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コメント
1件
桃瀬さん、読了しました…! 小平太の「いけいけドンドン看病」、めちゃくちゃ良かったです。普段元気な人が静かに気づいて寄り添うのって、深い信頼関係がないとできないんですよね。長次の「ありがとう」と小平太の照れ隠しの鍛錬の約束、じんわり来ました…。続きがあったら絶対読みたいです。お大事に…ってキャラに言いたくなる作品でした🌙
111
中在家長次くんの体調不良小説です。
この子のこういう小説少なくないですか😭供給どこ?……という事で自分で書きましたദ്ദി(⩌ᴗ⩌ )🎶
六ろに脳を焼かれてます😩
ミュ11弾が好きです、見てない人は今すぐ見てください!
原作のキャラとは一切関係ありません。
お名前と多少キャラをお借りしております。
解釈違いや喋り方違い等あると思いますが目を瞑って頂けると嬉しいです。
誤字など何かありましたらコメントまで
中在家長次体調不良小説カプ要素なしのつもりですが距離感が近めで製造ラインがこへ長なのでお気をつけてくだささい!
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中在家長次は、その無口な性格から忍術学園の中でも「何を考えているかわからない」と言われることが多い。しかし、同室で長年過ごしてきた七松小平太だけは彼のわずかな変化を見逃さなかった。
その日の朝から長次の様子はどこかおかしかった。
いつも通りに起床し、いつも通りに授業に行き授業後は図書室へ向かったがその足取りが僅かに重い。そして何より、彼が発する「気」が、いつもより湿り気を帯びて重く沈んでいた。
「……長次、お前今日はやけに静かだな?」
昼下がり、学園の廊下ですれ違った小平太が声をかける。長次は足を止めゆっくりと振り返った。
「……いつも静かだ」
「いや、そうじゃない。……お前顔が白いぞ。いや、いつも私より白いが今日はもっと白い!」
小平太が詰め寄ると、長次はわずかに目を伏せた。
ふと彼が手を長次の顔へ伸ばしてくることに気がついた。
「……考えすぎだ。……失礼する」
ボソリと告げると長次は小平太から逃げるようにその場を去った。小平太はその後ろ姿をじっと見つめていた。長次の歩幅がいつもより数センチ狭い。
その夜。
長屋の部屋に戻ると長次は既に布団に入っていた。まだ消灯時間前で普段なら本を読んでいる時間のはずだ。
それに几帳面な彼が着替えもそこそこに横になっているのは異常事態だった。
「長次!」
小平太が駆け寄り、長次の額にガバッと手を当てた。
「……あつっ! お前、熱があるな!何故我慢していた!?」
「……っ……小平太……うるさい……」
長次は力なく呟いたがその声にはいつもの張りがまったくない。呼吸は浅く荒くなっていた。無理をして図書室での仕事をこなし、限界まで耐えていたのだろう。
無口で表情が出にくいとはいえこの間でよくバレず耐えれたものだ。
「バカ野郎! こんなになるまで黙ってる奴があるか!保健室に行くぞ!」
「……行かない……。……寝れば、治る……」
熱に浮かされながらも長次は頑固に拒否した。彼は昔から自分が弱っている姿を人に見せるのを極端に嫌う質だった。
小平太は「おのれぇ……」と唸ったが、無理に担ぎ出すのも今の長次には負担だと判断した。彼は即座に立ち上がり水桶と手拭い、そしてどこからか調達してきた氷を持ってきた。
「いいか長次、私は看病も『いけいけドンドン』だ。手ぬるいと思うな!」
小平太は手拭いを水に浸し、絞り、長次の額に乗せた。そして長次の冷え切った指先を温めるように自分の手で包み込んだ。
「……小平太。……手が、熱い」
「私の体温は年中無休で高いんだ。お前の手には冷たい手ぬぐいとどっちがいいか選ばせてやる!」
「……どっちもいらない……うるさい……」
そう言いながらも、長次は小平太がそばにいる安心感からか次第に荒かった呼吸を整えていった。
長次はそのまま眠りに落ちていった。
深夜、ふと長次が目を覚ますと行灯の光の下で小平太が自分の隣に座ったまま珍しく苦無の手入れをしているのが見えた。
長次の視線に気づいた小平太が、ニカッと笑う。
「起きたか。水飲むか? 粥か? それとも裏山を一周して汗を流すか?」
「……水……。……あと、裏山は……却下だ……」
長次が掠れた声で答えると、小平太は嬉しそうに水の入った湯飲みを差し出した。
少しだけ熱の下がった長次は、水を飲み干し、ふぅ……と息を吐いた。
「……迷惑を、かけた」
「気にするな! 同室のよしみだ。その代わり治ったら思いっきり鍛錬に付き合ってもらうからな!」
小平太の豪快な宣言に、長次は「……ふっ」と、微かに喉を鳴らして笑った。
「……ああ。……覚悟、しておく……」
「…………小平太」
「ん?どうした長次、なにかあったか?」
「ありがとう」
「……おう!……ほら無理せず早く寝ろ!」
小平太はその丸い目を何度もぱちくりとさせたかと思えばいつもの明るい笑顔でニカッと笑った。
「…………おやすみ。」
長次は再び目を閉じ、深い眠りに落ちていった。隣にいる騒がしくも頼もしい親友の気配を熱に浮かされた体で心地よく感じながら。
「おやすみ、長次。早く良くなれよ」
珍しく優しいその声は眠ってしまった長次の耳には届かなかった。