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屍姦
りょちぇの愛情を添えて
キャラ崩壊
「おじゃましまーす、、」
そう言ったって、返事は返ってこない。
なぜなら、この家には僕以外誰もいないから。
合鍵を作らせてもらったから入れてるの。
「えへへ、、いい匂ーい、、」
もう嗅ぎ慣れているけれど、いつ嗅いでも心がくすぐられる。
「、、あ!3日前着てた服と4日前つけてたネックレス!」
「ふーん、この柔軟剤使ってるんだあ、、」
「お高いドライヤー、、、だからさらさらなのかな?」
「この引き出しには、、あ、、まあ、、、男子だもんね、、、、?、一個減ってる、、?」
家の中を見れば見るほど、彼の私生活が垣間見えてくる。
ベッドに横たわると、甘たるい匂いが鼻をつんざいた。
「ここでいつもしてるのかなあ、、」
「あ、ティッシュ発見。持ち帰らなきゃ。」
「これ若井が持ってたの見かけて買ったやつじゃーん。まだ使ってたんだあ、、、 」
出来ることならずっとこの家に居たい。
ただ、もうすぐで帰ってくるだろう。
適当に荒らしておいたから、空き巣だと勘違いするだろうね。
「どうしたの?空き巣にあったって?」
「そう。めっちゃ棚開いてた。」
「そうだったんだ、災難だったね。」
「、、やっぱ、不審な人って何人もいるわけじゃん?万が一のために防犯用のもの買っておきなよ。」
「うん。ありがと。」
「ううん、役に立てたようでよかった。」
話せたことは嬉しかった。
ずっとスマホと目を合わせていたけれど。
ただ、それだけではない。
どれだけ彼のことを知っても、彼自身に振り向いてもらえなきゃどうもこうもない。
全てあいつが悪いんだ。
「、、あ!りょうちゃーん!」
「連絡くれて嬉しい!!だいすき!」
「それで、どうしてここに呼んでくれたの?」
「ねえ、元貴。」
「うん、なーに?」
「その人たらす態度やめてね?」
「んぇ、あ、うん、わかった、、?」
絶対分かってないけどまあいっか。
嘘になっちゃえばいいだけだもんね。
最近、彼が冷めてるような気がする。
まさか、まだあんな嘘っぱちの愛をばら撒いてるというの?
ドンッ
「ふぇ、?どうしたの、、?」
「まだ滉斗を誑かしてんの?」
「、、それで?人堕として何が悪いの?笑」
「俺の好きな人に手出さないで?」
「ふーん、涼ちゃん若井のこと好きなんだ?」
「そうだよ?」
「だってえ、僕より可愛くてさ、スタイルよくてさ、多才でさ、顔かっこよくてさ、脚細くてさ、、もう素敵な人なんだもん!」
「っ、、そうなんですか、」
「、、笑、拗ねて」
「ないから!!」
それからか、元貴がずっとべたべたしてくるようになった。
「それでねー!あのぽめほんとに可愛くてさ〜」
別に彼には興味はない。
彼に付き合ってる時間を早く終わらせたい。
「へー、そっかあ。」
「ねーえ!スマホいじんないでーそんな反応しないでー?」
「うんうん、ごめんねー。」
「あははっ!可愛いなあっ、」
簡素な受け答えで何とかその場面は終わった。
終わった瞬間、滉斗の元へ向かった。
、、案外近くにいた。
「ねえねえ、そんなそわそわしてどうしたの?何かあった?」
「別に。ちょっと引っかかっただけ。」
「、、ねえ、どこ行くの?なんだかそっけないよ?」
「涼架には関係ないって。」
何かが変だ。
いつもの滉斗ならもう少しトーンが高いのに。
心配になり、彼にこっそり着けたgpsを見る。
アイコンは着実に元貴の家の方へと向かっていた。
ああ、そういう事か。
どうりであんな風になる訳だ。
自分の妄想が恥ずかしく思えてきた。
少し凹んで、その辺のネカフェで時間を潰した。
写真でも素敵な彼の姿を隠すように通知が入った。
それは元貴からだった。
“涼ちゃん、もう僕に関わらないでくれる?”
既読さえ付ける気力もなく、その言葉が植えられた通知を弾き飛ばした。
やっと彼に会う気分になった時には、もう遅い昼だった。
gpsからの情報を頼りにアイコンのある元へと行くと、 薄暗い家に着いた。
まあ、そこまではいいとする。
横庭にある窓から覗くと、
死体と致している彼がいた。
そっか
そうだよね
好きだったんだ しね
こんなこと当たり前だしね
一方的でも繋がれる 死ね
やっぱりこの世界には俺と彼だけではなかったようだ。
勘違いぐらいしてみたかったものだ。
、、、そんな無責任なことできるわけないや、
スマホを取り出し、この信じ難いであろう場面を永久に残した。
証拠が欲しかった
彼の人に見せない面が欲しかった
そしてただ、欲求を満たしたかった
、、
今の自分の中には怒りほど強い感情はなかった。
でも、嫌いになんてなれなかった。
一生分の恋情がたった5分で全て終わる訳がなかったからだ。
それは言い訳だった
実際、自分でさえあんな感情抱いてるのに。
わぁぁぁぁ(事件性のある叫び)
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コメント
1件
うわ……読後、しばらく動けませんでした。タイトルとタグからある程度覚悟はしていましたが、ここまで生々しい執着と嫉妬と破滅が一気に押し寄せてくるとは。特に「好きだったんだ しね」の一行、あの瞬間の冷たさと熱さが混ざった感情が痛いほど伝わってきました。最後の「一生分の恋情がたった5分で全て終わる訳がなかった」という諦念にも似た台詞が、胸に刺さって離れません。歪んでいても、これが“愛”の一つの形なんだと突きつけられた気がしました。みずずさんの描く狂気の心理描写、引き込まれます。次の展開が怖いけど気になります……。