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出すの遅れてすみません!

今回少し長めなので暇なときに見ることをおすすめします。

それと、今回読みやすいように書き方変えてみました!

ではどうぞ!

《注意》

太中

両片思い(当事者意外皆知ってる)

主は初心者

言ってなかったけど15歳です!

地雷さんは回れ右!


ーーーーーーーーーー


中也は、設定しているアラームで目を覚ました。どうやらいつの間にか寝てしまっていたらしい。

昨日は昼に仕事を抜け出してきてしまったから首領に謝らなければならない。

そして当然仕事にも行かなければ。今太宰と顔を合わせるのは気まずいが、何事もなかったかのように振る舞えば大丈夫だろうか。いや、振る舞えるだろうか。

「はぁ…」

心の不安を吐き出すようにため息をつく。

ここに居てもどうにもならない。中也はとりあえず顔を洗おうと重い腰をあげた。

洗面所に着き、鏡を見ると、目は真っ赤になっており、泣きはらしたのが一目瞭然だった。

「ひでぇ顔だな…」

これじゃ太宰になんて言われるだろう。

そんなことを考えてから、その考えを捨てた。

太宰のことは諦めなければいけないのだから。

「はぁ…」

今度は太宰を諦めなければならないという悲しみと、自分がもっと可愛らしい女性だったらという悔しさからのため息だった。

結局、諦められてはいないのだ。

それもそうだ、まだ失恋してから1日だ。惚れてから少ししかたっていないとはいえ、そう簡単に割り切れるものではない。

太宰は、いつもヘラヘラしてても肝心なとこで役に立って、甘党で、子供は嫌いなのにQと遊んでやってるとことか、意外と面倒見いいとことか…そこら辺の女よりも俺の方が、太宰のこと、知ってるのに…何で、どうして俺じゃないんだ?

駄目だ。こんなことを考えていると、また涙が出てきそうだ。

上を見上げて、涙が零れないように耐える。

暫くして涙がひくと、パンッと音を立てて、中也は自分の頬を叩いた。

「よし、」

こんなこと考えても今更仕方がねぇ。

それより、太宰に会ったらまずなんて言おう。

そんなことを考えて、中也は強制的に負の思考を止めた。

仕事に行くために着替えた。食欲がないから朝食はとらない。一応、目の腫れと赤みが少しでもひくように保冷剤で目元を冷やした。

出勤の時間になったため、中也は帽子をかぶりポートマフィアのビルに向かった。

ポートマフィアのビルには着いたが、慎重に、誰にも 鉢合わせないように細心の注意を払って首領の部屋まで向かう。

太宰に会いたくないのは勿論だが、まだ完全に腫れのひかない目を誰にも見せたくなかった。

見つかったら、変に気を遣われるだろう。最悪、太宰や姐さんの耳に入ってしまったら厄介だ。

やっとの思いで首領の部屋まで着くと、少し安堵し、扉を叩いた。

中 「首領、中原です。」

森「入りたまえ。」

部屋に入ると、首領は相変わらずにこやかにこちらを見ていることが、視界の端で確認できる。しかし、その瞳を見ていると、全てを見透かされているかのような錯覚をしてしまう。

まず中也は、部屋に入るなり首領に向かって頭を下げた。

中「昨日は急に抜け出してしまい、すみま

せんでした。」

森「いやいや、いいんだよ。中也君はいつ

も頑張ってくれているし、昨日は任務も

なければ書類も全て片付いていたから

ね。」

ほっとし、小さく息をついた。お咎めはなしだ。しかし、中也は頭を下げたままだった。それはひとえに、森鴎外にに昨日泣いたことがバレないようにするためだった。

俺の目を見たら、泣いたことがバレるだろう。その上、何故泣いたかということまで聞かれるかもしれない。

だが、部屋に入り、頭を下げる一瞬の間、森鴎外は中也の目を見ていた。しかも、昨日中也が抜け出した経緯を、あらかじめ太宰から聞いていたため、中也が昨日泣いていたことや、その理由までも、推測するのは容易だった。

しかし、中也の心中を察して、あえて頭を下げていることについては何も言わず、違う話題をだした。

森「そうだ中也君。昨日エリスちゃんが君 を探していたよ。」

中「えっ」

思わず中也は頭を上げてしまう。

ハッとしたように俯いた。

それに気がついても居ないかのように右の方に置いてあった書類を横目でパラパラと捲りながら言った。

森「いや~それがねぇ、エリスちゃんが中 也君にチョコレートを渡したいと言うん

だよ。」

中「あっ」

そこで中也はハッとした。

そういえば、エリス嬢が俺にバレンタインにチョコを渡すからと甘党かどうか訪ねたことを思い出した。

しまった。太宰のことでいっぱいで忘れていた。

森「エリスちゃんは多分、中也君の執務室 に行ったんじゃないかな。」

中「ありがとうございます。しつれいしま す。」

中也は部屋を出ると、執務室に向かって歩き出した。勿論、誰も会わないように注意を払った上でだ。

執務室に着くと、部屋の前にエリス嬢が居るのが見えた。

中「エリス嬢。」

エ「中也!」

中「昨日はすみませんでした。」

エ「いいのよ!気にしないで!ところで中也 目が少し赤いわよ?」

そう言われると、中也は慌てて帽子で目を隠し、必死に弁解しようとした。

中「えっと、これは…目にゴミが入って」

エ「ふーん、そうなのね。じゃあこれ! チョコレートよ!」

そう言ってエリス嬢が中也に渡したチョコは、犬やネコ、うさぎなど、様々な動物の形をした可愛らしいチョコだった。

中「ありがとうございます。可愛いです ね!」

エ「そうでしょう?自信作よ!…あれ、中也 中也ポケットに何を入れているの?」

中「え?」

確かにポケットには不自然な膨らみがあった。ポケットに手を突っ込み取り出すと、それは中也が太宰に渡すはずのチョコだった。

エ「まぁ!美味しそうね!もらったの?」

中「いえ、これは自分で…」

これは自分で作った。そう言いかけて、口をつぐんだ。誰に渡すのか聞かれるかもしれない。部下に渡すと言えばいい話だが、万が一にでもバレたとしたら?チョコの宛先をごまかし、しかも手作りだ。こんなの本命だって言っているようなものだ。しかし、ときすでに遅し。

エ「手作りなのね!確か中也は料理が出来 ないって前…あっ!練習したのね!すごい わ!そこまでして渡したい相手なんて…」

中「い、いえ…これは渡す予定はないんで

す。」

エ「そうなの?どうして?」

中「俺がチョコなんか渡しても迷惑なだけ ですから。」

中也は、精一杯の笑顔を作ってそう言ったが、エリスは言った。

エ「そんなことないわ!中也にチョコレート を貰って迷惑なんて誰も思わないわよ! それに、このチョコレート、とても美味 しそう だわ。きっと、作るのに時間が かかった んでしょ?それに、料理の練 習まで。」

そうだ。俺なりに頑張ったんだ。彼奴に渡したくて。

エリスの言葉が嬉しくて、中也は思わず涙が溢れそうになった。下唇を噛み泣きそうになるのを堪えて、涙で潤んだ目を帽子で隠した。

エ「こんなの、渡さないなんて勿体ない わよ!」

中也は、詰まって出てこない声の代わりに小さくうなずくと、太宰の執務室に向かって走り出した。

部屋の前まで着くと、深呼吸をして心を落ち着かせた。そして、勢いよく扉を開ける。

目の前には、驚いたのか座こちらを見て固まり、間抜け面を晒している太宰が居た。

太「え…ちゅう、や?」

中「…」

やばい、やっぱ緊張する。

中也は、表面上は無表情をなんとか保っていたものの、緊張しすぎて声が出ていない。なんなら、 なんか紙持ってる、書類か…此奴も仕事したんだな。ていうか、机の上のあれ全部書類かよ。山積みだぞ。幹部は大変だな…なんて現実逃避をしていた。

太「一体急に押しかけてきてなんなの さ。」

太宰の言葉で中也の意識は現実に引き戻された。

本当なら今すぐ引き返して今のを無かったことにしたいが、それではここに来た意味が無い。中也は意を決して口を開いた。

中「太宰、お前に渡したいものがある。」

太「渡したいもの…」

中也はポケットに手を入れ、あのチョコを取り出した。そして、手は震えていたが、真っ直ぐな目で太宰を見据えた。

中「1日遅れたが、バレンタインチョコ だ。」

太「え、と…義理?」

珍しく太宰が困惑しているのが分かる。それもそうだろう。いつも喧嘩ばかりしている相手からのいきなりのバレンタインチョコだ。

このあとの言葉を聞くと、太宰は一体どんな顔をするのだろう。どんな言葉を言うのだろう。

でも、頑張ったんだ。エリス嬢にも言われた。渡さないと勿体ない…。下唇を噛み不安を押し込めた。

中「…いいや、本命だ。お前に渡そうと 思って来た。」

太「え…僕に…?」

太宰を見ると、目をいっぱいに開いてこちらを凝視していた。きっと正気を疑っているのだろう。

こうなることは分かっていた。だが、辛いものは辛い。ここにいたら感情が溢れてきそうだ。さっさと立ち去ろう。そう思い、机の上にチョコを置いた。

中「それだけだ。じゃあ」

じゃあな。それを言うことは出来なかった。口が塞がれてしまって。

…何故だ? 目の前が真っ暗だ。

だが、それはすぐ近くで太宰の少し震えた声が聞こえてきたことで分かった。

太「中也、ありがとう。嬉しいよ。」

太宰に抱きしめられていた。

何で抱きしめられてんだ?それより此奴、なんて言った?嬉しい?気でも狂ったのかよ。

中也が戸惑っていると、太宰が少し離れ、顔をのぞき込んだ。とても、幸せそうな顔で。

太「つまり中也は、僕のことが好きなんで   しょ。」

中「…っだったら、悪ぃのかよ。」

なんて顔をするんだ。こっちが勘違いしてしまう。お願いだから、期待させないで欲しい。じゃないと

太「ねえ中也。僕さ、中也のこと好きだ

 よ。」

中「…は……」

太宰は、今なんて言った?好き…確かにそう聞こえた。もしそれが本当ならば、どんなに嬉しいことだろう。中也の胸に期待が募っていく。

太「結構最初から好きだったよ。 自覚したのは最近だけど。僕が中也を 好きなんだって思ったとき、すごく腑に 落ちたんだよ。すごく自然に、僕の中に 入ってきた。」

中「ほ…んとか?」

太「うん!」

中「でも俺は男で、かわいげも無いし、」

そこまで言って中也は後悔するした。もしこれでそれもそうだと太宰が言ってしまったら、と。だが、自分が太宰に釣り合うと思えなかったから。どうしても確認しておきたかったのだ。

太「僕はね、中也が可愛くないなんて思っ  たことはないよ。誰よりも可愛い。 それに、性別なんて些細なことだ。 僕は中也が男でも女でも、その辺に転が ってる石ころでも愛せる自信がある よ!」

そこまで聞いたとき、中也はもう限界だった。

太「え、ちょっと中也!何泣いてるのさ。 大丈夫?」

そう言って背中をさすってくれる。

涙が止まらない。これは、昨日のような涙ではない。太宰がそう言ってくれたことが、こんな自分を好いてくれていたことがたまらなく嬉しいのだ。

中「あり、がとう」

詰まった言葉を絞り出すと、太宰は笑った。

太「こちらこそ。ありがとう。」



ーーーーーーーーーー

↓見なくていいよ長いから

と、言うわけで、バレンタイン編終わりでーーーす!

一番最初の投稿のシリーズ終わったぁ~色々計画がグダグダだったんですよ。ほんとは。書き方もグダグダだし、まぁ、初心者なのでね!

でもこの話長くない?だって4,500文字超えてるよ!?4,6500だよ4せんごひゃ((いい加減黙れ

でも終わってよかった。ホワイトデーなるかと思った。バレンタインなのに。

気が向いたらバレンタイン前日と当日の太宰さん視点も書くつもり。

次の話はチャットの方で書いてみようかな。

で、出す時間頭おかしいやろーって思うでしよ?でもね、前の話に楽しみって言ってくれた人がいたんですよ!だからさ、ご飯食べてすぐ書き始めたよ。ありがとうございました。こんな下手な作品を楽しみとか言ってくれて。

じゃあこの辺で、バイバーイ!


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