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これは、とある愛のお話。
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時は室町時代
ある日僕は上機嫌で校庭を散歩していた。すると…
同じ1年は組の忍たまの二郭伊助がこちらに向かって声をかけながら近づいてくる…
伊助:おじと~!!
僕:なに…?
伊助:今日はいい天気だね!
僕:そだね…それがどうかしたの…?
伊助:突然なんだけど…僕と今日はずっと一緒にいよ?
僕:本当に突然だね…何かあるの?
伊助:僕が一緒にいたいだけ
そう言ってにこっと笑顔を見せる…本当にどうして突然こんなことを言うのか分からない。
伊助:あのさ…手繋いでもいい?
伊助が手を差し出してくるが僕は今から図書室に本を返しに行かないといけないので断る。そうすると少し不満そうに後ろを着いてくる…本を返し終わり、図書室から出ると伊助が無理矢理手を繋いできた。
僕:伊助…!?
伊助:何?
僕:急にどうしたの?
伊助:もう本持ってないから手空いてるでしょ?
僕:そうだけど…繋ぐにしても何か一つ言ってよ…突然そんなことされたら驚くよ…
伊助:それはごめん
しばらく手を繋いで歩いていた…夜になり寝ようと思い布団に入ると何やら戸の方から視線を感じた。ふと視線を戸にやると伊助が隙間から覗いていた。
僕:伊助…?どうしたの?そこでずっと見られてると寝にくいんだけど…
伊助:あ、ごめん…おじとの寝顔見ようと思って来たんだけど…
僕は困惑しながらも布団に潜り寝る。
僕:七松先輩…尊敬します…(寝言)
伊助:は?なんで…僕じゃないの…七松先輩より僕の方が好きでしょ…?
そう言って寝ている僕を揺する。だが僕は寝ていて起きない…
それから時間が経ち6年生になった。
6年生にもなると僕はほとんど喋らず、たまに喋るぐらいだった…伊助は相変わらず僕に引っ付いてくる。
伊助:もう6年生だけどおじとはほとんど何も変わらないね…ジト目だけど優しい目にくるくるふわふわの髪の毛…でも変わったのはがっしりすると思ってたのに意外と華奢な方だったね…
僕:…(小さく頷く)
伊助は怖いぐらい僕の変化に気づく。それは今も昔も変わらない…
僕:伊助って…1年の頃から僕にベッタリだよね…なんで?
伊助:なんでってもちろん愛してるからだよ
伊助がそう言った瞬間鳥肌が立った…僕は逃げるように図書室に本を返しに行くと言って歩く、しかし伊助はどこまでも着いてくる…返している時きり丸と話している僕を見て伊助がきり丸の首に手をかけようとした…だから首根っこを掴んで図書室から出て僕の部屋まで引きずった。部屋に着いて壁ドンをする…すると嬉しそうな顔でこちらを見つめてくる…
僕:伊助…ウザイ…
伊助:ウザイ…?全部愛だよ?それより嬉しいなぁこうやっておじとも好きになってくれて…
僕:の訳ないじゃん…好きじゃないよ…普通
そう言うと伊助は絶望した顔でこちらを見つめてきた…僕は「知らない」と言って部屋から出ていく…でも伊助は僕に慌てて着いてくる。屋根の上に座ってぽけーっとしていたら伊助が隣に座って来た。
僕:そろそろ僕離れして…
伊助:無理…離れられない…死ぬまで一緒だよ…
僕:じゃあ卒業したらすぐ死ぬ…
そう言うと伊助は懐から刃物を出して
伊助:じゃあ一緒に死のう…
僕:下の学年が見てるからやめて
伊助:…わかった
そう言って刃物をしまう。僕は屋根の上を歩いて…降りる…伊助も付いてきたが極度の興奮状態なので鎮静剤を打つ…すると伊助が倒れたので部屋に運んで転がしておく…僕は体育委員長なのでその間予算会議に行く…
伊助:あ、寝てた…ここ、おじとの部屋…あ、日記が置いてある…
ペラっと開くとそこには…1年の頃から書いていた日記があった…1年の頃から4年生の途中まで普通の日記だが…4年生の途中からおかしい…「怖い怖い怖い怖い…」やその後も見ていくと「なんで…?」…1番最近の日記には「僕がいるから伊助がおかしくなっているんだ…僕さえいなければ…」と書いてある。
伊助:!!
足音がして急いで閉じ、元の場所に置き…急いで出ていく…戸を開けると伊助の姿は無いのでまたどこかに探しに行ったんだなと思い、廊下を歩く。しばらく歩いていると伊助が現れて僕に抱きついてくる。驚いて固まっていると…
グサッと鈍い音がして背中から血が出ている…
驚いて力が抜け…廊下に座り込む…血がぽたぽたと垂れ流れているので手で抑えて圧迫して急いで保健室に行く…
保健室に行くと乱太郎が手当てをしてくれて…手当てが終わり保健室を出ると伊助がいてその時覚悟を決めた…僕が伊助以上の狂人になればいいんだと…決めたら伊助に近づいて抱きしめる…伊助はとても嬉しそうに抱き締め返してきたが…僕は嬉しくもない…
数日後…伊助に抱きついていたらまた刃物で腹部を刺されその場に崩れこむ…周りに他の忍たまが集まってきて…伊助はとても嬉しそうな顔をしている…綺麗好きの伊助だと血を許せなさそうだが…どうやら僕の血はいいらしい…
血の着いたで僕の頬を撫で嬉しそうに微笑む…その後伊助は先生方に取り押さえられ必死に抵抗していた。僕は乱太郎達に手当てされた…
数ヶ月後…伊助と本気の勝負をしている僕も伊助も殺す気でいるが僕の攻撃をすべて伊助が受けている…
僕:なぜ…攻撃を全て受けるの…
伊助:おじとからの愛だから…
僕:そんなの愛じゃない…
そう言ったら伊助が突進してきて倒され、馬乗り状態で首を絞めてくる…持っていたくないが力が入らず握れない…その様子を見てとても嬉しそうにしていた…だんだん意識が遠のき…
数ヶ月たった…気がつくと肘のあたりから左腕が無くなっていて…片足だけアキレス腱を切られている…伊助が居ない隙に裏山に必死で逃げたが捕まってしまった…
卒業後…
伊助:やっと結婚できるね…おじと…僕嬉しいよ…
伊助:ねぇ…おじととても嬉しそうな顔してるね…
伊助:綺麗な涙だね…
伊助は白骨遺体を抱きしめながら愛を伝える…
伊助:朽ちてもずーっと一緒だよ…
そう言う伊助の笑顔から涙がこぼれる…
こうして幸せに暮らしましたとさ…
おしまい…
二次創作:忍たま乱太郎 作者:クラゲ