TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

君のいる町。

一覧ページ

「君のいる町。」のメインビジュアル

君のいる町。

13 - 第13話

♥

504

2024年10月14日

シェアするシェアする
報告する

うるみやがいなくなって、音信不通になって一週間が経過した。

とりあえず一週間は様子を見ようということになり、普通に活動もしていたが音沙汰無いため収集をかけることにした。

やはりみんなうるみやのことが心配みたいで、うるみやと交友関係のある人に声をかけているメンバーもいた。

俺はと言うと、この一週間で、うるみやとのやりとり、LINEのトーク、思い出の場所など、様々な話をした。

緑「なるほどね…」

桃「とりあえず、あるしのが帰ってくるの待つ…?」

青「うん…」

俺が感傷的に話しても、2人は冷静で、どんなに俺が焦っていたのかを実感する。

とりあえず、捜索願を出しに行った2人を待つことにした。

赤「只今帰ったぞ」

紫「ただいま〜」

緑「どうだった?」

紫「簡単に言うと、受け取ってもらえなかった」

桃「どういうこと…?」

赤「捜索願の不受理届が出されているらしい」

赤「ったく、困ったな…」

赤「これじゃあ探しようがない」

青「うるみやは探されたくないってこと…?」

俺たちの間に沈黙が流れた。

緑「あのさ、」

この沈黙を最初に切ったのは、かなめだった。

緑「こんなのはただの迷信でしか無いんだけど…」

緑「猫はさ、死ぬ間際になると愛する者の前から姿を消すんだって。」

緑「愛する人に死を悟られないように、ただただそこには虚空しかなかったかのように、忽然と姿を消すんだ」

緑「もしかしたらうるみやも…」

何故か、納得できる気がした。

もし、俺がうるみやの立場だったとして。

愛する人が周りに沢山いて。

もうすぐ自分は死ぬと言われていて。

自分が死ぬことで悲しみに暮れる人がいることをわかっていて。

青「もう、やめよっか」

紫「しゃる…?」

青「もう全部終わりにしよう。」

青「みんなありがとう」

青「最期ぐらい、好きにさせてあげよう」

桃「しゃるちゃんはそれでいいの…?」

青「俺は、それがいいんだ」

この作品はいかがでしたか?

504

コメント

2

ユーザー

ここで猫持ってくるの天才か?切ないよー。それがめちゃくちゃ好き、、続きが待ち遠しい。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚