💛🎹短編集

wki×fjsw

「あ゛あ゛あ゛ーーーー！勝てないぃーーー！」

fjswは大声を出しながら盤ごとひっくり返す。

そしてwkiは予想していたかのような動きで盤を元の場所に戻す。

「まだやるの…？」

「勝つまでやるもん！！」

「多分一生終わらないと思うけど」

「だぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！うるさぁぁぁぁぁい！」

「ryoちゃんの方がうるさいけど」

1時間近くやったが、fjswの全敗。

wkiの頭が優れ過ぎているのか、fjswの脳が死んでいるのか。

wkiの動きをよく見て、考えても、全く勝てない。勝てるだろうと考えていても、隙を突かれて負けてしまう。こっちは頭を使いに使って頭が痛いというのに向こうはfjswの悩んでいるうちにギターの練習までしている。

「なんでそんなに強いの……」

「なんでそんなに弱いんですかって聞かれて答えれるの？」

「もぉぉぉぉぉぉぉぉ！」

勝てない。オセロも会話も。

演奏だって、wkiに勝てたことなんてない。

そう思って機嫌を落としていると、頭に優しい手が触れる。

どうせ余裕ぶっこいている顔をしていると思って顔を上げると、そこには微笑ましい笑みを浮かべている。

「全く…勝てるまで付き合ってあげるし、ryoちゃんにだって勝てること沢山あるよ…？もっと自信もって…」

と優しい声掛けをする

(やっぱ勝てないや…wkiには。)