テラーノベル
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この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません。くれぐれも現実と混ぜることがないようにご注意ください。
〔この世界線では、皆様の知る史実と異なる点が多数ございます。どうか先入観にとらわれずにご覧ください〕
「国ってのは……こういうものだよ。ハニー・シュバルツァー。」
ハニーはしばらく沈黙し、やがて答える。
「ああ……そうだな。国はこういうものだ。だけどな?私はこの国を愛しているんだ。」
第一章 発見
《今から数十年前――北極の新興国家》
1957年10月14日
「おい…何だよ、これ…」
地下シェルターを作るため、掘削機は地下約六〇メートルの地点まで掘り進めていた。本来なら硬い花崗岩の地層のはずだった。だが作業員の視線の先には、割れ目から人工照明を思わせる光が漏れ出ていた。
「照明か?」誰かがそうつぶやいた。
掘削機の唸るような低いエンジン音が地下に響く中、班長はすぐには返事をしなかった。
掘削機により割れた花崗岩の割れ目をじっと観察した。光は割れ目のさらに奥から漏れていた。
やがて、低い声で「いや、この深度まで来たのは俺たちが初めてのはずだ」
班長はしばらく黙り込んだ。
「こんな光が地中にあるはずがない。」
冷静さを取り戻した班長が後に聖堂と呼ばれることになる遺跡のような地下空間の発見を報告してから、約4時間後、休憩所の外から軍靴の音が響く。
小銃を持った陸軍憲兵隊が坑道に続々と姿を現した。
そのうちの1人が休憩所に集められた作業員の前に出て低い声で告げた。
「いいか君たち作業員は何も見ていない」
その憲兵はやけに厚みと重みのある封筒を差し出しながらこう言った。
「この中には風景画が入っている…つまりはそういうことだ、わかるだろう?」
誰も口を開かない中、掘削機の低いエンジン音が坑道に響き続けていた…
作業員が各々顔を見合わせたあと配られた封筒を恐る恐る開くと…
中には今まで見たこともないほど分厚い紙幣の束が詰め込まれていた。
作業員達はこの金額を想像することすらできなかった。
憲兵は最後に
「この事は掘削機の故障事故として処理させてもらう」
そう一言言って踵を返して本隊に戻って行った。
この日、とある国の地下約六〇メートルで発見された地下聖堂。
そして、その最奥に存在していたものは、後に《水晶》と呼ばれることになる
コメント
1件
おお、これめっちゃ好みの始まり方だわ。 冷戦期の雰囲気漂う北極の新興国家っていう設定だけで既に滾るし、「何も見てない」「風景画」で口封じされる光景が生々しくてゾクゾクしたわ。地下60mの聖堂とか水晶って単語が出てきた瞬間、もう次が気になって仕方ない。 スク水とか学園モノばかりじゃない、渋いミリタリーSFタッチの入口、めちゃくちゃ刺さる🔥 続きガチで待ってる。