「ここだよ」
そう言って連れてって貰った所はうっすらと虹の膜が張ってある
触ってみるとさらさらとする感触がある所で途切れている
そこに手を入れるとふわりと甘い匂いが漂った
「ここだね、良い匂い…」
少し笑いながらクリスは結界から私を引き剥がした
「やだなーもうクリスティーナったら」
「それ、化け花の匂いだよ」
そんな事ない、こんなにいい匂いなのに
何でそんな事を言うんだコイツは
「このケチ!」
腕を振り払って言うと少し真顔になってこっちを見ている
何故だろう、見透かされている気が…
「真剣に言っているんだよ、ねぇ貴方?」
さっきの顔が嘘のようにほがらかに笑っている
全身の力が抜けそうだ
クリスを見ていると安心する
可愛い同僚を少し怖いと思ってしまった
「あ、目の色戻ったねクリスティーナ」
「良かった、操られてるんじゃないかって」
「ビンゴだったかー、ついてないね」
そうやって頭を撫でられると懐かしい感じがする
これって変なのか?
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