「ふーん、」
「何か、わかりますか?」
その後、夏油さんに呼ばれた五条さんに私の術式を見てもらっていた
「悟は六眼という特殊な目を持っていてね、その人に流れている呪力を細かく見れるんだ」
「ちなみに、呪力の流れでその人の術式も知る事が出来る」
って夏油さんは言っていたケド、
五条さんの気配が近い!
これ多分、私の顔の真ん前まで来てるよね!?
「どうだい?」
「、気色悪りぃ」
「へっ、」ガーン
“ 彼女 傷つける ! あなた 必ず 殺す ! ”
「テメェは黙って吊るされてろクソ怪異」
“ いいこ いいこ あなた 悲しい ? ”
這いばいさんの手が私の頭に触れ、撫でているのが分かった
しかし、あまりのショックさに私は放心状態だった
「悟、」
「チッ、めんどくせぇな、」
すると、隣からドカッという音が聞こえた
「、お前の術式、いや、お前の身体って言った方が早いか」
「私の、身体?」
「俺の六眼は呪力の流れを見る事ができる
ここまでは良いな?」
「は、はい、」
「それで、ここからが本題だ
お前の身体は今、呪いの住処になってんだよ」
「ソイツのせいで、術式があるのは分かるが何の術式までは分からねぇ」
「の、呪いの、?」
「にわかには信じがたいが、本当なのかい?」
「こんなしょうもねぇ嘘吐いてどうすんだよ
お前の眼が見えねぇのは、ソイツが影響してんだろうな」
「私の身体が、」
私は無意識に自分の身体を触った
「にしても、暁月家の噂は本当だったって訳だな」
「噂?」
「暁月家はより強い術式を持った子を孕む為に、とある呪いに縛りを結び付けた」
「縛り、?」
「簡単に言うと、必ず守らなきゃならない約束事みたいなモノだよ」
「守らなきゃいけない、約束事を呪いに?」
「あぁ、そんでその内容ってのが
_100年毎に生まれてくる呪力の強い娘の身体を引き換えに、我が家に力を貸す_」
「、その呪力の強い娘というのが、」
「そっ、紛れもないお前って訳だ」
「そして、呪いはお前の身体を住処にしてるって訳だ」
「でも、これまで特に異常は、」
「そりゃそうだろうな、自分の家が壊れたら呪いも困る」
「、、悟、その呪いは一体何級だい?」
「、”特級”だ」
「特級か、どうりで」
「?」
私は会話の内容が出来ず、首を傾げていると
「ッ!!」
突然、背筋に寒気が走った
これは、昨日感じた気配、
しかも、沢山の気配、
「おーお、特級の呪力に惹かれて集まってきたか」
「巴ちゃん、そこで待っててくれ」
「は、はい!」
私がそう頷くと、いつもの包み込むような暖かさと
赤傘さんの気配が私の目の前に現れた
“ あなた 私 守る ”
“ 彼女 傷つける 私 許す ない ”
「這いばいさん、赤傘さん!」
「はっ!ロリコンストーカーが」
「悟、余所見をしないでくれよ」
「わあってるよ」
そうして、激しい戦闘音が私の鼓膜を震わした
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