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やばい …雨上がりの理由がくそだいすきすぎて無理なんだが ((👈🏻👈🏻 ねぇ、ほんといじめられっ子から頑張って傘取ろうとしてる桃くん想像したらえぐカッコイイんだけど ッ😭😭💕 神作感謝 😭😭
雨上がり、あなたのそばに
赤組
BL
感動系…???
下手注意
上手くなろうと自分なりに頑張ってます
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地雷ばいばい
赫「んー!風が気持ちいいね〜」
学校下校中、そう言いながら伸びをする赫
桃「…だね」
赫「どーしたの?」
桃「なんでも?w」
赫「どしたのほんとにw」
親が病気になって寿命も残り少ない、なんて言えるわけがなかった
赫「…幼馴染なんだけどなぁw」
幼馴染、俺が言い出した言葉で秘密なしのめちゃくちゃ仲良さそうと2人共喜んでいた
桃「もぉ…言えばいいんでしょ言えばw」
赫「だって幼馴染だよー?w」
桃「はぁ…w」
こーいうところがすごく素敵だと思う自分が好きな言葉はとことん好き、懐く人にはすぐ懐く
桃「親が病気になっちゃって、寿命もそう多くないらしいんだよね」
赫「…え…?」
すぐ半泣きになっていた
それもそうだろう、赫からしても第2の親といっても過言ではなかった
桃「ごめんね辛い報告で」
赫「…」
今にも泣きそうな顔をして抱きついてきた
赫「桃君どうなっちゃうの?お母さん居なくなっちゃったらどうするの?グスッ」
桃「…まだ何も決まってなくて」
赫「引越しは?これからの進路は?…赫達の関係は…?ポロッ」
桃「大丈夫だよ、絶対大丈夫ずっと一緒」
赫「..うぅ…ポロポロ」
俺のお母さん自体赫を自分の子供のように扱い、俺らが喧嘩した時はすぐ仲裁に入って話を聞いてくれた
【ポツッ…ポツッ…ザァァ】
桃「わ…ちょ赫こっち!!」
手を握って精一杯走る
目に雨が入り痛くて少し涙が出ても、赫の手を離さず走った
赫「…ッ…グスッ…」
赫母「…教えたのね桃君」
桃「幼馴染って言葉出されたら黙ってられないし…」
赫母「桃君すっごく辛いんだから赫ばっか泣かないの」
そう言って赫の背中を優しく摩る赫のお母さん
俺だってすっごく辛い、けどもう泣きすぎて涙すら出ない
桃「辛いね…辛いね…」
慰めるように抱きついてみる
赫「うぅ…なんで…なんでよ…ヒグッ」
抱きしめられ、心臓が飛び跳ねる
普通の幼馴染だから抱きつき合うことがほぼない
桃「大丈夫…大丈夫…」
赫のお母さんも少し目に涙が溜まっていた
みんなしんまりとした空気の中、壊すように赫のスマホが震えた
赫「…桃君のお母さんから…」
桃「出てみなよ、電話」
赫「…」
震える手で電話をとった赫
桃母『赫ちゃん久しぶりねぇゲホッ』
赫「…ん゛ッポロッ」
桃母『桃から聞いたのね、桃が引っ越すことはまずないわ大丈夫よ』
赫「おかあさんはッ…グスッ」
桃母『大丈夫よ、またいつか天国で会えるわよッゲホッゲホッ』
赫「うぅ…ポロポロ」
桃母『私の代わりに桃、抱き締めてあげて』
桃「…ギュ」
赫「やだぁ…やだよぉポロポロッ」
桃「大丈夫…大丈夫だよ赫」
桃母『もうすぐ検査の時間ね…桃、赫ママと赫ちゃんと少しの間過ごしてね』
桃「…うん」
桃母『またね赫ちゃん』
赫「絶対会える…?ポロポロ」
桃母「会えるわ、だから少しだけ桃をよろしくね??」
赫「ぅん…」
桃母「じゃあまたね赫ちゃん」
赫「またね…グスッ」
ブツッと切れる電話、赫は力が抜けたようにぼーっとしていた
赫母「あ、夜ご飯作るわねッグスッ」
そう言って赫の部屋を出ていった
赫「やだ…やだよ…桃君…ポロポロッ」
桃「どーしたの?」
赫「桃君のお母さんが死んじゃったら桃君は…?親戚に預けられたら桃君遠く行っちゃうじゃん…ポロポロ」
桃「…よく覚えてるね…w」
俺の親戚はこの近くには誰1人いない
赫「ねぇやだッ」
子供のように泣く赫、どうしたらいいのか俺にもわからない
桃「大丈夫大丈夫…俺赫の前から居なくならないから」
赫「約束ッ…できるッ…?グスッ」
桃「幼馴染が嘘つくと思った?w」
赫「…んへッ…幼馴染だねッ…グスッ」
でもどうなるんだろうな
正直俺にも分からない
もしかしたら親戚の家へと送られてしまうかもしれないし1人暮しかもしれないし赫に引き取られるかもしれない
桃「あ、赫ゲームしよっか」
赫「…ゲーム…?」
桃「最近全然やってないじゃん?w」
赫「やってないけど…なんで??」
桃「なんででもいいでしょー?w ちょっとないだ一緒に居れるんだからいっぱい楽しいことしよ?」
赫「…ぅん…!/」
少しでも俺のお母さんのことで凹んでる赫に元気を与えたくてゲームに誘ってみた
赫「うわッちょ桃君こっちでしょ!?w」
桃「ごめんごめんww」
案の定赫の顔から涙は消えた、このまま笑ってていいのかな
親が死にそうになってる時になに自分の恋優先してんだよ馬鹿
赫「んね桃君」
桃「どーした?」
赫「…あの日、覚えてる?」
【ザァァァ】
赫「…はぁ…」
モブ「ーー??ーw」
傘を指したクラスメイトが通り過ぎていく中、赫だけびしょ濡れになってとぼとぼ家へ向かう
赫「あの傘お気に入りだったのに…w」
凹んでいる赫が馬鹿馬鹿しくて笑みがこぼれる
桃「あのッ」
赫「はい…?」
桃「これ…」
差し出してきたのはいじめっ子に取られたお気に入りの傘だった
赫「え、どうやって…」
桃「落ちてて…w」
嘘だ
擦りむいてるしとったんでしょ
赫「ほんとにごめんなさいッ」
桃「…???」
なんで?が浮かんでるの?w
赫「取ってきてもらったので申し訳なくって…」
桃「…ん?それだけ?」
赫「ぇ…?」
桃「謝らなくていいから友達なろ!」
赫「えー…っと」
3年ぶりの友達
どんな反応したらいいんだろ
桃「んもぉ…これから友達!拒否なーし!!」
そう言って赫の傘をさして手で渡された
赫「…うん…!w」
その後は2人で一緒に帰って色んな話をして距離が縮まって行った
気づかないうちに雨が上がっていて明日晴れたらいいなと言いながら2人でてるてる坊主を作った
桃「…覚えてるに決まってるじゃん?w」
赫「今もね気づかないうちに雨止んでる」
桃「そうだね…??」
赫「桃君と一緒にいたら気づかないうちにいつも雨上がってる、辛いことも終わってる」
桃「…俺も」
赫「いつ雨が降っても一緒に傘さして生きていかない?」
桃「告白ってことであってる?w」
赫「言わせないで馬鹿…//」
桃「変な告白w」
赫「うるさ…//」
桃「ごめんごめんw 喜んで、付き合お?」
赫「…ありがと…//」
梅雨が来ても2人で傘刺して行こーね赫
-END-