テラーノベル
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こんにちは!
さんちゃんです。
今回、少し長めかもしれません😅
お許しを🙇
では、見ていってください。
どうぞ!
「俺、商店街のくじで一等引いたんだよ!…浅葱岳?みたいな名前の山に行けるバスの!」
リビングの奥。
白い壁の後ろから見慣れた顔が覗いた。
「へー、楽しそう!」
「丁度その日が姉貴の誕生日だからさ。…姉貴と行っていい…?」
彼は、申し訳なさそうに頭を下げた。
僕は、これでもかと首を振る。
「全然いいよ!…だって、お姉さんいつも僕に優しくしてくれるじゃん。今度プレゼント渡さないとなぁ。」
「えぇー…嫉妬するんだけど。」
彼は、つまらなさそうに僕を見つめた。
「うるさいなぁ。この嫉妬マン!」
僕は、思わず言い返していた。
「なんだって!?」
彼は、文句がある。
そう言いたげな視線を僕に向けた。
2人で顔を見合わせて大笑いする。
夕方の柔らかな西日が、僕らのことを照らしていた。
この先も、ずっと2人で笑っていられる。
僕は、そう勘違いしていた。
このすぐ後、この選択を後悔することも知らずに。
ーー「…っはぁっ…」
僕は、ガバッと起き上がる。
部屋着が汗でぐっしょりと濡れていた。
悪い夢を見た。
あの日…事故の数日前のあの日。
僕が、笑って彼と話していたあの日。
〝まだ〟幸せだったあの日の夢を見た。
「最悪…」
僕の弱々しい声は、空調にかき消される。
誰かと話したい。
無性に、そう思った。
「そうだ、まぜ太さん…」
震える手で、電話番号を検索する。
電話開始のボタンを押して、深呼吸する。
僕は、スピーカーに耳を押し当てた。
『…もしもし?』
意外にも、すぐ彼は電話に出た。
『もしかして、寝れない?』
「なんでわかったの…」
『…俺がそうだったから。ちょっとだけ、怖い夢を見た。』
「…実は僕もそうで…」
2人で、クスクス笑った。
なんでだか、まぜ太さんと話すと、心が軽くなる。
2人とも話さなくなり、少し、甘い雰囲気になる。
「まぜち…寂しいよ。」
僕は、精一杯の力を振り絞って、声を出した。
初めて、こんな台詞を言ったかもしれない。
人に、こんなあだ名を付けたのも初めてかもしれない。
『…ん?どうしたの、けちゃ。』
包容力のある優しい声が電話越しに聞こえた。
ーー「明日も会いたい。」
『…ふふ、俺も思ってたところ。』
コメント
5件
やっとあだ名になった!しかも寂しい?!尊い!!次回も楽しみです!
さんちゃん、第7話読んだよ〜!!😭💕 回想パートのあの温かい日常と、悪夢から覚めた後の電話の流れ、ギャップがエモすぎて胸が締め付けられた…!「まぜち」「けちゃ」って呼び合うの、尊すぎてキュン死するかと思ったよ🥺💞 「明日も会いたい」って素直に言えるの、めっちゃ大事だよね。ふたりの絆がじんわり伝わってきて、この先どうなるのか気になりすぎる…!次話も楽しみにしてるね🌸
#BL
さんちゃん
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#まぜけちゃ
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