※捏造
※2.5次元創作
※ご本人様には一切関係ありません
sypside
夜近く、夕食を食堂で摂って就寝の書類の最終確認の為tnさんの部屋に書類を置いた後、いきなりクソ先輩に声をかけられた。
「なぁsyp君、花火観に行かんか?」
「良いっすけど、いきなりですね」
はて、この近くで花火をやっていたか?
まぁ別に何でも構わないのだが。
「まぁええやん、行くで」
森を抜けた先に、少し辺りが空いた空を眺められる場所があった。
「此処や」
「はぇ、クソ先輩にしてはええ所知ってるやないですか」
「一言余計や!!」
knさんのクソデカイ声に耳がキーンとなったが、いつもの事だからか慣れてしまった。
「そろそろ始まるで」
彼はそう言って、夜空を眺めた。
ドーン、バーン、と大きな音を立てて打ち上がる花火。
赤、青、黄色、緑、メンバーの色の花火が打ち上がって、キラキラと輝いている、彼らのように。
「凄いですね、knさ…」
素直な感想を言おうと、knさんの方を見ると、彼は真剣な眼差しで花火を見ていた。その横顔に俺は言おうとした言葉を呑み込んだ。
「…なぁsyp君」
「なんすか?」
「これが、俺達の終わりなんやな」
花火はもう終盤を迎え、これでもかと言うほどに打ち上がる花火が彼の顔を照らした。
「…そうですね」
「案外呆気なかったな」
空には大量の隕石、あと数分で地球に直撃するだろう。
「…俺はアンタに感謝してますよ、俺を軍に誘ってくれたこと」
本音だった、本当にこれな俺が心から貴方に伝えたいと思っていたこと。
「…来世では、俺達は何になっとるやろうな」
「何になりたいとかありますか?」
「…俺はお前らとゲーム実況者になって、また馬鹿したいな」
「なんすか、それ」
馬鹿らしいといつもなら笑えた筈なのに、今だけは笑えない。
「俺達は死んだら地獄行きやろうな」
「元々この軍に入った時から天国に行けるとは思ってませんでしたよ」
「そりゃそうか」
はは、と笑うクソ先輩。
隕石はもう、すぐそこまで迫っている。
「クソ先輩」
「また、煽ってやりますからね」
今
「楽しみにしとくわ」
地球が
終わる___
コメント
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好き(*´ω`*)