テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

それから数日。千歌と凪は、自然と顔を合わせるようになっていた。


「先輩、今日のお昼は何食べたんですか?」

「え……普通のお弁当だけど」

「普通って何ですか!もっと具体的に!」

「……卵焼きと、ウインナー」

「おお〜!絶対美味しいやつ!」


子供みたいに目を輝かせる凪に、千歌は思わず笑ってしまった。


「ほんと、落ち着きがないね」

「え、褒めてます?」

「褒めてない」


放課後には、また校舎裏。


「先輩、今日は歌ってくれますか?」

「毎日は無理って言ったでしょ」

「じゃあ、ほんのちょっとだけ!」

「……仕方ないなぁ」


そう言いながら、千歌は数小節だけ口ずさんでしまう。

凪が嬉しそうに耳を傾けるたびに、胸の奥がじんわりと熱くなった。


——こんなふうに、誰かと笑い合う日が来るなんて。


戸惑いながらも、千歌はその時間を大切に思い始めていた。

秘密の歌声を君だけに

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

25

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚