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ー八左ヱ門ー
「…は……く!」
声が聞こえる。
「お…い!」
誰だよ。
「はち……!」
眠いんだ。
とっても眠い。
「はっちゃ……!し……りす…だ!」
もういいだろう。
やっと彼奴等に会えるんだから。
「起きろ!八左ヱ門!」
聞き慣れた声。三郎の声だ。
目を開けば思った通り三郎の顔があった。
「さぶろ、」
「意識はあるな。待ってろ、今解毒薬をうつからな。」
「はち、ゆっくり息してね」
「俺たちの中で一番毒に耐性あるんだから、持ちこたえろよ!」
「な、んで…まだおれ、い、きて」
「僕たちが解毒薬を作ったからね!」
「八左ヱ門、もう喋らなくていい。体の負担になる。」
腕から何かが流れ込む。
そう認識したと同時に、俺は深い眠りへと落ちていった。