テラーノベル
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正直この赤いあざと噛み跡の量を見て異常だと思う人が大半だろう。そんな異常な愛を受け止めることが出来るのだろうか、俺には自信が無い。アクシアのことをこれほど怖いと思ったのも、 愛おしいと思ったのも初めてだ。
俺はアクシアに何をしてあげられるんだろう。
ローレンは鏡を見つめながら思いを巡らせる。
💠**「ただいまぁー」**
アクシアが事務所から帰ってきた。
ローレンはキッチンのそばで何かをしている。
♦️「おか…えり、」
アクシアはいい匂いのする方へと足を運ぶ。
💠「うぅーーん?」
♦️「肉じゃが、作ったんだけど食べる?…」
アクシアの顔がぱぁっと明るくなる。
💠「肉じゃが?!ローレンが作ったの?食べる!!」
ローレンは不揃いの具材を器に取り入れ、アクシアに渡す。
やっぱ料理が出来る人にこんな下手くそな
肉じゃが食べさせて良いのか?
ぐるぐると思考する。
💠「うぅ〜ん!!」
💠「うまっ!疲れてたから沁みるぅ〜」
♦️「美味しい?!?!」
じゃがいもは型崩れしてるし、形もバラバラ、
自信は無かった。
💠「おかわり!」
そのままアクシアは俺が作った肉じゃがを全て完食した。
……
ローレンは素直に嬉しかった。
出来の悪い料理を美味しいと頬張りながら食べてくれて、 嬉しかった。
ローレンはアクシアの袖を掴む。
♦️「お風呂沸いたから 今日一緒に入ろ?…」恥ずかしいのかローレンは 視線を合わせない。
💠「うん!♡」
💠「ふあーー」
💠「気持ち〜♡」
アクシアはローレンを自分の体に収まるようにする形で湯船に浸かる。
♦️「アクシア、流石にキスマと歯型つけすぎ」
💠「そ、それはごめんじゃん〜(泣)」
ローレンを抱きしめる。
💠「うん?」
💠「その腕のキスマ何?俺腕に付けてないんだけど……」
ローレンの腕を翻して向こう側の壁に追い込む
声に鋭さが入る。
♦️「ん?、あっこれは……」
それ以上の言葉に耳を傾けることなく、アクシアがローレンの唇を塞ぐ。
♦️「ぅん……」
♦️「ん……ッッ…」
💠「何?誰かと会ったの?……」
💠「……やっぱり監禁した方が良いのかな」
♦️「はぁ!何言って、」
♦️「ぅん…ぁ」
強引にローレンの唇を指でこじ開け舌を入れる
♦️「ぁ……んッ、」
舌が絡まり合う音が反響して聞こえる。
ローレンは力を込めアクシアを押し、顔を逸らす。
♦️「だからッ」
♦️「アクシアに付ける練習で 腕に自分で付けたやつだから!!」
…アクシアが固まる……
♦️「あと、監禁とかなんでそんなこと言うの?それに俺が誰かと会うなんて俺の自由だし!」
ローレンの手首は強く抑えられ赤い跡がのこっていた。
……
……
💠「(泣)ごめん…てっきりローレンが他の誰かのものになったらって思ったら、ローレンのこと閉じ込めなきゃいけない気がして。」
ポロポロと大きい瞳から雫が溢れる。
…………
♦️「……俺だってアクシアが他の人のものになるなんて嫌だよ。」
ローレンがアクシアの雫を手の甲で受け止める。
アクシアは頬を撫でてくれている手を握る。
💠「ローレンとはこうして同棲もしてるし、恋人同士なのに、いつになったらこの不安から抜け出せるの、いつになったら俺のものになったって思えるの?」
💠「ローレンが誰かと一緒にいるのも話してるのも気が気じゃないんだ。いつかローレンが俺のもとからいなくなっちゃう気がして。」
コメント
2件
か、可愛い〜😩💗