その男の子は無言のまま俯く。私は思わず手すりから足を離した。怪しいオーラと魅力を放つこの子。一体何者?と思いを巡らせているとたった一言
『ぼくのことを知りたいならついてきて』
と言い放ち、屋上のドアの方へと歩いてゆく。私は急いで男の子についていく。無言の時間が続く。気まずい雰囲気を変えようと何度か話しかけてみたものの無視のまま。そうこうしているうちに近所な孤児院に着いた。男の子はこう祈り始める。
『ここにいる全ての人が幸福に満ちあふれますように』
その時起こった現象に私は目を疑った。
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