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おむらいす
かりんとう
「ローレンさん!そんなに俺じゃダメですか?」
「いや‥‥そうなぁ‥‥身長もあるしなぁ」
「モデルだったらこのくらいありますよね?」
「うーん‥‥」
「‥‥いいよ、ネス君。それ脱いで俺にちょうだい」
「ロウさん‥‥」
でもこれで署長たちがOK出したらロウさんが女装する事になる
それはロウさんを危険に晒す事になってしまう
それは俺が望まない
「早くしろ」
「でもロウさん‥‥」
「署長達の時間を無駄にするなよ」
「‥‥はい」
俺は渋々服を脱ぎ、ロウさんに手渡す
ロウさんが衝立の後ろに行き、着替えを済ませて出てきた
「お‥‥‥?」
「こっちだな」
「‥‥‥‥」
似合うんだ‥‥
似合っちゃうんだ
「カツラもあったよな」
「そうそう‥‥コレ」
袋の中から黒い肩下までのストレートなカツラが出てくる
いや、カツラあるなら俺でもいけないか?
「そのカツラ被ったら俺も少しは見れるんじゃないですか?」
「ん?じゃあ一度被ってみたら?」
エクスさんからカツラを受け取る
そして頭に乗せてみた
「‥‥あぁ」
「これって顔とかよりも肩幅の問題かな?」
「いやぁ‥‥なんか違和感が凄くて」
「とりあえず小柳、コレつけてみて」
「はい」
ロウさんがカツラを被る
そして顔を上げた
「‥‥小柳だな」
「そうだね。小柳で行こう」
「やってくれる?小柳」
「はい。了解しました」
そりゃ似合わなくて犯人の目に止まらなかったらそれはそれで問題だし
でもロウさんを行かせるのは嫌で、俺は無言でロウさんを見る
ロウさんはカツラを取りながら俺の視線に気づいた
署長の部屋を出て更衣室に向かう
明日早速使う為にロッカーに服をしまいに来た
誰も居ない更衣室
俺はロウさんがロッカーへ荷物を入れるのを見ている
まだ無言の俺より先にロウさんが口を開いた
「俺はお前より強いから大丈夫だよ」
「‥‥分かってます」
「それにしてもネス君、似合ってなかったな」
「なんでなんですか?俺‥‥そんなに似合わなかったですか?」
「もう一度着てみるか?鏡もある事だし」
「いいえ、もういいです。だって3人が無理って思ったって事でしょ?」
「多分この服が合わないんじゃないかな。ネス君はスラっとしてるからドレスみたいなのならいけたんじゃないか?」
「そんな事言われても嬉しくないです」
「俺だって女装似合うとか言われても困るけど?」
それはそうだよな
でも俺が無言だったのはそこじゃない
「俺‥‥ロウさんが心配です」
「なんだよ。俺が犯人に負けるとでも思ってんの?」
「そうじゃないないですけど‥‥」
「だったら何だよ?」
俺はロウさんの後ろに立ち、腰に手を回してロウさんを掴まえた
「何かあったら俺が絶対守りますから」
ロウさんがロッカーを閉めて俺の手を握る
「心配ないよ。俺達が捕まえるだけだからな」
いつもの俺を安心させるような優しい声
それなのに何故だろう
俺の心が騒ついて落ち着かないのは‥‥
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コメント
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果たしてこやは無事なのか?どうなるのか楽しみ~💕師匠ᯒᯎ″❤︎