雪兎side
健くんに会って話したいことがあると本人に伝えるとすぐに会う時間を作ってくれた。
私は待ち合わせ場所のお洒落な居酒屋で健くんが来るのを待った。
居酒屋はもちろん個室でね。笑
小「お待たせ。遅なってごめんな?」
『ううん、全然大丈夫。』
『それで、話したいことなんだけど…』
『…私はやっぱりよしくんが好きだから、健くんとは付き合えない。ごめん…』
小「まぁそうやろうなって思ってたよ、笑」
小「雪兎ちゃんまっさんとおる時の方がめっちゃ幸せそうな笑顔してるし」
小「このスーパーリーダー神の俺を振ったんやからちゃんとまっさんと幸せになれよ?笑」
『うん、ありがとう健くん、笑』
私が健くんを振ったのにも関わらずいつも通りの笑顔で優しくしてくれた健くんには本当に頭が上がらない。
すると健くんは突然こんなことを言い出した。
小「こうなるんやったら最初からもっとアピールしとけば良かったかなぁ」
『ふふ、何それ、笑』
小「俺ほぼ一目惚れみたいな感じやったからさ、なんかちょっと悔しいわ」
『え、一目惚れ…!?///』
小「めっちゃ可愛い子やんって思ってたらまっさんのファンやったからあ、これは脈ないなって思ったけどな、笑」
『そ、そうだったんだ…//』
小「それから雪兎ちゃんと接してたらどんどん好きになっていってまうねん。ほんまずるい子やわ」
健くんがさらっとそんなことを淡々と話すから流石にこちら側も照れてしまい…
小「え、どしたん、顔真っ赤やん」
『お酒のせいだもん…///』
小「今日お酒飲んでへんやん笑」
小「もしかして照れてたん?笑」
『んも〜やだ…//』
小「何それ可愛すぎやろ自分、笑」
小「俺の前でそんな可愛いことせんとってくれよ諦められへんやんけ、笑」
健くんに赤くなった顔をいじられ続けていたら、健くんのスマホに着信が。
健「はい、もしもし?……あぁ、おるよ。」
健「わかった、今場所送ったからはよ来いよ」
『誰からの電話?』
健「雪兎ちゃんの王子様から。会いたいんやって」
『えっ、よしくんが…?//』
健「俺王子様って言ったけど誰とは言ってへんで?笑」
『ちょっ、何それずるい…!//』
健「まっさん来たら言お、絶対喜ぶわ、笑」
『やだ!言わないで…///』
自分の気持ちを伝えても今までの距離は変わらないらしく、一安心。
健くんに言われた通りちゃんと幸せになんないとね。
その数十分後によしくんがお店に着いた。
正「ごめん、ちょっと遅なってもたぁ、」
小「まっさんの遅いの基準どうなってんねん笑」
小「電話来てから10分しか経ってへんわ、」
正「そりゃ愛しのお姫様が待ってるんやったら1分1秒でも早く来なあかんやろ?」
小「あ、それで思い出したんやけど…」
『ちょっと!言わないで、!///』
健くんがさっきのことを話そうとしたから咄嗟に止めに行ったんだけど…
小「雪兎ちゃんまっさんのこと王子様やって思ってんで、笑」
正「え、ほんまに、?」
小「わたしだけの王子様〜♡とか言ってたしな」
正「雪兎ちゃん……」
自担の前でこんな恥晒しされるの何?((
正「んふ、もちろん俺は雪兎ちゃんだけの王子様やで♡」
『っ…よしくん、///』
正「なぁに?♡」
正「今から俺ん家来る?♡」
小「おいまっさん何考えてんねん、笑」
『よしくんのおうち、行きたい…です、//』
正「………」
小「あ、これは雪兎ちゃんやったな。笑」
するとよしくんは私にゆっくり近づき、
正「今日はほんまに帰されへんかも。」(耳元で囁き
『…っ、///』
…私今夜この狼さんに食べられてしまうかもしれません。
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