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kzlr
年上×年下
いちゃいちゃしております
地雷さんは回れ右
口調がちょっと狂ってるかもです
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そっと葛葉の腕を退けて、俺は葛葉を起こさないようもぞもぞと躯を起こす。
「… …っ! う… …っ!」
ゆっくりと躯を起こして、すとん、とベッドから滑り降りた俺は、不意にびくり、と躯を震わせてその場で動きを止めた。
つぅ… …と内股を何かが伝い落ちる感触。
それが何かなんて、嫌ってくらい解ってる。慌てて腰に力を入れて、それ以上流れ落ちないように息も詰めると、俺はそろそろと手探りで床からシャツを引っ張り出して、そのシャツを形だけ羽織る。そして、そろそろとへっぴり腰で寝室を出た。
とにかく、自分の体内に残る葛葉との行為の残滓を洗い流さない事には、まともに動けない。
「くっさんのバカっ!」
抱かれる事には慣れたけど、いつまで経っても、この感触にだけは慣れそうにない。
勝って知ったる葛葉の部屋。
キッチンで手早く水を飲んでから、俺はへっぴり腰のまま脱衣所に入ると、シャツを脱いで風呂へ入った。
そのままシャワーのコックを思い切り捻って、熱い湯が出てくるのを待って頭から湯を被る。汗やらナニやらでべたべたした躯が、一気にすっきりする感覚。思わず小さくため息をついて躯から力を抜くと、シャワーの湯とはまったく違う感触が、再び内股を伝い落ちる感触に、思わず躯を震わせた。
「気持ち悪ぃって訳じゃねぇんだけど、あ、うゎ… …っ」
右手で昨日の回数を数えて、その内、何回中に出されたのか数えて、思わず蒼白になった。
「あー…、そりゃ溢れるかぁ」
くっさんが起きたら、シーツも洗わねぇと。
そりゃ… …ね。それがくっさんの愛情の証なんだから、嬉しくない訳ではないんだけど、
「ああ、もうっ! 中で出される方の身にもなれっつの! くっさんのバカ!」
「そりゃ悪かったなぁ」
「!!」
思わず握り拳を作って小さく叫んだ俺の背中に、不意に低い声がぶつかってきた。思わずぎくり、と躯を強張らせて恐る恐る振り返ると、ジーンズだけを履いた葛葉が、風呂場の入り口で人の悪い笑みを浮かべて俺を見ていた。
「く、葛葉サン。起きたんデスカ?」
「目、覚めた」
思わず引きつった愛想笑いを浮かべた俺に、葛葉はにんまりと目を細め、ゆったりとした足取りで風呂場に入ってきた。
「俺も男だ。最後まできっちり責任、取ってやるよ」
「は? 責任?」
何それ?
小首を傾げた俺を、珍しく本当に楽しげに目を細めて見下ろしてくる。その目が何やらヤバい光を放っている事に気付いて、思わず後退ってはみたものの、俺の退路はすぐにタイル張りの壁に阻まれた。正にヘビに睨まれたカエルよろしく身動き出来ない俺を見下ろしながら、葛葉はゆっくりと口を開いた。
「お前ん中、俺が洗ってやるよ」
「ひ… …っ、いい! 良いです! 結構ですー!」
「遠慮すんな」
俺の腕を掴んで、にやりと笑う葛葉の目は、本気だった。
イヤだーーーーーー!!
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