ゆうside
第三次審査会場。
舞台の上には九つのグループ。
各ブロックでの一位は三次審査では出番が少なく、この紹介と一つの舞台のみ。最終的には5グループに絞られる。通常は二つの曲があり、どちらか点数の良い方で換算される。全て審査委員の採点で決まるため二次審査一位をとると一発で審査員の心を掴まなければならないというハンデがあるわけだ。
《そしてAブロック一位!騎士X!自己紹介をどうぞ〜!》
《はいど〜もばぁうで〜す》
《最咲しゆん》
《桃香てると!》
《タ ケ ヤ キ 翔♪》
《騎士Xでーす!》
観客席からの歓声が聞こえる
…流石のファン層の広さ
《まあね、やってやりますよ三連覇》
悪い笑みでニヤッと笑うばぁうさん
《今年は…去年よりもっと楽しみにしてたのでね!ばぅちが興奮して眠れなくてド深夜に電話かけてくるぐらいには!》
《ちょ、てるちゃん⁈》
満面のキラキラな笑顔で会場を包み込むてるとさん。そして会場からは大爆笑が
《全員楽しみにしてましたね〜!》
…なるほどまとも枠と見せかけて実はボケ側の人が
《狙うは優勝!三次先行程度余裕でしょ》
もう今からでも踊り出しそうな勢いのしゆんさん。
…やっぱり“違う”。本当にアイドルとして勝てる相手なんだろうか
〜
私達の番が回ってくる
《すたぽらさんは初出場ですね!今の心境は?》
《…》
《ねぇ誰か行こうよ!!!💢》
こえちゃんが声を張り上げる。
会場からはどっと笑い声が
《え、あ、じゃあ私行こうか?》
《じゃあこったんお願い!》
あ、ちょっと上機嫌になった
《…まあ二次審査は仲の良さが鍵だったので比べるものではないですが負けるとは思ってなくて。あとパフォーマンスも絶対進化してるしすたぽらは私の自慢なので!》
…人間不信だったこったんが言い切ったことに一瞬戸惑いを感じるがそれ以上に本当に嬉しかった
《ま!優勝まで頑張ります!》
くにのがこったんにぎゅっと抱きついて司会さんに向けてニヤッと笑う
会場からは歓声が
…イチャイチャしやがって
《まあ!一回目だからって舐めないでくださいってことですね!》
《なにいいとこ持ってってんねんクソリーダー💢》
会場から大爆笑が来る。
《まあ頑張りますよ!なんせすたぽらですから!》
さあ、三次審査のスタートはもう切られたよ?
「…騎士Xさん 」
楽屋にメンバーで向かう途中、こったんが唐突に前にきた騎士Xさんに話かける
「ん?あ、すたぽらさん初めまして〜♪」
「初めまして♪…ちょっと聞きたいことがありまして。お時間よろしいでしょうか?」
「んえ?パフォーマンス系?答えないよ?」
しゆんさんがくるっと振り返りこったんに少し近づく。……あれ…?しゆんさん……いや、違うか
まあこったんがパフォーマンス系を本人に直接聞くわけがない。しかも大会が決まった瞬間…いや決まる前から徹底的に多くのアイドルグループのパフォーマンスを狂ったように調べ尽くしていたこったんだから。
…こえちゃんによると練習生の頃からそうだったっぽいし。騎士Xに関する情報は十分
「違いますよ。…ただ、答えていただけない…“答えられない”可能性はありますかね」
少し考えてから騎士Xメンバーを見渡して最終的にはしゆんさんに目を合わせる
「あなた方の事務所の“社長”について教えていただきたいです。」
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
ゆうさん視点だとどんなに細かいこと言っても自由なのでやりやすいですね((
さあ琥楽さんの質問の意図とは…?
そしてこちら、⚔️メンバーの紹介です!
×騎士X-Knight X-
過去の女性アイドルの常識を覆した結成4年のグループ。比較的女性ファンが多く、バラエティ系の企画も多く行っている。
×夕凪刄歌
騎士X赤担当
本名夕凪愛華
×最咲しゆん
騎士X緑担当
×桃香てると
騎士X桃色担当
×タケヤキ翔
騎士X白担当
本名竹谷翔奈
それでは!また次回!
コメント
5件
ゆうちゃんの「あれ⋯?」ってどういうこと? ってかこったん社長についてってどういうつもりなの!? 続き楽しみにしてます!!!
ぇ”、、続き気になる、