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ある日、僕はこの世界に生まれた。 それは突然だった。 僕の前世での死は、ただの事故でも自殺でもなく、他殺によるものだったから。 この事実には少しも驚かなかったし、 疑問にも思わなかった。 だってこの身体は、 僕自身なのだから…。 『ヨブ記』を英訳したもの - 4頁目・裏 - ん?4枚目(挿絵あり)/************** - ンは文字を打ち込んでいく。「…これで良し! これでいつでも投稿できるはず!」そう呟きながら、小説家ちゃんはニコニコ笑っている。彼女は、文章を書き終えることができた喜びに満ちていたのだ。「ああ~! ついにできた~!!」そう言って彼女はベッドに倒れ込んだ。その声は部屋に響き渡る。彼女の喜びようには理由があった。というのも、彼女にとっては初めての短編であり、初稿だったからだ。しかもまだ物語の導入部分すら書いていないという有様だ。そんな彼女にとって、これは大きな一歩であった。 …しかし彼女にはまだ一つ、悩みがあった。その内容とは…。「………うーむ…」そう言いながら、彼女は仰向けになり、天井を見上げている。その顔は少し暗いものだった。 そんな様子の彼女を心配したのか、一匹の猫が近寄ってくる。すると猫は何かを思い出したかのように「ニャァ」と言いながら、どこかへ行ってしまう。それを見てハッと気づいたのか、彼女は起き上がり、部屋の窓から外の景色を見る。そして目を細める。「…もう夕方か…」窓の外では空に夕日が昇っている。そんな景色を見ながらため息交じりの独り言を呟くと、今度はベッドに腰掛ける。「……はあ……」再びため息を吐く彼女だったが、やがて立ち上がり、本棚へ歩み寄る。そこにはびっしりと本が敷き詰められていた。どうやら今まで執筆していたのはこれら本のようだった。それらを眺めている最中、一冊の古い本を手に取る。そして表紙を見ると『the family』という題名が書いてあった。この本は主人公である少女が、お城から抜け出して、家族の下へ行くところが書かれているものだ。少女は幸せを手にしながら家族と共に過ごすも、その幸せな生活も長く続くことはなかった…。それを書いた作者の名前を見て、彼女は思わず笑みを零してしまう。(ふふっ……)彼女が読んだその人は、紛れもなく自分自身だったのだから。 【wr】虹色slgm@