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!アテンション!
攻🐉×受🔝の捏造まみれのジヨタプ小説。
『狼は甘え上手〈前編〉』の続き。
ご本人様たちとは全くの無関係。
ご都合主義の矛盾まみれ解釈違いもろもろですがたくさんの愛はある。
特殊設定なので下記の注意事項必須です。
覚悟の上読んでくださる方はそのままお進みください…!
⚠️半獣🐉×人間🔝、という特殊設定です。矛盾点も盛り沢山。 苦手な方はバック。なんでもOKな方はお進みください。
side.トップ
ジヨンと一緒に暮らし始めてもうすぐ3年になる。半獣は動物と同様成長のスピードが人間より早く、俺の足元でうろうろしていた頃が遠い昔のように立派な大人に成長した。今現在彼が人間の歳で言うといくつになるのか詳しくはわからないが、身長も俺とあまり変わらなくなり、細かった手足や身体にも筋肉がつきしなやかなものになった。顔もだいぶ大人びている。3年があっという間だった。
そんな彼との生活は至って順調、なのだが、最近1つ俺の頭を悩ませる問題が発生している。
それはジヨンの「噛み癖」だった。
ある日から、彼がふとした瞬間に俺の肌に歯を立てる。それはまったりと2人でソファに腰掛けテレビを見ているときに腕に噛み付いてきたり、甘えるように手に擦り寄った延長でそのまま噛み付いてくる。それは傷になるほどの強さではない、肌にほんの少し跡が残るほどの、どちらかと言えば「甘噛み」だった。
「痛…」
「あ、ごめんっ」
言うほど痛くはない、というか痛みなんてほとんどないが、歯を立てられた瞬間は反射的に「痛い」と声を上げてしまう。その都度彼の方がびっくりした顔をして慌てて謝ってくるから、どうやら彼も無意識のうちにしているらしい。申し訳なさそうな顔をされるとこちらも怒れない。
(どうしたもんかな…)
休み前夜、なかなか寝付けずベッドに入りながら携帯を弄っていた。画面のライトがまぶしいだろうかと心配していたが、ジヨンは後ろから俺に抱きついたまま寝ている。相も変わらず同じベッドで共に過ごしていた。前よりも更に窮屈になったが今となってはこの狭さが良かったりする。
なにかヒントになるかと思い狼の生態について調べていると、どうやら噛むことは必ずしも攻撃的な意味ではないらしい。いくつか記事に目を通したがだいたい同じようなことが書かれていた。
「愛情表現、ね…」
どうやら狼にとって甘噛みは愛情表現らしい。そう見るとなんだかむずむずする。彼なりの精一杯の甘え方なのだろうか。それとも無意識のうちに寂しさを募らせそんな行動に走ってしまっているのだろうか。後者な問題だが…。
「!」
そのとき、かぷ、と項あたりに歯がめり込む感覚がして思わず身体が跳ねた。ジヨンは寝ているはずだ、夢でも見てるのか?寝ぼけてこんなことを?そんなことを考えている間にも、あむあむと口が動いているのが分かり思わず顔が熱くなる。意識すればするほど。
「っ、」
そう、問題は俺の方。こうやって彼から甘噛みをされる度、ちりちりとした甘い痺れが背筋を走ってしまうのだ。乱暴のようで優しい愛撫をされているようでどうしていいか分からない。どうにか逃れようにも腕でがっつりと抱きつかれ全く動けない。
起こしては可哀想だ、と思いつつもぞもぞと身体を動かした瞬間、ぬるりとした感触がして思わず叫んでしまった。
「う、わぁっ!?」
ぞくぞくとした電流が背中を通って腰まで流れる。俺の叫び声にびっくりしたのか、当の本人がガバッと起きた。
「タ、タプヒョン!?どうしたの!?」
「〜〜っ、」
パッと解放された項を手で覆う。そこに熱が籠っているような感覚がした。たまらず勢いよく振り返る。
「お、おま、今…っ」
「え、もしかしてまた噛んでた…っ?ごめん、タプヒョンっ」
途端にジヨンが泣きそうな顔になった。グッと息が詰まる。そんな顔をさせたいわけではない。
「……ちがう。いや、ちがくないけど…いつも通り甘噛みはしてて…」
「痛かった?」
「痛くはない、けど……今、急に、舐め、舐められて…その、びっくりして」
ぬるりとした感触、あれは明らかに舌の感触だった。思い出すだけで身体が火照る。散々噛まれることはあったが舐められたのは初めてだった。
途端にジヨンの顔がカーッと赤くなった。焦るようにきょろきょろと忙しなく瞳が動く。しばらくそうしていたが、意を決したように口を開いた。
「…じ、実は、俺、」
「?」
「タプヒョンに、隠してたことがあって…っ」
「………うん?」
なんだ急に、と思った。俺に隠してたこと?それが先程の行動とどう繋がるのか。
「俺……俺、タプヒョンのこと、すっごい好きで…っ!」
「……??」
一世一代の告白をするような勢いで言われますます混乱した。俺が好き?そんなの散々…というか毎日言われてるが…。
「いや、お前今までも散々言ってきたろ…」
「ち、ちがくてっ」
「俺も好きだぞ?」
「っ、」
ジヨンがきゅっと唇を噛み締める。立派な牙が見えた。
「ちがうの!いや、ちがくないんだけど、」
「ん?」
「タプヒョンのこと、好きっていうのは、その……れ、恋愛として!」
「…………はあ?」
恋愛?なんだそれ?
「ライクじゃなくて、ラブというか…」
お前よくそんな言葉知ってんな。
「つ、つまり……」
「………つまり?」
「タ、タプヒョンと………えっちなこと、したい、の!」
「!?」
思わぬ発言に思考が停止する。え、今なんて…?
「ヒョンと、近くにいたら心臓が痛いくらいにドキドキするし、手も繋ぎたいし、キスもしたいし、えっちもしたいし、」
「ちょ、まてまて、落ち着け…っ」
矢継ぎ早に言われて俺の脳内は爆発寸前だ。待て、と出した手のひらを掴まれる。そしてそのまま引っ張るようにして彼は自分の下半身に俺の手を持っていった。
「っ、!」
熱くてかたいものが指先に触れ、その瞬間ぶわっと顔中が熱くなった。
「え、ぇ…?」
「……ごめん、急にこんなこと言って…でもほんとは、ずっと我慢してた。こんなこと言ったら、タプヒョンに嫌われちゃうと思って…ずっと、言えなくて…」
「…ジヨン、」
「でも、抑えられなくて、たぶんその反動で…君のこと噛んだりしちゃってたのかも」
「……」
「ごめんね、嫌いにならないで」
泣きそうな声で言われ、胸のあたりがぎゅっと締まる。ジヨンからの真っ直ぐで大きな愛が全身を包むような感覚がした。
「……今更だけど、俺、男だぞ?」
「関係ない。タプヒョンだから…タプヒョンが好きだから」
情けないくらいに鼓動が速くなっていく。散々聞いた彼からの”好き”が、重みを増してじわじわと浸透していく。
(………でも、)
嫌じゃない。むしろ、嬉しい。
だって、随分と前からこの”好き”を誰のものにもしたくなかったのだから。そのときからもう答えは決まっていたようなものだ。気付かなかっただけで。
「……嫌いになんて、なるわけないだろ」
「!」
「……俺も、ジヨンが好きだぞ。もちろん、同じ、意味で…」
「タプヒョン、」
「で、でも!いきなり、その……するとか、は……まだ心の準備が…」
「うん、」
「だから、まずは……」
震える声を誤魔化すように、その唇を塞いだ。むに、とした柔らかい感触に心臓が爆発しそう。触れるだけのキス、ゆっくりと顔を離せばお互い真っ赤だった。
「なんというか…その……これからも、よろしく、?」
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。でもジヨンが目を輝かせ嬉しそうな顔をしながら抱きついてくるから、まあいいかと思った。
『ちゃんと、タプヒョンの心の準備ができるまで、俺我慢するから。いつまででも待つから』
初めて想いを交わしたあの夜、ジヨンは真っ直ぐな目でそう言った。その言葉通り、次の日から今まで彼は忠実にその言葉を守っている。相変わらず甘噛みもするが。
1つ変わったことがあるとすれば。
「〜♪」
ソファに腰掛けながら、膝にのせたノートパソコンで楽曲制作。思わず口ずさむメロディに合わせて、隣のジヨンが小さく遠吠えをして思わず笑ってしまった。
「ははは、狼みたいだな」
「そりゃ狼の血が流れてるからね」
そう言って俺の鼻歌に合わせて彼が吠える。尻尾をゆらゆらとしながら楽しそうにするその姿に俺も微笑んだ。
「タプヒョンの歌声っていいよね」
「?そうか?」
「うん。ラップを刻んでるときももちろんかっこよくていいけど、バラードのときもいい。優しくて、タプヒョンらしい声」
「…ありがとう。なんか照れるな」
「すっごい好き」
目を細めながらそう言われドキッとする。ジヨンは嬉しそうに笑ったあと、俺の頬と唇にキスをした。
そう、変わったことは、ジヨンと俺のスキンシップにキスが追加されたこと。所謂恋人同士になったのだから当たり前なのだが、未だにその甘さにうずうずしてしまう。毎日その柔らかい唇が触れ、啄むように動く度全身がふわふわした。
「……好きだよ、タプヒョン」
なんだか溶けてしまいそうだと思った。
side.ジヨン
いつもより多い足音に耳がピンと立つ。そういえば今日、テソンが家に来ると言っていた。久しぶりに会える彼に無意識のうちに尾っぽが揺れた。鍵が開くと同時に廊下に飛び出す。
「タプヒョンおかえり!」
「ただいま、いい子にしてたか?」
トップは帰宅すると毎回必ずそう聞いてきた。いつまでも子ども扱いされているようで少し不満に思うときもあるが、頷くといつも頭を撫でてくれるのが嬉しくて結局そのままにしている。
「お久しぶりです!元気にしてました?」
「はい!」
「ほんと狼らしくなりましたね〜でも相変わらずふさふさのしっぽがかわいい」
テソンは俺にとってお兄さんのような存在だが、トップの後輩という立場からかいつも敬語を使う。一度そのことについて指摘したのだが、どうやらそう話すのが癖だと言っていたからこれもそのままにしていた。
「明日も仕事なんだろ?」
「はい、なのでご飯いただいたら帰ります」
「悪いな、忙しいのに」
「いえいえ、どうしても彼に会いたかったので」
そう言って嬉しそうに笑うテソンに俺も嬉しくなった。
「ご馳走様です!」
「足りたか?」
「はい!もうお腹いっぱいですよ〜」
散々遊んでもらったあと3人でご飯を食べた。久しぶりに動き回ってお腹も満たされだんだんと瞼が重くなっていく。そのときトップの携帯が震えた。
「悪い、ちょっと仕事の電話…」
「あ、どうぞどうぞ。その電話が終わるまではいさせてもらっていいですか?」
「ああもちろん」
そう言って携帯を耳に当てながらトップが部屋を出ていった。
その間に食器を片付けようとしたテソンの手をとり奥のソファまで連れていく。彼は不思議そうな顔をしながらこちらを見た。
「どうかしました?」
「あの…実は、ちょっと、相談したいことが……タプヒョンの、ことで」
付き合い始めて3ヶ月が過ぎたのだが、1ヶ月ほど前にテソンが家に遊びに来た際、トップが酔った勢いで俺たちの関係をカミングアウトした。どんな反応が返ってくるか緊張したが、テソンはとても嬉しそうな顔で祝福してくれた。それはこちらが驚くほどの喜ぶ姿で、偏見など一切持たない彼の優しさと心の広さに胸打たれたことを今でも覚えている。
「こんなこと、恥ずかしくて…言いにくいんだけど、」
「なにを今更、水くさいですよ?話してください」
「そ、その…実は…」
チラッとトップの背中が消えていったドアを見つめた。早く言わなければ彼が戻ってきてしまう。
「恋人として、タプヒョンと……キス、以上の…先に、進みたいんだけど……でも、タプヒョンの嫌がることはしたくないから、ヒョンがいいって思うときまで、待つって約束してて、」
「はい」
「だから、無理やりしたいわけじゃないんだけど……俺もそろそろ、その…限界というか…でも待つって言ったのは俺だし………ど、どうしたらいいかな、?」
ぺたりと耳が下がる。言っててだんだんと襲ってきた羞恥心に頬が熱くなった。テソンは驚いたような顔をしたあと、ゆっくりと微笑んで俺の頭を優しく撫でる。
「優しいですね」
「あ、ありがとう…」
「んー、そうだな……分かってると思いますが、タプヒョンは甘えられることに弱いので……その優しさにつけいるようでちょっと心苦しいですけど、目一杯甘えておねだりするのはどうでしょう?」
「おねだり?」
「はい。で、これは僕の予想ですが…タプヒョンは決して嫌だから拒否してるのではなく、どうしていいかわからないから答えが出せないでいるんだと思います。なので、甘えつつ、多少強引にいっていいと思いますよ」
「ご、強引に?」
「力ずくで、という意味ではなく、ぐいぐい押し切る感じで。ヒョン、本当はなかなか踏み出せないでいる自分の背中を押してほしいんじゃないかな」
「………なるほど」
テソンはそう言うと、ニカッと笑った。
「大丈夫。タプヒョンだって好きなんだから、絶対うまくいきます」
遠くから足音がする。どうやら電話は終わったらしい。俺は慌てて小さな声で言った。
「き、聞いてくれてありがとう…タプヒョンには内緒にしてくれる?」
「はいもちろん、2人だけの秘密です」
俺に合わせるようにテソンが小声で言いながら、人差し指を唇に押し当てウィンクをする。
「お待たせ……ん?なんかあったか?」
「いえ、また来ますって約束してました」
「ああ、ぜひ。ジヨンも喜ぶ」
「はい。というか僕の方が我慢ならなくて会いに来ると思います!」
そう言って俺の頭をわしゃわしゃと撫でた。俺にしか分からないくらいに、微かに目を細めながら。
side.トップ
ジヨンが言いつけを守り続けてそろそろ4ヶ月。立て込んでいた仕事が落ち着き久しぶりに家でまったりと過ごしていたのだが…。
最近、彼のスキンシップが激しい、気がする。
いつまでも待つ、と言ったはいいものの、中々進まない関係にそろそろ焦れているのだろうか。俺はというと、すっかりジヨンに絆されいつそうなってもいいと頭の奥で覚悟はできている、のだが、どうにも一歩踏み出せない。なにもかも初めてことすぎて、怖くないといえば嘘になる。どうしていいか分からない。そんな思いが俺にブレーキをかけていた。
「……タプヒョン、」
「わっ」
洗い物を終え手を拭いているところを後ろから抱きつかれる。項に鼻を擦り寄せるようにしたあと、かぷっと甘噛みされた。
「ちょ、ジヨ、」
「ねぇ、いつまで待ったらいい?」
「ぇ」
「もちろんタプヒョンが嫌がることはしたくない、けど…もうそろそろ限界なんだけど」
「っ、」
甘えたような声が耳元でする。がじがじと歯を立てたあとそのまま熱い舌が肌の上を走る。
「あっ、まてって…っ」
「いつまで?」
「んっ…!」
すりすりと腰を押しつけながら、指先が優しく身体をなぞった。這う舌が項から首筋に伸び耳たぶをいたぶる。くちゅ、とした音が届いて身体が震えた。気を抜けばへたりこんでしまいそうだ。
「ぁ、や…っ、だめ」
「嫌だ?タプヒョンは、したくない?俺と」
服の上からでも分かるジヨンのものがお尻に当てられる。そのままゆさゆさと揺すられれば背筋が甘く痺れた。
(…やば、い)
たったこれだけで頭がおかしくなりそうなほど気持ちいい。腰が重く自身が勃っているのが分かる。見透かしたようにそこをするりと撫でられたまらず身体が跳ねた。慌ててシンクに手をつく。
「ぁ、ん…じよん…っ」
「タプヒョンとえっちしたい。だめ?」
だめな、理由、ないよな?
ボーッとする頭でそう思う。無意識のうちにじわりと溢れた涙で視界がぼやけた。
「………優しく、して…くれる、か?」
言ってて恥ずかしくなった。頭も胸も身体も全部ぐちゃぐちゃになりそう。
「……うん、もちろん」
その声に身を委ねるように、俺は小さく頷いた。
部屋の電気は消して枕もとの小さな照明だけ。でもジヨンは半獣だからもしかしたら暗くても普通に見えるのかもしれない。そう思うととてつもなく恥ずかしい。
「ん…、」
キスをしながらゆっくりとボタンが外されていく。それだけで心臓が波打つのがわかった。何度か啄むように動いた唇の間からぬるりとした舌が入り込んできて思わず身体が跳ねる。熱いそれが口内を蹂躙して、まるで全身食べられてしまうような感覚がした。
「む、ぅ…ぁ…んん、や、まっ…んっ」
苦しさに顔を背けてもすぐに追いかけて唇を塞がれる。足りない酸素で頭がボーッとしてきたころようやく解放された。そのころにはもうすでに力が入らず身体がベッドに沈む。
「タプヒョン、かわいい」
甘くてとろけた声とは裏腹に、興奮から息を荒らげるその顔はまさに獲物を狙う獣そのもの。熱くて力強い瞳で真っ直ぐに見つめられれば、意志とは関係なくお腹の奥が疼く。
「じ、よん…、」
名前を呼んだ俺の唇にもう一度キスを落としてから、ジヨンは鼻先、頬、顎、首筋に唇を押し当てていった。触れたところが火傷したみたいに熱が籠っていく。
「ぁ、や…だめ、あっ」
舌が肌の上を走って、ときどき歯を立てられればたまらない気持ちになった。舐めては甘噛みをして優しく吸われる。鎖骨、肩、胸、腹と続き、乱暴のようで優しい愛撫をされ身も心も全て彼の所有物になったような気分。背中がそって顎が上がる。
「あ、ぅ…んんっ、」
下着ごとズボンを脱がされ、もうすでに勃ち上がった自身が晒された。反射的に閉じようてした足を掴まれ阻止される。内腿にめり込む彼の長い爪の感触にさえ反応してしまう。
「はぁ…ん、じよん…、?」
「…おいしそ、」
「ぇ、なに…やだ、まって…っ」
ちゅ、と先端にキスを落とされたかと思えば一気に口の中に飲み込まれビクンッと腰が跳ねた。
「ぁあ゛っ、だめ〜〜…ぇっ!」
「ん、ぅ…」
熱い口内、絡めるように舌で擦られ思わず見開いた目から涙が零れる。ふとした瞬間にあたる牙がより快感になって包み込んでいった。
「ぁん…、まって、やだぁ、やぁっ!」
「ん…たぷひょん、きもちぃ、?」
「だめ、そこでしゃべるな…っぁあっ」
じゅぽじゅぽとした音が耳に届いて一層煽っていく。懸命に抑えようとするも動く腰が止められない。
「ぅ〜〜っ…んっ、はなせ、はなして…っ、もうむり、むり…ぃっ!」
「ん、む…」
「やだ、すうなっ、ぁ…んんっ、だめ…っ!」
太ももが小さく痙攣する。迫り上がる気持ちよさにたまらず伸ばした手でジヨンの髪をくしゃりと掴んだ。
「あっ、ん〜〜っ、もうでる、いく、いっちゃ、ぅ…はなせっ、て!」
「ん…ぃ、よ…だして、?」
「や、いく、いくいく…っ〜〜ぁああ゛!」
ガクン、と腰が跳ねて思い切り吐き出す。ここ最近忙しかったせいもあり、久しぶりの快楽にとめどなく出ていくのがわかって恥ずかしい。
「はぁっ…はっ……ぁ、ぅん…っ、?」
ハッとして慌てて上半身を起こす。ゆっくりと離れたジヨンが手の甲で口の端を拭っている姿が見えて顔が熱くなった。
「お、おま…飲んだのか、?」
「え?うん」
「吐き出せよ…っ!」
「なんで?」
「〜〜っ!」
心底不思議そうな顔をするジヨンに言葉も出ない。
「き、汚いだろバカ!」
「タプヒョンのなのに汚いわけないじゃん」
もうだめだ。恥ずかしすぎて死ぬ。こいつが心から俺のことを愛してくれていることがわかるからそれがより羞恥心を加速させる。
「…………あ、」
そのときふとジヨンが動きを止めた。興奮でピンと立っていた耳がへにゃりと折れ、眉がだんだんと下がっていく。
「な、なに?どうした?」
「俺……爪、長い」
「ぇ?…あー………」
今の今まで忘れていたようだが、俺の中を解そうとしたところで気づいたのだろう。たしかに、あの爪で入れられたら血祭りになりそう…。
「ど、どうしよう…これじゃタプヒョン傷つけちゃう…人間の爪切りじゃたぶん切れないし…っ、」
「お、落ち着け」
ジヨンの爪は狼らしく鋭いだけではなく、人間のものより分厚くて硬そうだ。
「やばい、どうしよう…そ、そうだ、包丁!包丁で切れば…あ、キッチンバサミでもいいか、ちょっと切ってくる…っ!」
「ま、まてまて!」
慌てて出ていこうとする腕を掴む。昔なにかで動物の爪には血管が通っているからある程度の長さまでしか切れないと聞いたことがあった。ジヨンのことだからなにも考えずギリギリまでバッサリいきかねない。それこそ血祭りだ。枕もとの照明まで彼の手を引き光を当てる。やはり細い血管がうっすら見えた。
「……ばか、血管通ってるんだぞ。切ったら血が出る」
「でも、これじゃ傷つけちゃうもん!そんなのやだ!」
泣きそうな顔で言われて、不覚にも胸がきゅんとする。こいつどこまで俺のこと好きなんだろ。やばい、嬉しい。だから、気づけば口走っていた。
「…………が、やる、から」
「え?」
「っ、だから、俺が、その…自分で、解かす、から…っ」
顔から火が吹き出そうだ。かくいうジヨンの顔も真っ赤だ。でも仕方ない。俺だってこいつが好きだし、ここまできたらもう引き返せない。恥ずかしいなんて言ってられない。
「ぇ、え…っ」
「〜〜っ、何度も言わせんな、!」
恥ずかしさを誤魔化すように思い切り叫んだ。そのときのジヨンの、戸惑いと興奮と嬉しさが混じったような顔を、俺は一生忘れないと思う。
(……というか当たり前に俺が抱かれる側、なんだな…)
どこか冷静な自分が頭の隅でそう考える。でもまあ、いいか。
「ひ、ぅ…っ、」
四つん這いになって、決死の思いで指を入れる。頼むから見ないでくれと何度も言ったが聞く耳持たず。一応両手で目を隠しているが指の隙間からガン見してるのがわかった。この野郎。
「い゛…っ、」
「い、痛い?」
「うっせ、だまってろ…っ、ぐ」
痛いか痛くないかと聞かれればもちろん痛い。異物感に気持ち悪さも相まって吐きそう。額にあぶら汗が浮かんだ。
「タプヒョン…、」
「ぅわ!?」
突然ジヨンが覆いかぶさってきて、たまらず上半身がベッドに沈む。
「な、なにして…っ」
「ごめんね?タプヒョン、好きだよ、」
彼の声が耳元で聞こえて思わず身体が跳ねる。そのまま耳の裏に唇を落として舌が肌の上を走った。ちゅ、というリップ音が響いて、項をがじがじと甘噛みされた。
「ぁっ、ふ…ぅ、んっ、」
背中をつつ、と舐められれば嫌でも腰が震える。自分ができないならせめてと、気を紛らわそうとしてくれているのがわかってたまらなくなる。
「んっ、じよん、」
「うん、呼んで、たくさん…名前、呼んで?」
「あっ、じよん…っ、じよん、」
言われるがまま名前を呼ぶと、まるで自分の指が彼のかのように錯覚するから不思議だった。
「あ、ぅ…ひっ」
萎えていた自身をやんわりと掴まれ上下に扱かれる。彼の興奮した息遣いが耳元で聞こえて、煽られるように俺のものも頭を擡げた。右手で扱きながら、左手で俺の指が入っている手の甲を撫でる。そのまま臀を撫で縁をつつかれれば、無意識のうちに腰が揺れた。
「あっ、ん〜〜っ、」
「まだ痛い?それともきもちいい?」
いつの間にか気持ち悪さはどこかへ消えて、だんだんと快楽が顔を覗かせる。ぐちぐちと音が聞こえて、俺は必死に頷いた。
「い、たく…ない…っ、」
「ほんと?」
「ぅん…っ、あ、きもち…ぃ、」
「よかった」
自身から溢れた先走りで扱く手も滑らかになる。前の快感のおかげで後ろが疼く。ある程度1本の指で余裕ができてきたころ、恐る恐る2本目を入れた。熱くてうねってるのが自分でもわかって恥ずかしい。
「ぁ、あ…っ!?」
ある一点を指が掠めたとき、ビクッと肩が跳ねた。
「ぇ、あ…なに、?」
「気持ちいいとこ、見つけた?」
「なにこれ、こわい、」
「大丈夫だから、ゆっくりで…そこ、ついて」
大丈夫って、なにが。なんでお前が決めるの。そう思うのに、意に反してジヨンに言われるがまま指がそこをいじめる。感じたことないような強烈な快感が背中を駆け巡った。
「な、に…やだ、これ…ぁ、あっ!」
「タプヒョン、かわいい」
「ぅ〜〜っ、ひ、あ…んっ、」
「気持ちいい?」
「きも、ちぃ…や、ゆび…っとまんな…っ」
止めたいのに止まらない。自分の身体じゃないみたい。揺れる腰の動きに合わせてジヨンが手のスピードを上げる。先端に指をかけられれば暴力的な気持ちよさに涙が溢れた。
「あ、ぅ…やだ、だめ…っ、いく、いきそ…っ」
「イッて?タプヒョン、」
「ぃ、う〜〜っああ゛…っ!」
びしゃ、と吐き出された精液がシーツに落ちていく。中がきゅんきゅんと自分の指を締め付ける。
「はっ…ぁ、は……ぅ、」
「大丈夫?」
「ぁ……ん…へーき、」
熱い。中も頭も顔も全部熱い。息を整えながら、ゆっくりと指を引き抜いた。
「もう…平気……だから、いれて、じよん」
「っ、」
というかさっきから俺の太ももにジヨンのものが当たってる。固くてドクドクとして、懸命に我慢してるが彼も限界なのがわかる。
「……うん、ありがとう。ちょっと待ってて、確認するから」
「ぁ…?」
確認?なんの?
そう言う前に秘部にぬるりとした感触がして目を見開いた。
「ぇ、あ?なに、やだ…っ!」
思わず逃げようとした腰を掴まれる。舌が入り込んでくるのがわかってぞくぞくとした。
「あ゛っ、ばか、どこなめて…っ」
「ん、」
「やだっ、て…あ、ぁんん!」
ぬこぬこと分厚い舌が抜き差しされる。たまらずシーツを握りしめた。
「う、じよん、やめ…っ、あ!」
俺の中を確かめるように動いたあと、ゆっくりと舌が抜けていく。顔半分を枕に押し付けたまま瞳を動かして彼を睨みつけた。
「はぁ…っ、おま…どこ、なめて、んだよ…っ、」
「傷つけたら嫌だから…でも十分解れてた」
「っ、」
「……ごめんね?嫌だった?」
ずるい。こいつのこういうところがずるいと思う。情けない顔とそんな甘えた声で謝られたら許すしかない。全部俺のためだってわかってるから余計。
………こいつ、わざとじゃないだろうな?
「……いいから、はやく、いれて」
蚊の鳴くような声で言えば、ジヨンがゆっくりと頷いた。深呼吸を繰り返して必死に身体の力を抜く。彼が優しく覆いかぶさってきて、心地よい重みが背中にのった。
「いれるね、痛かったら言って?」
「ん…、」
なんだか心臓が痛いくらいに速まる。ピト、と押し当てられたかと思うと、それはゆっくりとこじ開けるように入ってきた。
「あ、ぁあ゛…っ!」
指とは比べ物にならないくらいの圧迫感に思わず唸る。でも苦しそうな声を上げてはきっとこいつは我慢してしまうから、懸命に唇を噛んだ。
「ぃ、う……んっ、」
「痛い?ごめん、あとちょっとだから…っ、」
泣きそうな声とは裏腹に、半ば強引に入ってくる。ここぞというところで押し切る彼のこういうところは割と好きだったりする。言ったら調子乗るから言わないけど。
「ぁ、う…ん〜〜…っ!」
「はっ、きつ……っ、けど、入った…っ」
息も絶え絶え言われホッとする。多少の痛みはあるものの、彼の幸せそうな声でそんなものもどこかへ行ってしまった。ジヨンはいつまで我慢したらいいかって、もう限界だって俺に言ったけど、案外俺も我慢の限界だったのかもしれない。好きなやつと繋がりたいと思うのは俺も同じだ。
「ぁ…動くね、?」
頭にキスを落としたあと、ジヨンがゆっくりと腰を動かしていく。最初は未知の感覚に恐怖を感じていたが、中を突かれる度感じたこともない快感がじわじわと身体を覆っていった。
「あっ、や…んっ、ぁあ…!」
「はっ…ん、」
肌のぶつかる音が響く。気持ちいいところを狙うように擦られ思わず逃げ腰になった。
「まっ、て…や、だめ、やだぁ…っ!」
「ぅ、きもちいい…っ、腰とまんない…っ」
「ぁあ゛〜〜…っ、まって、はげし…!」
タガが外れたように腰を打ち付ける動きに目の奥がチカチカした。なにこれ知らない、怖い。怖いくらい気持ちいい。
「ぁん、や、だめっ…んん゛!」
「たぷひょん、きもちいい、?」
「あ、ぃい、いいから…ぁっ、やあ…っ!」
何回も名前を呼んで、何度も気持ちいいかって聞いてくる。脳がぐらぐらしてなにも考えられない。痛いくらいシーツを握りしめていた俺の手にジヨンの手が重なって、指を絡めるように握られた。
「ぁ、あ…っ、だめ、むり…んぁあっ!」
「やば…っ、ん…もう、いきそ…っ」
切羽詰まった声が耳元でして、無意識に締め付けてしまう。ガツガツと容赦なく責められて丸ごと食べられてしまうような行為に俺も限界が近かった。
「ぃ、ぅ〜…っ、おれも、いく、いぐ…っ!」
「いって、たぷひょん…ぁ、俺もいく…っ、」
「あ゛ぉ…して、だして、なか…っ!」
気づけばそんなことを口走る始末。ジヨンの牙が項にめり込んで、ギリギリまで引かれた腰が奥を突いた。
「ぁ、ああ〜〜…っんん゛!!」
頭が真っ白になる。中に広がる熱を感じながら俺も後を追うようにイった。
「大丈夫?」
どうにか首を縦に振る。何度もイかされてもう指1本だって動かせそうにないほど身体が重くて仕方ない。ジヨンは甲斐甲斐しく俺の身体を拭き、冷蔵庫からもってきたミネラルウォーターを差し出してきた。キャップまで開けて手渡してきたそれを、やっとのことで飲む。
「……はぁ、」
「疲れたよね?」
「ん……だいじょうぶ」
「ごめん、優しくするって言ったのに…途中から止まらなくなっちゃって…」
「…………大丈夫だって」
声も見事に掠れている。散々泣いた目も熱い。ペットボトルをサイドテーブルに置いてごろんとベッドに転がった。シャワーを浴びたいところだがもう動けそうにない。明日にしよう。
ジヨンはそんな俺に優しく布団をかけると、中に潜り込んできて俺を抱きしめた。
「……へへ、」
「…なに笑ってんだ」
「タプヒョンとえっちできて、幸せだなーって。すごい気持ちよかった。大好き」
えへへ、と笑いながら言われ顔が火照る。こいつ、本当に俺のこと好きなんだなって。そんな俺も、幸せで胸がいっぱいだから人のこと言えないが。
「…ん。俺も……幸せだ。好きだぞ、ジヨン」
途端に彼がより嬉しそうな顔になってぎゅうぎゅう抱きついてくる。ちょっと苦しいけど、心地いいからそのままにしておいた。
「……狼って、同じパートナーと一生寄り添って離れないんだよ」
「……そうなのか」
「うん。だからタプヒョンとずっと一緒」
あの日雨の夜出会えたのが奇跡だったと思う。こんな愛の溢れた彼と生涯共にするなんて、こんなに嬉しいことはない。大きくなっても変わらず可愛い甘え上手な彼の頭を撫でてから、俺は夢の中に落ちていった。
皆様お付き合いいただきありがとうございました!
今回は半獣という特殊設定でしたが、いかがでしたでしょうか。狼のじよさん絶対可愛くてかっこいいと思うんですよね🤤 癖です。
そして読んでくださりありがとうございました♡
コメント
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待って待って、いや待たなくてもいいけどこのシチュ大好きす‼️‼️‼️たぷさん初めてで怖いって言ってんの初々しくてもう可愛すぎてどうしよう😭👍🏻もう、赤ちゃんにしか見えないです。爪長くて傷付けちゃうから急にしょんぼりしちゃうじよんさんもなかなかに可愛くて好き好き好き‼️テソンは毎度2人を助けてくれてありがとう大好き結婚しよう(?)