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#ご本人様には関係ありません
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まさか仕事のストッパーが恋愛ルートのスパイスになるとは…。なつが部長のクセを熟知して職場の裏ボス化したのに、肝心の部長が「構われたい病」で拗ねちゃうの、ツボでした。「俺だけのなつでいて」と宣言するところ、独占欲なのか甘えなのか、どっちに転んでも微笑ましいです。続きが気になりすぎます!
「……暇さん、実は……部長のチェックが厳しすぎて、企画書が10回も差し戻されてるんです。もう心が折れそうで……」後輩が半泣きでなつに縋り付く。なつは手慣れた様子でその書類を受け取った。
「あー、これね。……いるまの好みは『結論を1枚目に持ってくること』なんだよ。あと、ここ。フォントが少しでもズレてるとあいつ機嫌悪くなるから、直しといたぞ。これでもう一回出してきな」
「……っ、ありがとうございます! 暇さん、一生ついていきます!」
数日後。いつもなら「暇! 全員の進捗をまとめろ!」「この資料はなんだ!」と怒号(という名の構ってアピール)が飛ぶはずの部長席が、不気味なほど静かだった。
部下たちはなつに事前チェックを通すことで、一発で決裁をもらえるようになり、残業も激減。オフィスには平和な空気が流れている。
……ただ一人、デスクでいじけているいるま部長を除いて。
「……なつ。……最近、みんな俺のところに来ないんだけど。……佐藤も、資料置いたらすぐ逃げるように帰るし。……何より、なつが俺に『これやって』って命令してくれなくなった……」
「当たり前だろ。お前が変なこだわりで止めてた仕事を、俺が全部交通整理したんだから。……おかげでみんな定時で帰れてるぞ。感謝しろよ、いるま」
感謝しろと言われても、いるまの顔は晴れない。それどころか、なつのデスクに次々と部下が「お礼の差し入れ」を持ってくるのを見て、ついに理性が限界を迎えた。
「……なつ。……あいつら、なつに触りすぎ。……あと、そのお菓子の山は何? 俺があげた高級チョコより、あいつらのコンビニスイーツの方が嬉しいわけ?」
「はぁ!? お礼だってもらってるだけだろ! 変なところで嫉妬するなよ!」
「やだ! なつが有能すぎて、俺の仕事(なつとの接点)が奪われてる! ……もう決めた。明日からこの部署のルールを変更する」
いるまはガバッとなつを引き寄せ、フロア中に聞こえる声で宣言した。
「『暇への相談は、いるま部長の許可制とする』!! 相談1回につき、俺との面談30分を追加だ! 文句ある奴は……今すぐ残業させるぞ!」
「「「(……うわ、大人げない……っ!!)」」」
「……何言ってんだよ、バカいるま! 仕事増やしてどうすんだ!」
「いいんだよ! なつがみんなに頼られるのは誇らしいけど、俺だけのなつでいてくれないと、俺、もう働けない……!」
結局、裏ボスとして完璧に仕事をこなしたなつくんだったけれど、それ以上に「自分だけを見てほしい」という部長の巨大な独占欲に振り回され、さらなる「特別対応」を迫られるのでした。