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休日の昼下がり。赤の部屋のソファで、二人は並んで座っていた。
いつもは何事にも全力で、負けず嫌いに努力を重ねている赤だが、水と二人きりになると、ふっと肩の力が抜けてしまう。
「……いむ、こっち向いて」
少しシャイそうに、でも真っ直ぐに赤を見つめる。キリッとした小顔が、今はトロンと熱を帯びていて、完全な「甘えたモード」だ。
「ん? どうしたの、りうちゃん」
水は読んでいた雑誌を置き、包み込むような優しい笑顔を向けた。体格差のある水の隣にいると、赤はより一層小さく、愛らしく見える。
「……ぎゅーって、してほしい。おっきいから、落ち着くの」
そう言って、赤は水の広い胸の中に自分から潜り込んだ。
水は「もう、可愛すぎ」と独り言を漏らしながら、男らしい大きな腕で、壊れ物を扱うように優しく、けれどしっかりと抱きしめる。
「はいはい、お疲れ様。毎日頑張ってるもんね、りうちゃんは」
「……ん。いむにこうしてもらうのが、一番すき。」
腕の中で幸せそうに目を細める赤。その無防備な姿に、水の心臓はさっきから早鐘を打っている。
本当は少し意地悪したくなるような独占欲も湧いてくるけれど、今はまだ、この純粋な甘えを壊したくない。
(……この後のことは、もっと暗くなってからのお楽しみ、かな)
水は心の中で密かにそう呟き、今はただ、腕の中にある愛おしい体温を大切に確かめるように、赤の頭を何度も優しく撫で続けた。
窓の外がすっかり暗くなり、部屋の明かりを少し落とした頃。
二人の空気は、昼間の穏やかな甘えとは少しだけ違う、濃密な熱を帯び始めていました。
「……ねえ、いむ。そろそろ、寝よ?」
ベッドの端に座り、赤がおずおずと声をかけました。
シャイな彼なりに精一杯の誘い。キリッとした瞳は潤み、上気した頬が夜の闇に白く浮かび上がっています。
水はゆっくりと立ち上がると、昼間よりもずっと低い、男らしい足音を響かせて近づいてきました。
「そうだね。……でも、今日はまだ足りないんじゃない? りうちゃん」
「え……っ」
水の手が、赤の細い肩を掴みます。
そのままゆっくりと押し倒されると、背中に感じるシーツの感触と、目の前を塞ぐ水の大きな体格差に、赤の心臓は壊れそうなほど跳ねました。
「い、いむ……?」
「昼間はあんなに可愛く甘えてくれたけど……夜は、もっと『僕だけ』に集中させてあげる」
水の瞳から、いつものお兄ちゃんのような優しさが消え、獲物を捕らえるような鋭い光――隠していたSっ気が顔を出した。
大きな手が、赤の顎を優しく、けれど逃げ場を塞ぐようにくいっと持ち上げました。
「あ、う……いむ、なんか……いつもと、違う……」
「嫌? ……嫌じゃないよね。だって、りうちゃんの体、こんなに震えてるもん」
耳元で囁かれる低音に、赤は抗うことも忘れ、ギュッとシーツを握りしめました。
いつもならハグで満足していたはずなのに、今はもっと奥まで、水の全部に侵食されたいという欲求が勝ってしまいます。
「……いむ、の……好きにして……」
消え入るような声で、赤が本音をこぼした瞬間。
水は満足そうに口角を上げると、逃げられないようにその細い手首をベッドに固定し、深く、深く、唇を重ねました。
「……いい子。朝まで、泣いても離さないからね」
そこからはもう、努力家な「赤」も、優しい「水」もいませんでした。
ただ、お互いを求め合う剥き出しの熱量だけが、夜の静寂を溶かしていきました。
真夜中、カーテンを閉め切った部屋は、二人の上ずった吐息だけで満たされていた。
水は、普段の明るい「お兄ちゃん」の顔を完全に捨て去り、捕食者のような冷たくも熱い瞳で赤を見下ろしている。
「……っ、ん、あ……いむ、……やだ、そこ……っ」
赤は、キリッとした小顔をくしゃくしゃに歪め、シーツを指先が白くなるほど強く握りしめていた。水の男らしい、節の太い指が、赤の最も秘められた場所を、一ミリの容赦もなく割り開いていく。
一本、二本と増えるたび、内側を強引に押し広げられる異物感と、それを上回る熱い痺れが、赤の思考を少しずつ奪っていった。
「あ、っ、あぁっ……! ひ、ぃ……っ」
水は、赤が一番弱く、声を漏らしてしまう場所を正確に突き、指先を巧みに踊らせる。クチュッ、という粘りつくような水音が、静かな寝室に酷く淫らに響き渡った。
「……ねえ、りうちゃん。ここ、こんなに熱くなって、僕の指を離してくれないよ?」
水はわざと動きを緩め、出口を指の腹で弄ぶように焦らし始めた。
「あ、っ……! ま、って、いむ、動かして……っ、お願い……っ」
いつもシャイな赤が、自分から「動かして」とねだる。
しかし、水は底意地の悪いSな笑みを浮かべ、むしろ指を一本ずつゆっくりと引き抜いていった。
「……ん、ぁっ! ……や、だ、抜かないで……っ!」
「どうして? りうちゃん、嫌だったでしょ。……ほら、ちゃんと言って。本当は何がほしいのか」
水は空いた手で、赤の細い両手首を頭上で片手で制圧した。圧倒的な体格差。逃げ場のない檻の中で、赤は完全に「水」という存在に支配されていた。
指が抜かれた後の、耐えがたい空虚感。
努力家で負けず嫌いなはずの赤は、もう一秒も我慢ができなかった。
腰をくねらせ、水の逞しい太ももに自分の足を必死に絡め、熱を求めて擦り寄る。
「……いむ、の……おっきい、の……ほしい……っ」
涙で潤んだ瞳を上向かせ、消え入りそうな、けれど確かな熱を孕んだ声で赤が本音を漏らす。
「……いむの、全部……入れて……っ、おかしくなっちゃう、から……おねがい……っ!!」
その言葉が、いむの最後の一線を焼き切った。
「……っ、あぁ、もう無理。……りうちゃんが、自分から誘ったんだからね」
水の瞳から、完全に理性が消え失せた。
彼は猛獣のような荒い吐息とともに、赤の細い腰を大きな両手でがっしりと掴み、一気に、容赦なく、その圧倒的な熱量を最奥まで叩きつけた。
「あ、がっ……あぁあああぁっ!!」
言葉にならない絶叫が、赤の喉から溢れる。
体格差のある水に芯まで貫かれ、内側の全てを暴かれる衝撃。
水は返事も待たず、獣じみた激しさで、重く鋭い腰使いを始めた。
「あ、っ、あぁっ! いむっ、いむ……っ! あつい……っ、壊れちゃうっ……!!」
突き上げるたびに、水の硬い肉棒と赤の柔らかな肌がぶつかり、肉が爆ぜるような生々しい音が部屋中に響く。水は逃げようとする赤の足を高く担ぎ上げ、さらに深く、えぐり込むように蹂振を続けた。
大きな手が、赤の小顔を包み込み、無理やり自分の方を向かせる。
「……逃がさないよ。……一生、僕のことしか考えられないようにしてあげる……っ」
限界を超えた刺激の連続。
赤の思考は真っ白なノイズで塗りつぶされた。
キリッとした面影はどこへやら、口からはだらしなく涎がこぼれ、焦点の合わない瞳は完全に上を向き、白目を剥くほどのアヘ顔を晒して快楽の泥濘に沈んでいく。
「あ、っ、ひ、ぐぅ……っ、いむ、いむぅっ……!!」
一点を執拗に抉られ、逃げ場のない絶頂が何度も押し寄せる。
そして、ついにその瞬間が訪れた。
「あ、っ、あぁああああああぁっ!!」
凄まじい絶頂の波。
赤の体は弓なりに大きく反り返り、限界まで高まった圧力が、熱い潮となって勢いよく噴き出し、シーツを一面に濡らした。
同時に、水も野性的な声を上げながら、赤の最奥へと自らの全てを、熱く、激しく、叩き込んだ。
静まり返った部屋に、混ざり合う荒い呼吸音。
赤は完全に力尽き、焦点の合わない瞳で天井を見つめたまま、びくびくと小さな痙攣を繰り返している。水に完全に喰い尽くされたその姿は、痛々しくも、どこか耽美な色香を纏っていた。
「……ふぅ。……すごかったね、りうちゃん」
水はいつもの「優しいお兄ちゃん」の顔に戻ると、ぐったりとした赤をそっと引き寄せ、自分の広い胸の中に閉じ込めた。
汗ばんだ赤の額に優しくキスを落とし、大きな手で震える背中をゆっくりと撫でる。
「……いむ、の……ばか……」
消え入るような声で悪態をつく赤。だが、その手は水のシャツを離そうとせず、さらに深く、彼の熱の中へと沈んでいった。
窓の外が白み始めるまで、二人の蜜月は静かに、けれど確かに、熱い余韻を残し続けていた。