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One Love

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One Love

3 - Three . 3

♥

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2024年03月22日

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3



───瞳。───



これは、離れ離れになった幼なじみのお話。


むかしむかし、1人の気がちょっと強い女の子(めあり)とそんな女の子に寄り添う男の子(そう)がいました



幼稚園がえりには、2人で遊んで。

休みの日も2人で遊んで。


毎日のように遊んでいました。


「ねぇめありちゃん」

『はぁい?』

「ずっと2人でいようね?」

『あたりまえじゃん』


そうがこう言ったのには訳があって。




次の日幼稚園に行ったら

そうは幼稚園の服を着て帽子を被って鞄を背負ってみんなの前にたった。



先生が

「みんな 今日でそうくんとはお別れです」


この時のめありは、何もわかりません。

だからみんなが嫌だって言ってても

めありは、普通なのです。



先「みんなそうくんとさよならしましょ」



でもこの一言で、別れの意味が分かってしまいました。



「めありちゃん」

『⋯』

「ばいばい」

『嫌だ⋯』

「また 遊びにいくから」

『⋯うん』

「じゃあね」

『そうくん、大好き!』

「僕も大好きだよ」








「ってゆー話」

『2人は、どーなったの?』

「それは⋯また今度。」

『悲しい話ですね』




幼稚園児のときに別れをしるとか、

私だったら無理だよ。


『どうして好きなんですか。この話』

「ときには、離れ離れも必要ってこと。」

『意味が、わかりません』

「俺、出張きまったよ」

『⋯どこにいくんですか』

「北海道に3ヶ月。」



いやだ。

3ヶ月も先生に会えないなんて


でもきっと先生は、私に分かってもらいたくて

ただ単に言ったって行かないでって

言うだけだから。


それもわかってこの話をしてくれたんだ。


なら、答えなきゃ。



『いーじゃないですか。北海道』

「え⋯?」

『美味しいものあるし、綺麗だし』

「⋯」

『たまには息抜きも必要ですね』



毎日ずっと二人でいて。

何があっても笑いあっていて


でももし突然、こんな日常が止まってしまったとしたら⋯


私達は、もう普通には暮らせない。



だから、これは練習。




「ついてくる?俺に」


先生にそう言われた。

きっと今までの私なら当然のように

『いく』しか言わなかっただろう。


それでも、今回はいい。



『ううん』

「⋯え」

『今回は、我慢して待ってます。』

「ありがとう 笑」



私、成長したよね。





『ねぇ先生。』

「ん?」

『大好きです』

「オレも」

『オレも、なんですか?笑』

「⋯オレも大好き」

『やったー』



こんな会話ができてるこの瞬間こそが

幸せ と呼ばれるんだろう。




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