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「彼は狼くん」 ― ya × et
数日後。
あの日から、ゆあんの態度は明らかに変わった。
「おはよ、えと」
朝、まだ寝ぼけているえとに、後ろから抱きついてくる。
「……んん……ゆあんくん……? まだ眠い……」
「いいじゃん。……俺が起きたら、えとさんも起きて」
「……わがまま……」
そう言いながらも、えとは頬を赤くして、ゆあんの腕の中で身じろぐ。
「……あんま動くな」
「え、なんで……?」
「……胸、当たる」
「っ……ばか……っ!」
慌てて距離をとろうとしたが、ゆあんの腕が強く引き寄せた。
「逃げんな」
「……もう、朝から……」
「朝だからいいんだろ。……ほら、昨日のキスマーク、まだ残ってる」
首筋に指を這わせると、えとは真っ赤になって顔を隠す。
「やだ……みないで……」
「やだって、えとさんがつけられるの嫌じゃないなら、もっとつけるけど?」
「……っ!! や……」
言葉を遮るように、唇が重なった。
ちゅ……ん、ちゅっ……
「ん……っ、あ……」
「……朝は軽くにしとく。夜は……覚悟しとけ」
その声音が低くて、えとの心臓は跳ね上がる。
昼。
えとが友達と電話していると、横からゆあんがソファに座り、あごをえとの肩に乗せる。
「……ゆあんくん……重い……」
「誰と話してんの?」
「女の子の友達……」
「……ほんとに?」
「え、ほんとだよ……!」
電話が終わった瞬間、ゆあんはえとの腰を引き寄せる。
「……俺以外のやつと楽しそうにすんな」
「……そんなこと……」
「……えとは俺のだもん」
そう呟くと、深く口づけを落とした。
じゅる……ちゅっ……くちゅ……
「っ……ゆあんく……んっ……」
「……俺が満足するまで……離さねぇ」
独占欲に支配された彼の愛は、
えとの日常を甘く、熱く染めていった――。
コメント
4件
サイコー🧡
えええ好きすぎます···😭 キスだけなのもめっっちゃ良いです!!!書き方も最高すぎて···😳 続き楽しみにしてます🥰