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お迎え

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お迎え

1 - お迎え

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2024年10月31日

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氷月と同棲して半年が経った。氷月は人混みが苦手でテーマパークはもちろん、職場の飲み会も必要最低限以上行かなかった。だがそんな彼が友人との飲み会に出席するというのだ。


「氷月が飲み会に行くなんて珍しいね」

「ほぼ強引のようなものです」

氷月が友人に無理やり参加させられているのが頭に浮かんで吹き出しそうになった

「帰りは迎えに行くから連絡お願いね」

「はい。早めに抜けてきます」

氷月は免許を持っていないため、羽京がよく車を出している。まあ羽京自身が迎えに行きたいというのもあるのだが、それは内緒だ


氷月と付き合い始めてから自分の嫉妬深さに気づいた。少しでも誰かとスキンシップをしているのを見るとなんとも言えない気持ちになる。氷月の交友関係を制限したいわけではなくて、、、

これが嫉妬という感情だと気づいた時は無性に氷月に会いたくなった。妬いたことを伝えると、氷月は目を見開いていたけど、氷月だって結構独占欲強い気がする


「いってらっしゃい。気をつけて」

「はい。行ってきます」

氷月からの連絡を待っている時間はとても退屈だった。映画を観たり、好きなバンドのCDを聴いたりしたが、なんかつまらない。早く氷月に会いたいな




*****************




そうしているうちに氷月から連絡が来た。

すぐに行くからね




氷月がいる居酒屋に着いた。あの派手なドレッドヘアの人楽しんでるな。最近は仕事が忙しくて飲み会に行けてないな

貴重な休日は氷月のために費やしたい。


「羽京クン?」

「あ、氷月」

「迎えありがとうございます。お会計済ませて来ました」

「いや、、全然、暇だから、、」

やっと会えた。今すぐにでも抱きしめたいが家に帰ってからにしよう。2人で映画を観て温かいお風呂に入って、それから、、

「あれ?氷月じゃん。まだ居たの?もっと飲んでけよ」

あ、さっきのドレッドヘアの人だ。氷月の友達かな

「いや、これから用事があるので」

「相変わらずつれないな」

え?氷月に用事なんてあったっけ?僕とイチャイチャすること?なんて自惚れしていたが、氷月が人前で言うはずがない

「あれ。もしかして氷月の彼女?」

「近づかないでください」

「あはは、俺との約束破ってまで会いに行く噂の彼氏ちゃんねー」

「こんばんは」

「こんばんは。君可愛いね」

ん?

「モズくん殺しますよ」

氷月の目が殺意に変わった

「あはは、ごめんごめんw」

「はあ、羽京クン、私の友人です」

「こんばんは。」

「初めて会うね。氷月、全然紹介してくれないから」

「モズくんにだけは紹介したくありませんでした」

「ひどいなーw」

「早く戻ってください」

「あはは、はーい」

「はあ、羽京クン帰りましょう」

「うん」


あの派手なドレッドヘアの人と氷月が友達なんてとても意外だった。でも氷月があそこまで会話するのは結構仲がいいと言うことかな


「あ、氷月用事って何?」

「君と触れ合う時間ですよ」

ああ、僕の予想は合ってたみたいだ

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