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鷹槻れん

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#契約結婚
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コメント
2件
呼吸できるようになったね(笑)
うわあ、もうドキドキが止まらない……! 日織さんの「経験したことのない感覚」に戸惑いながらも、身体が正直に反応してしまう描写がすごく丁寧で、読んでいて一緒に恥ずかしくなっちゃいました。修太郎さんの「労わるようなキス」から、少しずつ段階を踏んで進んでいく空気感がたまらないですね。この先、どうなってしまうんだろう……続きが気になりすぎます!
「日織さん……」
腕ひとつ分の距離で、修太郎さんが切なげに私の名前をお呼びになる。
私は彼の熱をはらんだ視線に、ただただ心をかき乱されて、小さく息を飲み込んだ。
私の上に覆いかぶさるようにして、こちらを見下ろしていらっしゃる修太郎さんだけれど、両膝で自重は支えておられるみたいで、絡められた両手には殆ど彼の重みはかかっていない。
それでも私に覆いかぶさる形で四つん這いになっておられる修太郎さんの手足に閉じ込められた私は、身動ぎするのも躊躇われて、その状況にドキドキする。
そんな体勢で見つめ合っていたら、ややして彼の顔が近づいてきて……
(キス、されちゃうのです……)
そう思った私はギュッと目を閉じた。
予想よりはるかに柔らかく私に口付けを落としていらした修太郎さんに、ほんの少しだけ身体の力を緩める。
さっき私が噛み締めた下唇を柔らかく労るように、修太郎さんの唇がそこばかりに何度も触れていらして――。
「んっ……」
くすぐったいようなもどかしいようなそんな気持ちが湧き上がってきて……気がついたら私は自分から彼の動きに合わせるように修太郎さんの唇を追いかけていた。
さっきまで、どこで息継ぎをしたらいいのかあんなに悩んでいたのに、彼のキスを追いかけているうちに、自然と口の端や鼻から吐息が抜けて……それと一緒に呼吸もちゃんと出来るようになっていた。
「日織……さ、ん」
切なく呼びかけていらっしゃる修太郎さんの声にさえも反応して、甘くてとろけてしまいそう。
と、キスの呼吸に合わせるように、修太郎さんの手が、絡めた手からそっと離れて私の胸元に伸びてくる。私はその事に戸惑って、思わず身体を強張らせた。
私が今着ているのは、前開きボタンで留められた、シフォン素材の長袖ワンピース。
そのボタンをの上を、外すではなくただ何度か行き来した修太郎さんの左手が、そのまま右の乳房に伸びてきて……服越しに私の胸を柔らかく包み込んだ。
今までキスはおろか、男性との交際すらまともにしたことのなかった私は、一度も異性に触れられたことのない部分を大好きな人の手で優しく揉まれて、どうしたらいいのか分からなくなる。
「しゅう、たろぉさ、んっ。……それ、ヤ、……です。――恥ずかしい……の、ですっ」
ふるふると頭を振ってイヤイヤをして、どうにか口付けから逃れた私は、修太郎さんの名を呼びながら抗議の声を上げた。でもまるでそのタイミングに合わせたみたいに、修太郎さんの指先が私の胸の中心を布越しに爪弾いていらして――。
私は服の上からでも分かるくらい自分のそこが硬くしこっているのを感じた。
ほんの少し修太郎さんが肌に触れていらしただけで、切なさに体温が上がってしまう。それが何だか恥ずかしくて、照れて視線を逸らす私を見て、修太郎さんが嬉しそうに微笑まれる。
それを修太郎さんに見咎められたように刺激された途端、今まで感じたことのない刺激が身体を突き抜けて、その未知の快感に、私は思わず喉をのけぞらせて反応してしまう。
「ぃ、あンっ」
同時に、自分のものとは思えない、甘えたような悲鳴が口をついて……その声に驚いて一気に恥ずかしくなった。
余りの痴態に修太郎さんの顔をまともに見られなくて……私は顔を横向けたままギュッと下唇を噛んだ。
(い、今の……何?)
胸がドキドキと高鳴って、全身がブワッと熱を持ったみたいに火照っている。
経験したことのない感覚に、思わず身体を震わせると、刹那、下腹部からトロリと生温かいものが流れ出て下着を濡らしたのが分かった。
(……っ!?)
感じると、女性は「濡れる」ものだということは、短大時代の友人たちから聞いて、知識としては持っていた。
けれど、今まで自らの身体ではそういうのを体験したことはなかったから……。そんなのは自分とは無縁の、遠い世界のことだと思っていた。
それなのに――。
(……どうしたらよいのでしょうっ?)
大好きな人にほんの少し胸に触れられただけ。
たったそれだけのことでこんなになってしまう自分が、とても淫らではしたない存在に思えた――。
こんなエッチな女の子だと修太郎さんに知られてしまったらと思うと、私は恥ずかしさに穴に隠れてしまいたくなる。
思わずギュッと太腿を閉じると、修太郎さんに気づかれませんように、と心の底から願った。
なのに。