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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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どうもしむねです!

今回で最終回です!

どうぞ!





まろの彼女の左目付近には…火傷があってひどく爛れていた。

青「…こいつな、職場でいじめを受けてたんよ」

黒「いじめ…?今どきいい大人がいじめとか……」

桃「いじめでどうやってこんなひどい火傷ができるの……?」

水「んー…なんかねー?目障りって言われてあつあつのお湯をかけられたの♪」

あつあつのお湯…つまり沸騰直後の熱湯を何らかの原因があって掛けられたんだろうか。

見ていてかなり痛々しい程の火傷が出来ている。

水「…ま、僕の事はさて置き……」

水「お腹すいた!♪」

青「俺もお腹すいた!♪」

恋人同士似ているんだろうか。俺に食べ物を要求する2人。

黒「あー…ほな何か作ったるわw」

青・水「やったー!!」

桃「アニキの料理は美味しいよー♪」


2人を部屋に上げ、ほとけはないこと話していた。

一方まろは俺の料理を手伝ってくれている。

青「…アニキの嫁さん見て思ったんやけどさ」

青「俺1度…あの子と会ったことがあるわ」

黒「え…?」

とんでもない事実を聞かされ、俺はまろに詳しくその話を聞く。

青「いや、会ったと言っても喋ってもいないし少しだけでさ」

青「あんなド派手なピンク髪なら嫌でも印象に残るやんか?」

黒「…ないこはその時何をしていたんや…?」

青「うーん…確か…」

青「…アニキの病室の扉の前に黙って立ってたんだよ」

青「俺が「中に入らないんですか?」って聞いたら、その場から離れていってもうてな」

今まろの話を聞いていて確信した。アイツは俺が記憶喪失の後もたまに様子を見に来ていたんだと…

それほどアイツは離れたくなかったんやろうな…

黒「……会いに来てくれとったんやな」

青「きっとそうやろうな」

黒「………まろ、卵の殻入っとる」

青「あれ??」


しばらくして、料理が完成した。

料理を作っていた間、ほとけがないことずっと話していて、2人はいつの間にかすっかり仲良くなっていた。

桃「アニキ!ほとけっちめちゃくちゃ面白い!♪」

水「ないちゃんと話してて楽しいなぁ♪」

あだ名で呼び合うほど仲良くなっていて、なんだか微笑ましくなった俺とまろ。

黒「飯できたから食べぇや♪」

青「俺も手伝ったからな✨」

水「わぁ…!美味しそう!✨」

桃「いつもより気合い入ってる!!✨」

黒「まあなw」


4人で食事をして、改めてほとけに確認を取る。

黒「ないこの事、よろしく頼むな。ほとけ♪」

水「うん!♪」

青「陣痛が始まったらまずは救急車やで。そしてアニキに連絡しろ」

水「分かってるよ!」

桃「まあもしお腹に違和感感じたらすぐに病院へ行ってもいいかもねw」

青「もう妊娠9ヶ月ぐらいか?」

桃「うんw」

青「うわ、もうすぐやん。気を引き締めてけやアニキ♪」

黒「泣く準備は出来とるで」

水「そりゃ泣いちゃうよね〜💦」


頼れる友人が出来て、俺も安心する事が出来た。それからないこにはほとけが面倒を見てくれて、いつ陣痛が来てもすぐに対応が出来るようになった。


そして……ついにその時がやってきた


桃「いたたたたたたたたたッ!!!!?」

桃(やばッッ!?!?お腹強烈に痛いッッ!!!いや痛いどころじゃないッッ!!!死ぬッッ!!!)

水「あら大変ッ!?ないちゃん陣痛がッ…!?」

水「きゅ、救急車〜ッ…!!💦」


ほとけが急いで救急車を呼んで、俺に連絡してくれた。しかし、上司にどう説明して仕事を抜け出そうか考えていた時……


青「俺が上司に上手いこと言っとくからアニキはないこんとこに行ってこい!」


まろは俺が結婚している事を周りには秘密にしてくれている。まろが俺の背中を押し、俺はその場をまろに任せてないこの所へ向かった。


病院へ辿り着くと、ほとけが待合室の方にいた。


黒「ないこは大丈夫そうやったか…?」

水「めちゃくちゃ痛がってたぁッ…!💦」


陣痛がどんな痛みか知らないけど、ないこは今その痛みと戦って子供を産もうとしてくれている。

恐らく、長い時間が掛かりそうだから俺はほとけを帰してあげようとする。


黒「ありがとなほとけ。後は俺一人で大丈夫やから、お前は先に帰っときや?」

水「え…?で、でも……」


ほとけもないこの事が心配なんだろうか。少し悩んでいた。


黒「…今日、俺が今ここに来れたのはまろのお陰やねん」

黒「まろにお礼を言っといて欲しいんや。あと……」

黒「彼女のお前がまろをたくさん褒めてやってや♪」

水「……!」

水「わ、分かったッ……!//」


そう言って急いで病院から出ていくほとけ。

ほとけもまろの事が大好きなんだろうなと、見ていて思う。

俺はないこの出産が終わるまで病院で待っていた。


数時間後……


ずっと病院で待っていた俺。

助産師の人から心配されたりもしてたけど…俺は全然大丈夫だった。

無事に元気な子を産んで欲しいと、俺はずっと祈り続けていた。

そして……


分娩室から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。


俺はそれを聞いて涙を流す。

元気に泣いている声を聞いて…俺は安心できた。

扉が開き、助産師が俺を呼んだ。

中に入ると…ないこが愛おしそうに子を抱いている姿があった。


桃「……アニキ…」

桃「”アタシ達”の赤ちゃんが産まれたよッ…♪」


嬉しそうに笑う彼女。俺は彼女を優しく抱きしめる。


黒「ありがとうないこッ……」

黒「俺の子を産んでくれてッ…」


涙を流し続ける俺の頭をないこが撫でた。

そして、産まれた自分の子の様子を見る。

本当に可愛らしい男の子の赤ん坊だった。

俺達の間に1人の命が誕生することってこんなに嬉しいもんなのか…俺はひたすら嬉しくてたまらなかった。

その俺の様子を見たないこが、笑って俺に言う。


桃「本当にアタシより泣いてんじゃんw」


ないこも少し泣いていたけど、ないこはとにかく幸せを感じていた様子だった。

その姿すらもかなり愛おしく感じる。

俺の指を握ってくる子も可愛くて仕方がなかった。


黒「……俺…お前にこんな幸せにしてもらってええのッ……?」


桃「え…?何言ってんの?♪」


桃「……幸せにしてくれたのはアニキの方だよ」


そう言って微笑むないこ。俺はまたないこと子を抱きしめた。


𝑒𝑛𝑑





以上で本編を終了致します!

いつ書くのか分からないけど、番外編を後ほど書きたいと思ってますので、また楽しみにしといてください!

ご愛読ありがとうございました!

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