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どうもしむねです!

番外編書きました!

青くん視点になります!

それではどうぞ!



俺には憧れている同僚がいる。

そいつは仕事の要領は普通ぐらいやけど、物凄くカッコイイ男やと俺は思う。

例えば……

「○○くん、この資料の提出はまだかね?」

「す、すみません…!今日中に仕上げます…!」

青(あ…また怒られてやんな…?)

青(提出期限は確か…明日までちゃうん?)

するとそこに、ある男が話に入る。

黒「常務、この資料俺が手伝ってやってもええですか?」

青「……!」

俺の隣の席に座っていた奴が急に立ち上がったと思えば…資料作成を手伝おうと常務を説得していた。

「?まあ…手伝う分には別に問題ないが…」

黒「ありがとうございます」


「あ、えっと……」

黒「……ほら、半分俺に寄越しいや?」

「すみません…いつもありがとうございます…」

黒「ええんや♪後輩は先輩に頼るもんやで♪」

青「………………」

青(何あれめっちゃかっこよー)


そして俺はそいつが気になって話しかける。

青「獅子尾くんカッコイイねー♪」

黒「ん…?」

俺から話しかけられる事があまり無かったからか、少し表情が驚いていた。

黒「……なんかさ、可哀想やんかw」

青「あまり後輩の手助けしとると…後輩に舐められて今度は獅子尾くんが後輩からこき使われるような羽目になるかもしれへんで?」

青「俺はそれぜってー嫌やなぁ」

俺は比較的に仕事は出来る方だが、面倒な事はめちゃくちゃ嫌う。

だってそれで自分の仕事のペースを乱されるとか迷惑極まりないやん?

すると男が口を開き…

黒「……面倒かな?」

青「面倒やろ…。自分の仕事やないんやぞそれ?」

黒「…でも俺さ」

黒「困っとる奴がおると…助けてあげたくなるんよなw」

青「…お人好しなんやな」

黒「ええ奴にだけなw」

青「……今日飲み行かへん?♪」

黒「ええな♪」


まるで流れるかのように飲みに行くことになった俺達。

こういう奴が人に好かれるんやろうなとつくづく思った。

俺はあまり人と関わるのが苦手で誰かと馴れ合ったりするのが苦手だった。

でも不思議とこの男には…苦手意識も何も無くて、逆におおらかな男でめちゃくちゃ話しやすかった。


2人で飲みに行っていた時…


青「アニキさー」

黒「…アニキ……??」

青「あぁ、アニキっぽいからアニキって呼んでもええ?」

黒「…あ、うん、ええでw」

あまり呼んだらまずかったんだろうか?一瞬言葉がつっかえていた。

まあ本にがええって言っとるならそう呼ばせてもらおう。

青「アニキってさ、今独身なん?」

黒「独身やで?俺そんな出会いとかないしなー…w」

青「だよなー。俺も出会いとかねぇからずっと彼女とか作れねぇ…」

黒「お前にもいい出会いはあると思うで」

青「……お前”にも”…?」

黒「あ、いや、お前ならええ彼女が出来そうやな…!」

青「うーん……そうだとええな…」

でも俺は…人と関わる事をめちゃくちゃ嫌う人間。そんな俺にも彼女なんか出来るんやろうか。

するとアニキが立ち上がり御手洗に向かう。

その間に俺は次の酒を注文する。

そして店員さんが俺の元にやってくる。


水「おまたせしました〜♪」

水色髪の手に絆創膏がたくさん貼られている女の子が来た。

青「カシスサワーと…あとレモンサワー追加で」

水「…えっと…………」

絆創膏を貼られている手が痛いのか、なかなか注文のメモが取れない店員。

青「…俺が書いてあげましょうか…?」

水「あっ…大丈夫です…!」

水「記憶しておきます…♪」

これから色んな席の注文も取らないといけないのに、頭の中だけで記憶出来るんだろうか。

もう少し注文も入れたかったが、彼女が大変そうだったから一旦そこでやめる。

アニキが御手洗から戻ってきて、こんな事を言ってきた。


黒「…なんかさっきトイレ行ってたらさ」

黒「すげぇ怒鳴り声みたいなん聞こえたんよな…?」

青「え?俺は聞こえへんかったな…?」

黒「中は結構騒がしいからあんま聞こえへんやろうけど…さっきなんかめっちゃやばそうな感じやったで…?」

黒「「本当にお前使えねぇな!」みてぇな感じでさ…」

黒「…それで…女の子の声でうめき声が聞こえてきて…」

青「女の子…??」

青「え…もしかしてこの居酒屋の店員内での喧嘩とかか…?」

黒「分からへんけど…そうかもしれへんな…」

俺はその話を聞いて、なぜかさっきの店員さんが頭に浮かんだ。

あの店員の手…よく見ると絆創膏ではどうにもならないような酷い青痣になっていた。

なんか嫌な予感がした俺は、アニキに店に出るように言おうとした。

その時…

水「お、お待たせしましたッ…♪」

青「……!」

黒「…だ、大丈夫か…?」

俺達の注文を持ってきたが、明らかにお盆の持ち方がおかしい。

…まるで指が使えてないように見えた。

俺は急いで店員が持っていたお盆を手に取る。

水「あっ…」

青「…ありがとう。後は大丈夫やから」

改めて俺は店員の手を見る。

……やっぱり、この青痣は指が何本か折れていたようだった。

折れた指を固定する包帯すら付けておらず…絆創膏だけで済ませようとしているため、そりゃ物を持つだけでも一苦労になる。

俺は店員に問う。

青「…手…ヤバいことになっとるけど大丈夫か?」

そういうと、隣にいたアニキも心配し…

黒「その手じゃまともに仕事出来へんやろ…?休んだ方がええんちゃうか…?」

確かにこの手じゃまともに仕事が出来ずに客に迷惑を掛ける可能性がある。

しかし彼女は…

水「大丈夫です!」

水「手も痛くないですよ♪」

俺達に笑顔を見せ、俺からお盆を取り上げようとした。

ズルッ…

水「あッ………!」

店員の手からお盆が落ちる。それを俺がタイミング良くキャッチする。

それを見て「ナイスキャッチ!」と後ろで言うアニキ。

俺はそのまま彼女に説得するように言う。

青「……なんでそうなっとんのか知らへんけど…絶対に病院に行った方がええで」

それでも彼女は…

水「大丈夫です♪お盆ありがとうございました♪」

そういって手のひらでお盆を掴んでその場から急いで去った。

俺はなんだか気分が悪くなり…今度こそアニキに店から出るように言う。

青「……飲んだら出よう」

黒「え、でも……大丈夫なんかなあれ…?」

青「あれは俺達が口出しするような事じゃねぇよ……」

そう言って、俺達は酒を飲み干して会計を済まし、店を出て行った。


続く。





番外編は青水がメインとなりまーす♪

これも長くなりそうだ!ww

見て頂きありがとうございました!

夢の中の君(🦁🍣♀)

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