r12程度
微ホラー
ru「え、は??」
何が、起こったのか
それを一言で表わせと言われたら絶対に無理だ。
俺をいつも虐めていた奴が突然倒れた。
それも、俺を虐めている最中に、だ。
ru「ど、しよう…」
先生を呼ばなきゃ、と分かっている。
それでも、どこかで思ってしまう。
こうしでずっと俺を虐めていた人達を
見殺しにするのは別にいいのでは?
ru「ッ!!」
自らが思ってしまった恐ろしい考えに寒気がした。
確かに彼らを許したいとは思えないし、自分にとっては一生消えない傷になると思う。
それでも、人が死んでいく様を見るのは嫌だ。
ru「…だめ、だ」
俯いていた顔を上げ、
職員室へと走り出そうとした瞬間
ru「え」
数え切れない程の手が、自分の体を包み込んだ。
ru「ぁ…」
いつの間に、意識を失っていたのだろう
温かい、嗅ぎ覚えのある匂いで目が覚めた
あ、これ…昔祖父の家で嗅いだ…畳の…
rd「目、覚めた?」
視界に、青い髪と目。整った顔をした青年が映り込む
ru「っわ?!!!!」
rd「大丈夫そうでよかった」
ru「え、あ…ここは?!」
完全に回りきってない頭で周りを見渡す。
和室….どうやら昔の建物のようだ。
ru「あ、の….ここって」
恐る恐る、目の前の人物に話し掛ける。
すると嬉しそうに笑みを浮かべたあと、こちらに話をし始めた。
rd「ん? ここは俺の家だよ?」
ru「ええっと….___?」
ru「?!!」
今、気がついた。
この人、頭の上に耳がついている。
猫耳みたいな、…偽物だと思ったけれど、よく見たら動いている
これ、どういう仕組みで____
rd「まじまじと見られるとちょっと恥ずいんだけど?」
恥ずかしそうに耳を垂らし、顔を赤く染める彼に慌てて話を逸らし、話題を変える。
そこで、元々思っていた疑問を聞いた。
ru「あ、そ…そうだっ…ええっと、なんで俺はここに…あの、家は」
rd「ここが家だよ」
ru「え?」
意味の分からない話をされ、頭が真っ白になる
ru「いや、あの…帰りたい、んですけど」
rd「….?どういうこと?ここが家なのに?」
ru「いやいや!俺には家族が待ってるし、学校だって…!!」
rd「虐められてるのに?」
……..
言葉が出なくなる。
なんで、その事を知ってるのか。どうして
rd「家族からも殴られるのに?」
腕を強く引っ張られ、痣の出来た箇所をまじまじと見つめられる
ru「ッやめてください!!!」
見られた恐怖と罪悪感が溢れ出て、強く彼の手を振りほどいてしまう。
rd「あ、….」
ru「っ…」
まだ、寒くない時期だというのに、寒気が背をさする。
恐怖でゆっくりと後退り、無言で振りほどいた手を彼はずっと見つめ続け、
そして小さく口を開いた
rd「まだ人の形になりきれなかった頃にさ」
rd「土砂降りの雨の中で助けてくれたよね」
ru「…は、?」
意味も分かぬまま、まるで過去のことを懐かしむような口調で話を始める。
恐怖と困惑の中で言葉が頭に入ってこない。
それでも彼はそのまま話を続ける。その瞳を愛おしいものを見つめるように、レウだけを見つめ続ける。
rd「寒い中、布を持って抱き締めてくれて」
ru「やめて、来ないで」
rd「それが、とっても嬉しくて」
ru「もう、やめて…」
rd「ね、レウ。君のことが___」
ru「やめて!!!!」
近付いて来る彼に、そう大声を上げた。
それと同時にとある疑問が浮かんだ。
どうして、俺の名前を知っているんだ?
rd「そっか、」
rd「でも、もう帰れないよ」
低い声が、耳元で強く聞こえた。
ru「ん、ッ?!!!」
口を奪われたと思った途端、舌がゆっくりと中へと入ってくる。
ru「や、めっ…ん、”ぅ…♡」
嫌なのに、気持ち悪いのに、快楽がジワジワと流れるように全身に伝ってくる。
ru「ふ、…ぁ♡♡」
手の力がどんどん弱くなって、頭が考えられなくなる
警察に行かないと、
あ、でもその前に家に帰らないと、….それで…..家に帰って…..
あれ、
家って、どこに帰るんだ?
口がゆっくりと離れる。
さっきまでの抵抗力はとっくに失い、謎の感覚だけが全身に残ったままだった
rd「ん、もーちょいだね」
ペロッと口の端を舐め、レウの様子に嬉しそうに微笑む
rd「ちょっと疲れちゃった?」
rd「寝てていいよ、おやすみ」
彼の大きく少しゴツゴツとした手で、目を隠される。
それと同時、
眠気に襲われ瞼が重くなっていく
ru「ぁ….」
rd「…..」
最後、手の隙間から見える彼の表情は、印象的だった
ru「ん、?」
いつの間に倒れていたのか、
ゆっくりと体を起こして、周りを見渡す
ru「あれ、俺…確か…?」
今まで何をしていたのか、思い出そうと頭をひねるが、思い出すことが出来ない。
ru「!」
後ろからの物音に、振り返る。
rd「ん?起きたの?」
ru「えっと、….」
ru「あ、そうだ…あの、家….」
家
そう言おうとした瞬間、ふとした疑問が浮かぶ。
なんで俺は「家」なんて言ったんだ?
rd「家はここじゃん、もー…何言ってんの?」
ru「あ、そうだっ、け…?」
rd「うん。あ、俺の名前は覚えてるよね?」
ru「なまえ…ご、ごめんなさい…思い出せなくて、」
rd「別にいいよ、ちょっと忘れやすいところなんて今まで見てきたし」
rd「だから、あんまり自分を責めないで?」
ゆっくりと体を抱かれる。
その匂いと温かさに安心感を抱いた。
そうだ。ここは俺と繧峨▲縺?縺の家じゃんか
なんで今まで忘れていたんだろう
家族は繧峨▲縺?縺だけだし、
本当に俺は今まで何を?
ru「….ご、めん、今思い出したよ….本当に、おかしくなっちゃったのかな?」
rd「んーん、思い出してくれたなら凄く嬉しいよ」
rd「でも、もう忘れないでね?」
わかったよ、繧峨▲縺?縺
もう、
忘れないから
❤やフォローいつもありがとうございます🫶
更新はゆったりになると思いますが、好きにやっていきます






