テラーノベル
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朝からテンションの高い騒がしいバスの中。
私たちの席は比較的落ち着いていた。
蒼「え、もしかして?」
は「モテるやつには分かんないですよーだ」
蒼「まじか」
は「まじです」
蒼「彼氏いるんだと思ってた」
は「…残念ながら」
はぁ、と息を吐いた。
嫌な思い出が蘇る。
今はもう大分克服したけど。
蒼「どうかしたの?」
は「いや?中学まではさー、私男子無理でさ」
蒼「なんで?って…聞いてもいいやつ?嫌なら話さなくて大丈夫だよ」
蒼くんは優しいな。蒼くんになら…
は「誰にも言わない?」
蒼「まぁ、口は硬いよ?」
真剣な瞳。ちゃんと顔を見て話してくれる。信用できる。そう思った。
そこから中学にあった出来事を話した。
・・・・・・・・・
私は中2の2学期、クラスの男子に好意を寄せられていた。
森田くんっていう男の子。
今や、くん、もつけたくないほど憎いけど。
1年のときも同じクラスで、部活も一緒で、なんとなく話す仲。
でも私は好きでもなんでもなかったんだ。
ただ、帰る方向が一緒だった。
それだけだった。
その頃はちょうど体育祭の前で、日々練習や体育祭の準備で19時頃まで学校に残ることが多かった。
私たちの方向で帰る人はあまりいない上に、体育祭の準備でみんなバラバラに帰るのが普通になっていた。
そしてその夜、事件は起きたんだ。
蒸し暑い夏の日、19時20分ごろだったかな。
一緒に帰ってたはずの森田くんにちょっと休憩しようよ、と誘われていつも通るベンチと屋根があるだけの公園とも呼べない休憩所。
草や木が生い茂って薄暗い空の色と合わさると中々に見づらい。
そこに足を踏み入れたのが間違いだった。
最初は普通に座ってたの。
そしたら、好きって言われて…私は答える間もなくキスされた。
それでね、そのまま制服の下に手を入れられて、触られて…
気持ち悪かった。
抵抗したくても声が出なかった。
胸も、何もかも全部汚されて…。
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