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第5話 1人目の仲間
何十分かたった。俺が目を覚ますと、体の傷が癒えていた。辺りを見回すと健也が座り込んでいる。「なんで助けてくれたんだ?」そう聞くと「お前がなんで俺を助けようとしたのか理由が聞きたいからな。」と答えた。「お前は、俺に会った時に後ろから奇襲をかけてもよかった。なのに、俺に認識してもらうように話をしてきたんだ。他にもさっきの戦いの中、過去を話してくれただろ?本当は、気づいて欲しかったんじゃないのか?自分の本音を。」健也はそれを聞き、黙り込む。そして少し間を空けたあとこう言い出した。「僕は、知りたかった。もっとどんな人がいるのか。自分の能力は誰かを助けられるのか。でも、あのお方がある限りなかなか逆らえない。勇気をくれる仲間が欲しかった、、」健也は涙を浮かべながら答えた。「なら、ぶっ飛ばそうじゃねぇか。健也。あのお方を。人は言うこと聞いて生きていくのは難しい。自由に生きられる人こそ、人生の勝ち組ってことだぜ。」俺はそう言うと健也は笑った。「なんだよそれ。自由を手にするため、あのお方を倒す。か、、悪くないな。」健也と俺は手を取り合った。こいつが初めての同じ目的を持った仲間だ。
学校から近くの大通り。その建物と建物の間の裏路地。そこは、鎖の音が聞こえてくると噂になっている。雨の中、薄気味悪い電灯の下。そこにいるのは、記憶をなくした1人の男がいた、、、