ワンクッション
⚠️アキデン腐の星涙病パロです。
⚠️原作時系列的にはホテル編後ら辺
ですが誰も死なないハッピーな世界線です!
⚠️キス描写あり。R-18はありません
アキが好きで好きで堪らないけどその気持ちに無自覚なデンジが星涙病になっちゃう話です。
もちろんハピエンです
解釈違いでしたらこの時点で閉じてしまっても構いません
いいよーって方は下へどうぞ!!
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デンジは朝日が差し込む部屋で考えていた。
_______________俺、早パイが好きなのかもしれねェ
いや。俺だって知らねーけど、なんか早パイ見てるとすげーポチタがうるさくなるんだよ。
多分ホテルで庇われてからか?
つーか俺、野郎が嫌いなんじゃねーのか?
まァ、考えても全然分かんねェけどよ
……いーや。もう起きよ。
とりあえず起きようとベッドから降り、頭をガシガシかきながら部屋の扉を開ける
「…デンジ。おはよう。」
いつもの青く宝石の様に輝く目を向けられ、少しドキッとした
ど、ドキッ…?
いやいや。早パイ相手だぞ。何考えてんだ俺。
「…どうした。ずっとこっち見て…
…もしかして。また何かイタズラ仕掛けたか?」
「いや…なんでもねぇ。」
「…そうか。」
それからはいつも通り飯食って、準備して、公安行って、見回りして……なんて事ない一日だった
悪魔も出なかったしラッキーだぜ〜!
そんな事を思いながら見回りから本部に行こうとした時、早パイを見かけた
話しかけようと近寄ろうとするが、早パイは…美人な女性と親しげに話していた
姫パイじゃない、俺ァ知らない人。
……あ、
それからはよく覚えていない。
ぼーっとしてたら家に居た、って感じ
早パイに「おい、飯食わねぇのか?」って言われてから意識が明白になってきた感じだ
食う、と返し、とりあえず飯を食う事に集中した
それからはフツーに風呂入って、部屋に戻った
…夕方の、アイツ、誰だったんだ…?
それを考えるだけで胸が苦しく、チクチクする様に痛んだ。心臓患ってた時とは違う、長引く痛み。
苦しい、…どうしてそう思うのかは自分でも理解出来なかった。
ふと、目から何か出そうなのに気が付いた。
涙か?と思ったが、ぶわっと目から出ようとしたのは涙では無く……デンジの髪のように光る宝石だった。
「い‘‘ッ…で‘‘ぇ…」
想像を絶する程の痛みがデンジを襲い、床にゆっくりと膝をつき目を押えた
「…は、」
一目見た時は正直、夢かと思った。でも、それ以降も流れ出る血と痛み続ける目が、夢じゃない。とデンジに語りかけるように訴えていた
くそ、くそ…なんだよこれ…、
病気か?でもこんなヘンテコなやつ、あるか?
…でも。早パイに迷惑掛けたくねぇし。
……
目の痛みが引いてきたら周りの血を拭いて、倒れる様に眠りについた。
床には少し血が着いた、まるで向日葵の様な黄色の宝石が月光を浴びてキラキラと輝いていた。
それからと言うもの、
早パイが目を細めて小さく微笑んだり、チョンマゲを結んだり、とにかく色んな場面で目が傷むようになった。しかも。その日の夜必ず宝石が目から出るようになってしまった
痛いのはなれているが、流石に毎日となるとデンジでさえ参ってきてしまっていた
でも…早パイに迷惑かけたくない、
それだけ思って過ごした
とある日、
いつも通りチェンソーを使って悪魔を倒し、一息ついていたら、聞き覚えのある声に話しかけられた
「おい、大丈夫か?」
…早パイ、
少し焦った様な表情。自分の頭に感じる、自分より大きくて、暖かい手。
……あ、
やべ、
、
俺は膝から崩れ落ちてそのまま地面に倒れた
「っ‘‘っ……ぅ」
目からごろりと出てきたのは、紛れもない、あの宝石
…あれ、
少し、夜空の様な、海の様な、青が混じっている。
しかも、今までにないくらいでっけぇ。
ほんとに目から出てきたのか?
…つーか。なんか左目見えねぇ様な、
「おい、!!」
「…早パイ、」
「お前…左目は、しかも…それ、」
バレた、
どうしよう
どうしよう
どうしよう、
嫌いになったら、追い出されたら、
正直、自分でも何故そう思っているか分からなかった
「デンジ、俺に合わせて呼吸しろ」
気付かぬうちに過呼吸になっていたみたいで、少し息苦しい。とりあえず早パイの言う通り、ゆっくり呼吸した。
「…ごめ、ん。」
「…どうしたんだ?デンジ。あまり聞いてはいけない事だとは知っているが…相手はマキマさんか?」
「…ううん、」
早パイは予想外だった様で少し目を見開く
「…早パイ。」
目玉が取れちまうんじゃねえか、と思うくらい早パイは目を見開いていた
やっぱり引かれたか。と思い、咄嗟に口にした
「…すまん。嘘だz」
言っている最中、口を塞がれた。
それが、早パイの唇ってこともすぐに分かった
すぐ離されて、少し寂しく感じた
「……は、え。」
0.5秒後、自分が何されたのか改めて分かって頬も、耳も。限界まで赤くなってしまった。
つーか。絶対赤くなってる。
「…俺も好き。」
え、
今まで見た事がない程綺麗で、めっちゃ笑ってる顔
しかも、両想いだったっていう。
サイコーかよ……。
「…リョ、リョーオモイ、だな…はは、」
恥ずかしさと嬉しさでまた目から何かが込み上げて来た。
痛みに身構えるが、目から出てきたのは、宝石ではなく、涙だった
「……よかった。治ったんだな…」
早パイも心無しか顔が赤い
「……帰るか。」
「おう!今日のメシは?」
「唐揚げ」
「やりぃ」
血だらけの場所、ボロボロの街。散らばった宝石、
人に聞けばこんな場所に居たくないだろうし、プロポーズする場所と言うにはロマンチックではない
だが、デンジとアキにとっては。少しだけいいなと思える場所になった。
誰も居なくなったボロボロの町には、向日葵色の宝石の中に、たった一つだけ、緑の宝石が夕陽に照らされその場で輝いていた
ℯ𝓃𝒹
コメント
2件
神ですか、、???いや、神ですね⤴