iоがこうやって話せたのも、全部、独華のお陰なんね。感謝しかないんね。
その日を境に独華の事を独って呼ぶようになって、よく会うようになったんね。
合うたんびに独は、「好きだ」とか、「愛してる」とか、言うから恥ずかしくて一時期は避けちゃってたんね。
そんなこんなで、十九年と六ヶ月目の日、独が十二本の赤薔薇の花束を抱えて来たんね。
「伊華、愛してるんだ。俺は本気だぞ?」
ちょっと怪しげに、でも、優しくギザ歯を見せながら笑ってそう言ったと思ったら独は片膝を地面に付けたんね。
「伊華、どうか俺と付き合って下さい」
優しくて、格好良くて、綺麗で、そんな独を独り占めしたいなんて思う自分がいるんね。
又だ、又、心臓がギューってなって、ドキドキして、顔が林檎みたいに真っ赤になってる自覚があるんね。
姉さんにも、イタリー様にも、イタ王さんにも、愛にも、鈴にも、相談したら、全員口を揃えて「それは恋だ」って断言したんね。
恥ずかしくて、認めたく無かったけど、iоは、独の事が、
好きなんね。
どうしようもなく、好きなんね。
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