俺は藤澤涼架で、最年長だ。
元貴が亡くなって、テレビ…レコーディング…全てが中止になって、ミセスは活動休止を余儀なくされた。
本当に元貴はタヒんだのか?
まだどこかに居るんじゃないかって…探してしまう。
夢にも出てくる…まだ若いのに…。
最年長として情けなくて…若井と顔を合わせられない…。
なんて話しかければいいんだろう?
自分に問いかけた。若井を…自分の心を…癒す方法をずっと考えてばっかり……。
ミセスだってこのままじゃ解散しなければならない…。
ボーカルのいないバンドはただの演奏。元貴が歌を作詞して、作曲して、歌ってくれるから今のミセスがあるんだ。
これからどうしていけばいいのか…。
「また明日」
この言葉を…声を…もう一度聞きたい。
変顔も、笑顔も、真剣な顔も、泣き顔も…もう、二度と見れないなんて……。
若井と喋らなくなって、一人になった。
若井もどうすればいいか分からないんだと思う。
突然のことで頭がいっぱいだ…。
昨日に戻りたい…。
いつになれば、俺らは報われるのだろうか。
いつになれば……。
また、三人集まって…
『Mrs. GREEN APPLEです』
って胸を張って言いたい…。
笑いたい……。
コメント
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泣きそう