テラーノベル
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閲覧ありがとうございます
お名前をお借りしておりますが本人様とは全くもって無関係です。
本人様方の視界に入らないようご協力ください。
また、誰かが見て不快になるようなコメントはお控えください。
pnside
ピンポーン ヾ
微かに聞こえるインターホンの音で目が覚める。
外はまだ薄暗くて、でもその雰囲気がどこか好きだった。
こんな早朝から誰だよ、なんて思っていたが、スマホを手に取り時刻を確認すると、まだ朝の5時頃。
とりあえず誰かを待たせてしまっているので寝起きのぼさぼさの姿で玄関の扉を開けた。
pn「ん゛ …. はぁい 、 」
rd「ぺいんと !!」
pn「ん … らだぁかよ ー …」
rd「出る前にちゃんと確認して !!」
rd「あとそんな無防備な姿で出てこないで !!」
pn「んふ 、 ごめんなしゃい … 笑ヾ」
rd「もー … ほんと寝起きなんだ」
まだぼやけていて上手く機能しないが、俺の瞳に映る見慣れたシルエットと更に眠くさせるような声を聞いて、瞬時に彼だと理解した。
彼とは十数年の中であり、大親友と言える仲。
俺とは違って早寝早起きだし、散歩もするし、自炊もするような人だった。
正反対の俺の生活を気にしてこうしてよく家に来てくれる。
俺が今起きた事を伝えたあと、3時間ほどしか寝てないと言うと彼は謝ったあと、俺の背中を支えながらベッドへ連れて行ってくれた。
rd「ごめんね起こして」
pn「ん …」
rd「おやすみ 、 ご飯作っておくね」
pn「ん〜 ….」
そのまま重たい瞼に逆らえず俺は再び眠りについた。
彼にはいつも来なくていいとは言っているものの、彼は好きで俺の元に来るらしい。
全く変わった人だけど俺も来てくれて嬉しいという感情はある。
それなら、winwinの関係なのかもしれない。
rdside
古くからの親友のぺいんとを寝かせた後、シンクに置かれた洗い物を全て洗い、キッチンを綺麗にする。
数時間後に起きてくる彼のために料理を作ろうと思ったがまだ時間がある。
だから先に部屋の掃除からしてしまう。
俺も高頻度でこの部屋に訪れているためそこまで物は散乱していない。
パーカーなどの衣類を畳み、洗濯を回し、軽くテーブルの上を綺麗にした後、時間も時間なので料理に取り掛かる。
俺は彼のことが好きだ。ずっと前から。
でも彼はそんなことを知っているわけがない。
そもそも、俺が同性愛者だなんてことを知ったらどうなるのやら。
彼はいつも出会いを求めてデートに出かけるが、いつも失敗に終わる。
そろそろ諦めて欲しいところだが、そんなことも言えずにいる。
きっと、俺がある日を境にここへ来なくなってもきっと彼は俺に連絡をよこさない。
そんなこと分かっているけれど実際にされてしまうと俺の心が痛くなってしまうので俺から会うきっかけを作るしかなかった。
時計をみるともう9時半。
外はあっという間に明るくなり、19階から下を見下ろすと人が勤務中。
自分も昔この大量の人の中の1人だったんだなぁ。
がら ッ ヾ
rd「ッあ 、 ぺいんと おはよう」
pn「おはよ 〜 … 」
pn「いいにおいする …」 ッがた ヾ
rd「危ないよ 、ちゃんと眼鏡かけて」
pn「ん … 」 かちゃ ヾ
rd「はい、座って」
pn「いただきまぁす 、」
寝起きほわほわの表情のまま、俺が作ったばかりの味噌汁を口に運ぶ。
ぴょんぴょんと四方八方に跳ねる寝癖すら愛おしいし、俺の作ったものが彼の身体の中に入ると思うと作り甲斐がある。
rd「どう?おいしい?」
pn「ん … ! おいひい …」
rd「んふ、寝起きだね 笑ヾ」
pn「んー」
rd「せっかくだしどこか出かけない?」
pn「うん … いいよ〜」
rd「ありがとう、じゃあ食べたら準備してね」
pn「はーい」
pnside
rd「準備できたー?」
pn「んーあとちょっとー」
rd「ん、おしゃれじゃん」
pn「でしょ?」
rd「ん、ネックレス?」
pn「そう、付けれないの」
rd「どれどれ、かして」
pn「ん、はい」 ヾ
rd「よいしょ」 ヾ
pn「ありがとう」
rd「いいよ〜」
rd「寒そうだし、車エンジンつけてくるわ」
pn「はーい」
そう言って俺の背後を通る時にふわっと鼻についた香水の香り。
いつもと違う香りなのが気に入らなかった。
なんだか彼が彼ではないような気がした。
そんな訳ないのに。
…
rd「ただいまー」
pn「ねぇ、香水かえた?」
rd「え、よく気づいたね」
rd「どう?」
pn「…..ん 」
rd「あれ 、 あんまお気に召さない?」
pn「なんか、別の人みたい」
rd「あは、そっか」
rd「もう使いすぎてなくなっちゃったからさ」
pn「ん …」
rd「ぺいんとがあんま好まないなら、もう付けないね」
pn「いや、そんなこと ッ _ 」
rd「一緒に香水見に行く?」
pn「… うん」
rd「よしきまり、じゃあ行こっか」
pn「うん」
彼はいつも俺の好みに合わせてくれる。
それがなぜなのか、俺には彼の意図が分からない。
俺らは所詮ただの友人に過ぎない。それ以上でもそれ以下でもないのに …
でも俺が知っている彼の形を彼が意識的に維持しようとしてくれているのは嬉しい。
現状維持が1番落ち着くんだから。
rdside
大好きな彼と一緒に香水を見に行くと、どうやら期間限定で自分好みの香水を作ることができるらしい。
ぺいんとがにこにこの笑顔でこちらを見てきたのでやらざるを得ず、結局2人で香水を作っている。
pn「えーー悩む …」
rd「ね、こんなことするの初めて」
爽やかな香りが甘い香りかで悩んでいる彼を横に、俺は普段の彼に近い香りの香水を作ろうと苦戦している。
ぺいんとは普段香水を付けない。だからこそ彼の柔軟剤、ボディソープ、シャンプーなど、色々な香りが混ざって彼の香りとして俺の中ではインプットされている。
それと近い香水が普段からあればどれだけ幸せだろう。
彼の甘いけど重たくない、だけどどこか凛としたような香りを何とか再現する。
rd「できた」
pn「ん、いいにおい !!」
pn「俺のも嗅いでみて !!」
そう言って彼が作った香水を嗅ぐと俺の大好きな香りだった。
俺が普段からつけている香水によく似ていた。
でもきっとそれは俺の勘違いで、彼はただ好きな香りだったから作っただけ。
rd「ん、この匂い俺も好き」
pn「でしょー !!」
なんて言って俺は自分に香水を振りかける。
あぁ、やっぱりぺいんとにそっくり。
常に彼を感じられる、なんて言ってらキモイけどそれ以外に言えることはなかった。
やがて俺らは店を出て、近くにあった少し洒落たレストランで夕食を取ることにした。
ぺいんとが「今日は家に泊まっていいよ」なんて言うからお言葉に甘えて泊まらせてもらうことにした。
もういっそそのまま同棲出来たらいいのに。
rd「ごめん、ベッド使わせてもらって」
pn「いいよ〜俺よくソファで寝るし」
rd「でも申し訳ないし…俺ソファで寝るよ」
pn「それはダメ !!」
pn「じゃあ俺が一緒にベッドに入ってあげますよ」 ヾ
rd「..うわ、ぺいんとの匂いする」
pn「ぺいんとだもん」
rd「はっ、たしかに 笑ヾ」
pn「うん …」
彼はベッドに入るなりすぐに寝息を立て始めた。
きっと俺の気持ちには1ミリも気づいていない。
rd「…俺は好きだけどなぁ 、」
そんな打ち明けるはずもない切ない思いを胸に俺も瞼を閉じた。
pn「俺も好きだわ、馬鹿」
大変遅れましたが明けましておめでとうございました !!
今年も少しずつ、自分のペースで更新いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。
リクエストお待ちしております
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡1000 💬1
コメント
2件
二人とも相手の方が好きだけど、気づいて無いやつマジで好き!