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宿に戻り、夕食まではプールで遊んだ。

と言っても、目的は備え付けの個室サウナで、2人でプールとサウナを行き来しながら汗を流した。


メインのベッドルームは夜に使うことにして、ひとまわり小さいゲストルームで並んで横になる。ダブルサイズの柔らかいベッドで、翔太の頭を撫でていると、今度は俺が眠くなってきた。瞼が重い。幸福の余韻が、心地いい。


翔太が俺の瞼にキスを落とした。



💙「おやすみ」



フロントからの電話で目を覚ます。


2人とも眠りこけていて、もう外は暗くなっていた。翔太は涎を垂らして寝ている。

安心しきっているその可愛らしい寝顔に、早く起こせよとはさすがに言えまい。俺は翔太を起こさないように、そっとベッドを抜け出した。


玄関に、フロントから届いたバーベキューセットを受け取り、火を起こしたり、食材の準備をしていると、においに釣られた翔太が気まずそうに起きてくる。



💙「わりぃ、あんまり気持ちよくて」

💛「おはよ」

💙「美味そう!!」

💛「焼き始めるよ」

💙「やった」



翔太の喜ぶ顔が俺にはご馳走だ。

2人で腹いっぱい食べ、温泉を引いてきたという風呂に一緒に入ると、ベッドに倒れ込んだ。



💙「はーあ、もう最高すぎたー」

💛「寝ちゃうの?」

💙「寝ない」



翔太は、啄むようなキスをして、バスローブを脱いだ。さすがに機嫌が良い。

いつもは行為にそこまで積極的じゃないのに、気分が上がっているんだろう、妖艶に俺を誘ってきた。



💙「いっぱい抱いて?ひかる」



甘えた声で俺を呼ぶので、俺は翔太の耳元で応じる。



💛「足腰立たなくなってもいいの?」

💙「ふふ…」

💛「我慢できないかもしれないよ?」

💙「来て………」



翔太の開いた腕に、俺は子供のように収まった。



翔太の痴態は夢に出る。


翔太には言えないが、会えない日が続くと、思い出しながら自分を慰めることもある。


今夜の翔太は、これまでの翔太を更新する美しさといやらしさを兼ね備えていた。


匂い立つような翔太の色香に全く抗えずに、学生時代に戻ったように翔太を貪り尽くす間、耳に聞こえる翔太の切ない喘ぎ声が絶えず俺を煽り続けた。終わるのが嫌で、何度も腰の動きを調節しようと試みたが、翔太の中は熱くうねるようで、俺を絶頂へと誘い続けた。



💙「ひかる…ひかる…ひかる…」

💛「………はぁっ……いきそう」



翔太はもう何度もイッている。

前はぐちゃぐちゃで、それでも快楽を求め続けて、手で自分のものを扱いている。俺はといえば、弱い耳にキスをしたり、胸を舐めたり、白い首筋を吸ったりと気を逸らしていたが。



💛「でる………っ…!!」



俺は、翔太の中で何度目かの射精をし、ぐったりと倒れ込んだ。



💙「キス、したい」



息も絶え絶えになりながらのお願いに、かぶりつくように応えると、あとはお互い熱が引くまで一つになろうかというほどの強さで抱きしめあった。



💛「はぁ、旅行中ずっと幸せだった」

💙「俺も………」



仰向けになり、手を繋ぎ、今日はずっと手を繋いでいたなと思い返す。

そんな想いが通じたのか、翔太も手を強く握り返してきた。



💙「連れてきてくれて、ありがとう」

💛「こちらこそ、ありがとう」

💙「今日は照にくっついて寝たい」

💛「うん、俺も」



それからは、ただ、眠くなるまで子供っぽいキスを繰り返した。

この作品はいかがでしたか?

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