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若井を部屋から見送ったあと、ポーチから必要なグッズを取り出すと急いで準備をはじめる。
お風呂の時間が終われば後は寝るだけだ。
準備するなら若井が部屋から居なくなる今しか無い。
風呂場に移動して中を綺麗に洗い、慣れた手つきでローションを付けた指を1本、2本と増やす。
ぐちゅぐちゅとかき混ぜ、いつも通り前立腺を刺激してみる。
「ん…ん…?なんか、ちょっと…きもちいい?」
昨日までゾワゾワとした違和感が強かったはずが少しだけ快感が混ざっているような気がする。
その証拠にいつもは萎んでしまっているそこが少しだけ首をもたげている。
それでもそれ以上の快感は訪れず、タイムリミットも迫っているため早々に切り上げ念入りに体を洗う。
髪を乾かし、部屋に戻るとちょうど若井が帰ってきたところだった。
ベッドに座って予定を確認している。
「おかえり」
「ただいま…あと寝るだけみたい」
……。
しばらくの沈黙。
「…?元貴?」
「……ほんとに寝るだけ?」
そう言いながらゆっくりと抱きつく。
若井の体が緊張で強ばったのが分かる。
「寝るだけでいいの…?」
耳元で誘うような声で甘く囁く。
首元に埋めていた顔を上げジッと見つめると唇が重なった。
ぬるりと舌が入り込んでくる。
はじめての感覚に思わず身じろぎした。
上顎をなぞられると腰の辺りにぞわぞわとした感覚を覚える。
腰に回された腕がシャツの中に入り込み背中を指先でゆっくりとなぞられると無意識に腰がゆらゆらと揺れてしまう。
「っん、ん…ふ、ぁ」
ゆっくりと唇が離れると口端を伝った唾液をぺろりと舐め取られる。
「…ほんとはいろいろしたいけど、準備しないといけないみたいだから、今日は一緒に抜くだけにしよう」
やっぱり優しい。僕のことを第一に考えてくれてくれている事に嬉しくなる。
でもいいんだよ今日は
「……し、たから…」
「…?」
「ぜんぶ準備したから…最後まで…したい 」
「…な、かも綺麗にしたから…」
そう言うと若井はぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
「わ、かい?」
不安になって声をかけると突然がばっと抱きしめられた。
「…っ、なに」
「…準備してくれたの?」
「す、るのかなって思って…」
「…うれしい、ありがとう」
そう言うとおもむろに立ち上がり電気を消すと薄暗い間接照明だけが部屋を照らす。
ベッドに優しく押し倒され、シャツを脱がされる。
小さな胸の突起が主張しているのが見えて恥ずかしい。
「舐めていい?」
「…そんなとこ、触ったことない…」
ぺろりと舐めると舌先でちろちろと転がすように刺激される。
雰囲気に呑まれ敏感になっているのか、むず痒い快感に襲われる。
僕のモノはすでに緩く勃ち上がりズボンを押し上げている。
若井はそこに手を伸ばすとズボンの上から優しく揉みしだいてくる。
「っ…はっ…ん…ふ」
直接的な刺激に思わず吐息が漏れる。
そのまま下着ごとズボンをずらすと大きくなったモノが顔を出す。
自分より一回り大きい手で包み込まれ上下に扱かれると、一人でする時と違った刺激に腰が跳ねる。
じわじわと滲み出てくる先走りをくるくると親指で塗り込むように刺激されるとすぐに達してしまいそうになる。
「…っふ…ん…ぁ…っ…!」
出してしまいそうになるのをなんとか堪え、伸ばしていた膝を立て左右に少し開くと若井の手を取り秘部に誘導する。
「っここ…さわって」
先ほどからずっとナカがジクジクと疼いているのを感じていた。
恥ずかしくて顔が赤くなっているのが鏡を見なくても分かるが、とにかくこの疼きから解放されたかった。
解す時に使っていたローションを手渡すと指に付けおそるおそるナカに入れてくる。
「…っ!…ん…」
「わ、やわらか…」
丹念に解されたそこは僕の指より少し長く骨ばった若井の指を難なく呑みこんだ。
「っ…はっ…ぅん…っ!」
その指がお腹側のしこりをぐっと押し込んでくると、これまでと明らかに違う痺れるような快感が体を突き抜けた。
「ぁっ…!んっ…あッ…あ”っ…」
ぐっと背中がしなりベッドから離れる。
そのまま一定の間隔でぐっぐっと押し込まれ快感の波が段々と大きくなっていく。
「ッ…あ”…だめ…ぁ、あッ……ぃく…っぁ、あッ……ッ!?」
頭の中でバチバチと火花が散ったかと思うと、ビクンと体が大きく跳ねた。
気付けば腹の上を白濁が汚していた。
初めての後ろでの絶頂に頭が追いつかず、何が起こったのか分からなかった。
未だに絶頂の余韻は続き体は小刻みにぴくぴくと痙攣し、強すぎる快感に生理的な涙が浮かび、はくはくと口を開け空気を取り込もうとする。
「っは、ぁ…ふっ、ぁ…あぁ…は…」
「も、元貴…?大丈夫…?」
「っ…は、じめて、こんななったの…おかし、い 」
尋常ではない様子の僕を見て心配したらしい若井が声をかけてくる。
ぎゅっと抱きしめられ、優しくキスを落とされ落ち着くようになだめてくれる。
そんな彼の中心部をちらりと盗み見るとズボン越しに大きくなっているのが見えた。
そんな状態でも僕の心配をしてくれる若井に思わず胸がときめく。
呼吸が少し落ち着いたところで若井が大きくなったモノを下着から取り出した。
___大きい
想像していたものよりずっと立派なモノが見えた。
これが僕のナカに入る?本当に?無理じゃない?そんなことを考えて怖気づいてしまう。
若井は無理だと言えば止めてくれるだろうが、こんな状況で「やっぱり無理!」なんて言うのは酷な話である。
覚悟を決めそのまま待っていると、ゴムを付けた若井が脚の間に滑り込んでくる。
僕の腰の下に枕を挟みこみ腰を反らせるようにさせると、愛撫でぐずぐずに蕩けた後孔にローションを纏わせたモノをあてがう。
「いれるよ 」
そう言うと片手で膝裏を掴みモノが滑らないように手で支えながらゆっくりと腰を進める。
今まで感じたことの無い圧迫感に体が強ばる。
深呼吸をして自分を落ち着かせているとずるりと1番大きな部分が入ってきたのを感じる。
そのままゆっくり押し進めると肌と肌がくっつき根元まで入り切ったのが分かった。
「…っは…ナカやばい…あったかくてきもちいい」
「っ…ふ…ぅッ…ぅ…あっ… 」
若井が感想を述べているが正直それどころでは無かった。
先ほどの絶頂で何かのスイッチが入ってしまったのか受け入れた途端ビリビリとした刺激が伝い声が漏れる。
「…っ動くよ」
「ッ…!ま…っ…あ”ぁっ…!あっ、ぁ…ッ」
さすがに我慢の限界だったのか、そう言うやいなや動き出した。
奥を突かれ、抜き差しする度に 硬いものがごりごりと前立腺を刺激する
「ぁッ…あっ…あぁっ…だめ…だめだめ」
「っここだよね?」
そう言うと少し角度を変えて前立腺を直接突いてくる。
「…あッ…ふ…っあ”ぁ……~~~ッ…!」
甲高い声を上げると、再びぴゅくりと白濁が飛んだ。
反射でナカのモノをぎゅうっと締めつけたのが分かる
若井も限界が近いようで、休む間もなく深い抽挿に変わり何度も腰を打ち付けられる。
「イく…っん」
「…んっぁ…ん…ふ」
噛み付くようにキスをされたのと同時に一際強く腰を打ち付けられ、ぶるりと体を震わせ吐精したのが分かった。
そのままナカのものが引き抜かれ、ゴムを縛りゴミ箱へ投げ捨てると 僕の上に覆い被さるように倒れ込んできた。
二人で抱き合いながら呼吸を整える。
「…ナカやばかった…入れた瞬間もう出そうだった…」
「ぼ、くも…きもちよすぎてしぬかとおもった…っ 」
そう言うと触れるだけのキスをされた。
「…とりあえず、落ち着いたらお風呂はいろ」
「うん、べったべた」
「…シーツどうしよ」
ベタベタになったシーツを見て若井が呟く。
僕はおもむろに立ち上がると部屋に置いてあるアメニティのインスタントコーヒーを淹れ、シーツにぶちまけた。
「え、ちょっ、なにしてんの!?」
後ろから聞こえる若井の焦った声を無視してそのままコーヒーまみれのシーツを風呂場に持っていきシャワーをかけ汚れを落とす。
風呂場までついてきた若井の方を向いて口を開く。
「コーヒーをこぼして汚してしまったので、シミにならないようにお湯で洗いました。」
「……あぁ〜なるほど」
初めは訳が分からないという顔をしていたがすぐに納得してくれたようだ。
部屋の後始末を全て終え、2人でお風呂に入り使っていなかった方のベッドに一緒に寝転び話していたが、しばらくして襲ってきた睡魔に身を委ねた。
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「おはよう」
目が覚めると若井の声が聞こえてくる。
「ん〜…おはよ…」
寝ぼけた頭で返事をしたところで、昨夜のことを思い出す。
初めてにしてはずいぶんと乱れてしまい、今思うととても恥ずかしい。
1週間の努力を無駄にしたくないという思いからつい気合いが入りハイになってしまっていて、ものすごく恥ずかしい言動をしていた気がする。
思わず頬がぽぉっと熱くなるのを感じて手の甲を当てて冷ましてみる。
そんな様子を見ていた若井が僕の肩に手を置き、首元に顔を埋めると
「…また、しよ?」
と少し低い声で囁いたかと思うとひゃぁぁとよく分からない声を上げて走り去っていった。
顔が一気に熱くなり思わず口元を覆った。
「………ずるい」
しばらくその場から動けなかった。
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終
修学旅行で仲良くなったらしいので。