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side motoki
「会いたい」
そうメッセージが来たのは昨日のこと。
誰からだろう、とスマホの画面を覗くと
送信者は若井だった。
『急にどうしたの』
そう聞くと彼は
「会いたくなったから。」
そう言った。
そこから、日程と時間を決め、
今日若井と会う。
向かってる途中1番考えていたことは
どういう意図で送ってきたのか。
いつもなら若井の家でゲームをするのだが、
若井から送信されたメッセージはどことなく真剣で、
文字だけでは測りとれないものがあった。
そういうことなのかなと期待をしてしまう自分が
とてもおこがましくて嫌いだ。
集合場所に着くと、若井からのメッセージに気がついた
「家まで迎えに来てほしい
やだったらいいよ。」
ここから若井の家はそこまで遠くないし別にいっか
そう思って
『いいよ。』
そう返信する。
若井の家に着き、インターホンを鳴らす。
「はい」
中から聞こえる若井の声
数十秒後、ドタドタっと階段をかけおりる音が聞こえて
「入って。」
そう言われた。
『外で待っとくよ?』
そう言うと彼はいいからと言わんばかりに
俺の手を強引に引っ張った。
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