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今回はセンシティブならない程度にちょいグロ要素入ってます


お気をつけください❗️






















わんく!
















________


【🦖さん視点】


__なんだろう、この違和感は。


__何かが突っかかる、おかしい。



______ああ、そうか



🦖「…ねえ、そういえばるなもさ」

「ピエロに襲われたって言ってたよね?」

❄️「そうだよ…」

🦖「あのとき、俺、電話かかってこなかったんだよね」

一同「…え?」

🦖「俺たちの仮説が間違ってると思う?るな」

❄️「…るなは本当に殺されかけたし、それで足も怪我したし……仮にじゃぱぱさんに電話がかかって来なかったなら、それは、じゃぱぱさんたちの考えが間違ってたってことだと思います…」

🦖「…でもさ、どぬちゃんが殺された時も、たっつんが殺された時も、電話が切られたのと同時だったんだよ」

「2人続けてこんな偶然、あるかな…」

「えとさん、るなが怪我した時ってもうピエロは逃げてたって言ってたよね」

🍫「うん、私がるなの部屋に駆けつけたときはピエロがどっか行っちゃってて」

🦖「なんで、ピエロが逃げる必要があったの?」

🍫「…え」

🦖「ピエロ側は、るなは襲われたら絶対にえとさんに助けを求めることを承知で襲ったんだよね」

「何せ、女子寮にはるなとえとさんの2人しかいなかったから、たとえるなのSOSを聞いて助っ人が来てもせいぜいえとさんぐらいしか来れない」

「なのにどうしてえとさんが来るまえですら逃げたの?」

❄️「………」

🍫「…そんなの、知るわけないじゃん。私に攻撃されるのが怖かったんじゃないの?」

🦖「違うよ、えとさん。よく考えて。どぬちゃんは、刀を持ってたんだよ。壁には戦闘の跡があった。でも、るなの部屋にはクロスボウの矢が刺さってた」

🍫「それは、るながピエロと戦った跡なんでしょ?」

🦖「あんなに狭い部屋なのに、どうしてあそこまで外すかな。ピエロも大胆な身動きは取れないよ」

「それに、るなに足の傷少し付けたぐらいで攻撃を終えて、唯一の助っ人のえとさんが来る前にピエロが逃げ出すなんて、おかしいと思わない?」

🍫「……確かに…」

🦖「…るな、本当にピエロに襲われたの?」

「るなが、ピエロなんじゃないの?」


❄️「…………」

🍫「…るな、なんで黙るの…?」

「あの時、泣いてたよね、痛かった、怖かったって…私に、縋り付くみたいに」


❄️「……じゃぱぱさん、るなの足の傷がもしピエロに襲われたときのものじゃなかったとしたら、誰に付けられた傷だと思いますか?」

🦖「……どぬと戦った時の、傷…」


るなは笑った。


❄️「全然違います、不正解!」

🦖「…え」


❄️「…じゃぱぱさんの推理力、すごいなと思ったけど、最後の最後に外しちゃうんですね!」

🍫「…ねえ、るな…?嘘、だよね?」

🍪「るなさん…?」


❄️「この足の傷はー…」


「るなが自分で切ったものですよ!」


一同「!?」


るなはポケットから血の付いたカッターナイフを取り出した。


❄️「ばれちゃった、ばれちゃったよ、あははッ!やっぱりあんな回りくどいことせずに、えとちゃんから先に殺しておけば良かった!」

🍫「……わ、…私、を…?」


❄️「えとちゃんとるなしかいない女子寮で、えとちゃんだけ殺されてたらるなが真っ先に疑われるでしょ?」

「だからるなは、るな自身を被害者に仕立て上げてピエロ候補から外れさせたの!」

「明日はえとちゃんを殺すつもりだったのに」

「予想外だったなぁ、のあさんが男子寮で生活しようとか言い始めるのは!」


のあさんは、クロスボウをるなに向けた。


🍪「るな…、」

❄️「のあさんがるなのこと殺そうとしてるー」

「でも、今死ぬのは嫌だなあー…」

「…だって、まだ1人も殺してないもの…ッ!!」


るなはのあさんにカッターナイフを切りつけた。


🍪「…う”、ぁ、」

🦖「のあさん!!」


他の皆は、のあさんのところに駆け寄った。


🍫「るな!!」

えとさんはるなにバットを振るう。


ゴキッ


❄️「く”ぁッ…」

るなはその場に倒れ込んだ。


🍫「嫌だ、…るなのことやらなきゃいけないの…?友達なのに」

❄️「…何言ってるの、」

「もう終わりなんだよ、」

「るなは壊れてる」


🍫「…違う、違うよ、るな」

「あなたは元々壊れてなんかいない。私知ってるよ」

「一体いつから変わっちゃったの?」

❄️「……いつから?そんなの覚えてないよ」

「…るな、記憶が曖昧なんだー」

「いつからるながピエロになったのか、全然分かんないよ」


🍪「…るな、1つだけ教えて。るなは、ピエロになって、どうだったの?」

❄️「…別にどうも無いよ…人間を殺すことが生き甲斐になっただけ」

🍪「……るなの仲間も、そうなの?」

❄️「……うん、今もきっとみんなの命を狙ってるよ」

🍪「…そっか」

「……私がやるよ」

🍫「…え、」

一同「のあさん…?」

🍪「私が刺すの、トドメを」

❄「…トドメ……」


🦖「のあさん、」

🍪「ごめんなさい、るな……許して、」



ザシュッ


❄「…………」


___俺たちが忘れていたこと。

___るながピエロだった時点で、そもそもの前提が狂ったこと。

___るながピエロなら、えとさんとうりがあまりにも白すぎることに、俺たちは気付けなかった。

___今の音は、るなを斬った音じゃない。


🍪「がッ…(吐血」


のあさんは崩れ落ちるようにして倒れた。

🍗「のあさんっ!!」


一同「!?」


🐸「…は?」

🌷「な、なんで…」

🎸「お前…っ」


一同「…どぬ!!」



🦊「ほら、立ちなよ」


どぬは、るなに手を伸ばした。

❄「…」

「どぬくさん、」

るなは、どぬの手を取り、少しよろめきながら立ち上がる。


🦖「どぬッ…、生きてた…?というか、おい、…なんで、のあさんを…!」


🦊「…のあさん…?…ああ、邪魔だったから殺しちゃった。ごめんね」

🦖「は…?」


🍪「……ど、どぬ…ゲホッ…」

🦊「…あれ?まだ生きてたんだw」

どぬは、のあさんに近づいていく。


🦖「待て!」

🦊「?」

🦖「ここからは行かせないぞ」

俺以外の他の皆も、どぬを囲むようにして武器を構えた。


🦊「…何これw何の真似?」

🦖「…ど、どぬ…もしこれ以上誰かを傷つけるようなことをしたら、分かってるよな?」

🦊「…俺が殺されるの?」

🦖「…そ、そう、だよ」

🦊「…ふふっ」

「どうせできないくせに」

「殺す側と殺される側は最初から決まってるんだよ」


🦖「…たっつんは、お前がやったのか?」

🦊「…たっつん?…そんな奴もいたなぁ…?其奴なら、俺が殺したよ」

🦖「お前ッ!!」

🦊「だってしょうがないじゃんw俺がいるのバレちゃったんだもん」

「バレちゃったからにはやるしかないよねー?」

さも殺すことが当たり前かのように言うどぬの姿に、俺は唖然とした。どぬの笑顔は絶えない。

🦊「しかも1人だったし、ちょうど良いなと思って!」


🦖「…たっつんは、どぬが誰かに殺されたって分かったとき、1番怒ってたよ…どぬのために」

🦊「…殺された?そうだっけ?…でも、俺は生きてるよ?」

🦖「服についてる血は、どぬちゃんの血だろ、」

🦊「…そうなの?全部返り血だと思ってたーw痛みも感じないし」

そういえば、殺人ピエロの企画では、一度だけピエロが死んだ人間をピエロとして復活させることができるんだった。


どぬには、人間として殺されたときまでの記憶が無く、ピエロとして復活してからの記憶しか残っていないようだった。


🦊「…ほら、早くしないとみーんな殺されちゃうよ?♡」

その途端、背後で物音がした。


ぐさっ


のあさんがるなに刺されているのを見た。


❄「……ごめんね、のあさん」


のあさんは声をあげる間もなく、そのまま帰らぬ人となった。



🦊「ほらね。そうやってみんながモタモタしてるから〜w」


グサッ


どぬは、俺の腹に刀を刺した。後から、感じたことのない激痛が俺を襲う。

🦖「…う”ッ…!!く、そ…ッ、…っ」


🦊「死ね」


俺は金属バットを振り上げた。


🦊「……うざ」


どぬは刀を引っこ抜いた。


🦖「…く”あ”ぁ”…ッ…ゲホッ…ポタポタ(吐血、倒」


🦊「……あはッ、みんなここで死ぬんだ、俺を見捨てた罰だよ」

🦖「…な、…なんの、ことだよ…ゲホッ…」

🦊「……さあな」

「ばいばい、じゃっぴ」



___死ぬ、殺される___



そう思ったその途端、ゴンッという鈍い音と共にどぬが倒れた。


🐸「…おい、みんな動けよ!」

🦊「…シ、シヴァさ、」

🐸「怖いのも、攻撃できないのも分かるけど、目の前で仲間が死んでるんだぞ、分かってんのか!?」

🐏「………ッ!」

🍗「……ッ、ごめんっ……」

🎸「……、」

🌷「…、っ、」

👓「………分かってる、けど、」

🐸「やらなきゃいけないって言ってただろ、これ以上犠牲を増やさないためにって」


るなが背後に回ってシヴァさんを刺そうとしているところを、俺は見ていた。

そうだ、これ以上犠牲を増やさないために……


ドゴッ


❄️「きゃっ」

俺はるなにバットを振るった。

🐸「!?」

るなはその場に倒れる。


🦖「…ごめん、本当にごめん、」

「………るな」



____


数週間前



🦖「…よ、よーし……(キョロキョロ」

俺は女子寮の入り口に誰もいないことを確認した。

🦖「今がチャンスだ…っ!」

俺が女子寮に一歩足を踏み入れたその時。

??「…え?じゃぱぱさん?」

🦖(…やっべ!!)

❄️「こんなところで何してるんですか?」

るなだった。

🦖「…な、なんだあ。るなかあ」

(危ねぇえとさんかのあさんだったらとっくにぶっ殺されてたわ俺…)

🦖「あ、あのさ、今えとさんとのあさんいる?」

❄️「…え?あぁ、あの2人は確か今は散歩に行ってて」

よし、今がチャンスだ間違いない。

そう思った俺は女子寮に堂々と入っていった。

🦖「はい、お邪魔しまーす^ ^」

❄️「え、ええ?ちょっとじゃぱぱさん、」


そのとき、奥からのあさんとえとさんが出てきて俺の顔を見るなり困惑した表情で言った。

🍫「え?なんでじゃっぴいるの?」

🍪「ここ女子寮ですよ?」


🦖「……あ」

やばすぎやばすぎ、どうしよう俺ぶっ殺されるわこれ。

🦖「ちょ、るな、2人散歩行ってたんじゃなかったの?(ヒソヒソ」

❄️「あれ、散歩行ってたと思ったんですけどね(ヒソヒソ」


🍫「ちょっとじゃっぴ?」

🍪「入らないでください?ここから先は」


🦖「…い、いや〜…ちょぉぉっと魔が刺したというか〜…」

🍫「殺すよ?💢」

🦖「すみませんすみませんすみません(逃」





あの日はもう戻ってはこないのか……?


みんなでやった

ゲームも

料理も

旅行も

企画も

撮影も





悔しいな…………


____


ゴンッ


❄「…じゃ、…じゃぱぱ…さん、う、」

🦖「…なんでこんなことに、」


ドンッドゴッ


❄「いた”っ、やだ…ッ、う”あ、」


ガンッドンッドゴッ


❄「…………」


るなが動かなくなった。その後、俺は気を失った。



____



………じ……っぴ……


………じゃ、


………じゃっぴ…


…じゃっぴ。


じゃっぴ…!!




じゃっぴ、起きて!!



🦖「……!」


俺は、みんなの声で目を覚ました。


🦖「………み、んな…?」


するとみんなは、驚いたような顔をして言った。

一同「じゃっぴ!!」


🌷「…!!良かった、気がついた…」

🍫「じゃっぴ…!!!」

🍗「良かった、意識が戻って…!」

🐑「じゃぱぱさんが急に倒れたから心配したよ…」

👓️「じゃっぴ、気を失ってたんだよ」

🎸「6時間ぐらいずっと意識がなくて、」

🐸「心配したよ、本当に…」


🦖「……6時間……」

「そっか……」

「…心配かけて、ごめ…うっ…!!」


🍫「あ!だめだよ、動いたら!傷も深かったし、全然治ってないんだから!」


傷…?そうだ、俺、どぬちゃんに刺されて……


どぬ………?


🦖「……そういえば、どぬちゃんは…?」


🐸「…今、地下にいるよ…」

🦖「……地下…?」

🍗「地下は鉄扉になってて中からは開けられない仕組みになってるから、今はそこに…閉じ込めてる」


🦖「…閉じ込め……そんなことして、大丈夫…?」


👓️「…どぬが殺される前までの記憶を、どうにか取り戻してもらおうとしてる」


🦖「…そう、だったんだ」


…のあさんとたっつんとるながいない。


…のあさんとたっつんは、


……?


……そうだ、…殺されたんだ。


……あれ?るなは…


……えっと…


……………?


………殺された?のか…?


……いや



………俺が殺したのか。



🦖「____ほんと、なんで、こんなことに…」


突然涙が溢れてきて止まらなくなった。


みんなは、そんな俺を見つめていたが、しばらくすると頭を下げて言った。


🌷「…じゃぱぱさん、それにシヴァさん、本当に…すみませんでした」

🍗「…俺も、ごめん、じゃぱぱさんとシヴァさん」

👓️「本当にごめん…」

🐑「…俺も、ごめんなさい」

🎸「…ごめん…2人とも」


🦖「…え」


🌷「…僕、ずっと見てるだけで、何もできなかったんです」

🍗「じゃぱぱやシヴァさん、えとさん、のあさんみたいに、いざというときに行動できなかった…」

👓️「目の前で仲間が殺されてるのに、ピエロを止められなかったんだ…」

🐑「殺すことが怖くて、それに、どぬくさんやるなさんとの思い出がフラッシュバックして、攻撃できなかった…」

🎸「口先だけ良いこと言っといて、いざ自分があの光景を前にすると、ただ見てることしかできなかった…本当にごめん…」

🍫「…私も、じゃっぴに全部背負わせちゃったこと、本当に後悔してる、ごめんね、…」


🐸「……じゃぱぱ、俺が殺されかけたときに、助けてくれたんだよな……ありがとう、そして迷惑かけて本当にごめん…」

🦖「……」


🦖「……分かるよ、それに迷惑なんかじゃなかったよ…」

「…だけど、俺も後悔してる」

「…るなを殺した俺自身を、俺は一生許せないと思うよ」


一同「……!」


🦖「…みんなに手は汚させないから、大丈夫だよ…」

「…リーダーとして、俺、みんなを守らなきゃ…」


🍫「やめて!!」

🦖「!?」

🍫「…そんなことしないで」

「リーダーだから守らなきゃいけない?他の皆には手を汚させない?」

「違うよ、みんなで背負わなきゃいけないんだから」

「じゃっぴが1人で全部抱え込もうとすると、私たちも余計苦しくなるんだよ…」


🌷「…僕、もう部屋に戻ります」

🦖「…え?」

🌷「戻って、今日起こったことをよく考えるんです、僕がみんなを救えなかったことも」

🍗「…俺もよく反省しないといけないから、もう戻るよ」

🐑「俺も部屋に戻る。今日起こったことをちゃんと振り返ってみるよ。次こそはみんなを助けるために」

👓️「俺も、今日起こったこと、ちゃんと考えるよ」

🎸「じゃあ、俺も」


5人が部屋から出て行った後にえとさんは言った。

🍫「…私はここに残る」

🐸「…えとさん?」


🍫「…ピエロの話だと、あともう2人、ピエロがいることになるから」

🦖「……!!」


🍫「…安心して。私はピエロじゃない…とは言っても、信じてもらえるかどうかは分からないけど」

「じゃっぴのことを助けたシヴァさんが残るでも良いかもしれないけど、どっちかは残らないと、次の標的は絶対にじゃっぴだよ。今は動けないじゃっぴが確実に狙われる」

「私がシヴァさんを信用するなら、あの5人の中に2人ピエロが混じってると思う」

🐸「………それなら俺も残るよ。人は多ければ多いほど良いだろ?」




死亡 🍪⚡️❄️

残り 9人

________



今回ちょい話長かったか…??


ここまで読んでくれてありがとうございました🙏

殺人ピエロは笑ってる

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