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※これは実在する方々のお名前や団体名をお借りしているだけであり、本人様たちには一切関係のないものだとご理解下さい。また本人様の迷惑となる行為はお控えください。
※この作品は作者の捏造・妄想により書かれたものです。
※腐向けの意図は一切ございません。
※エセ関西弁です。
※無断転載・スクショなどの拡散行為はおやめください。
※軍パロ
以上のことを踏まえた上で、どうぞ
人間は毎日、過ちを犯す。それは、自覚する者もいればしない者もいる。
自覚をした人間は過ちを認め、後悔し、そうして成長していくのだ。
……なら、自覚をしない者は? 過ちを認めず、成長をしない者は、どうなるのだろう。
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パチリと目が覚め、欠伸をしながらのそりと上半身を起こす。どうやらいつの間にか寝てしまっていたようで、窓を覗けば日が昇っていた。先ほどまで身体を預けていた机を見ると、そこにはいくつもの散らばった書きかけの書類が置いてある。傍に置いてあったコーヒーは冷めてしまっていた。冷たくなったコーヒーを一気に口に流し込み時計を見ると、長針は6の数字を指していた。我ながら完璧な体内時計である。といっても、今日は非番なため意味はないのだが。
散らばった書類を綺麗に整頓し、部屋を出る。日中の騒がしい彼らは未だに寝ている時間で、廊下は静寂に包まれていた。非番といってもやることはなく、今日は暇なのである。行き場もなくふらふらと基地内を彷徨い続けて約数分。気が付けば屋上にたどり着いていた。空から降り注ぐ太陽の光が自身を照らし、そよ風が頬をかすめる。心地よいこの空間は一種のお気に入りスポットで、最近は書類も大量で行く余裕すらもなかったが、昔はよくここに来ていた。
例えば、少し気分転換をしたくなったときに。
例えば、全てを投げて逃げ出したくなったときに。
…例えば、自分自身に心底嫌気が差したときに。
ここは自分の、俺の逃げ場だった。俺の司令で誰かが死んで、俺の言葉ひとつで誰かがもう何人も死んで。その人たちを想う度に、無いはずの心が、胸がズキズキと痛んだ。その痛みに反応してか、頬はたちまち濡れ呼吸がしづらく苦しくなる。当時は何も思わなかったはずなのに、思い出せば思い出すほど全部苦しくなっていく。
どこか安堵した顔で、「ありがとう」と俺に言って、瞼が閉じて。
無線越しになにか言葉を言い残して、それから何も聞こえなくなって。
「死にたくない」って、泣きながらこちらを見る目が段々と濁っていって。
みんなみんな知っている顔で。「尊敬してます」って、笑顔で嬉しそうに言ってた人達で。そんな心のある暖かい人がみんな俺の言葉ひとつで消えていく。傍にいたのに、救えたのに。
「ロボロ、なにしてるん」
不意に後ろから声がして、振り返るとそこにはゾムがいた。いつの間にそんな時間になっていたのか。いつも通りに話しかけるゾムはどこか疲弊している様子だった。フードの下から若草色の瞳がこちらを見つめる。「ぼーっとしていただけ」と見苦しい嘘をつけば、その顔が少し曇った。やはり見破られたのだろうか。そのままどちらも喋らずにいると、段々と瞼が重くなる。なんだか全てが嫌になって、襲う睡魔に身を任せ目を閉じた。
〇補足(書けなかった部分)
・桃はある宗教団体に攫われおり、黄緑は桃を助けに来た(他にも黄色、水色と来たが黄緑がいち早く来た)
・桃は”懺悔の間”という場所に閉じ込められていて、神に献上する工程で行われた。(幻覚で一番罪を感じた頃を見せて懺悔させ、その後眠らせて毒殺し神に献上するという感じ)
・冒頭の”自覚しない者”は宗教団体の人達で、罪のない者(桃)を懺悔の間にいれた過ちを自覚していない
※ちなみに桃は過ちを犯してないので懺悔することはなにもない
〇あとがき
初めましての方は初めまして、五月雨と申します。
今回初投稿作品でしたが、どうだったでしょうか。
tellerでは初めて書くので、なにか見にくければコメントで指摘してくださると幸いです。
(web版で投稿してるので3つしか見れませんが…汗)
それでは、またどこかの作品で。