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遥を幼稚園に預けた後、校門を通っていると何と奏太とバッタリ会った。
「奏太!おはよ!」
「おはよう奏!あいかわらずポニテ可愛いな😊」
そう言って、私の頭を優しく撫でる奏太。それだけで顔が真っ赤になってる自信がある。
「ありがとう…(〃ω〃)」
「…あ。奏、今週の日曜日って、何か予定ある?」
「日曜日は特にないよ」
「姉ちゃんがもうすぐ誕生日でさ、プレゼントあげたいんだけど、女の子ってどんなのが欲しいのか分からなくてさ。買い物付き合ってくれない?」
「良いよ!お姉さんて学生?」
「そう。今大学二年生。おしゃれがすごい好きでさ、最近彼氏できたらしくて、今度初デート行くらしいんだけど、バイトが忙しくて服買いに行けないらしいんだよ」
「どんな服が好きなの?お姉さん」
「表に文字が入ったような感じ?ユニクロとか行けば良いのあるかなって」
「なるほどね。うん、良いよ!行こ!」
「ありがとな奏!」
教室に入って席につくと、前の席に座る親友の栗田夏海が振り返って話しかけてきた。
「おはよう夏海」
「おはよーっ。今日も遥ちゃん送ってきたの?」
「もう毎日だよ」
「今日ってお迎え行くの?」
「うん行くよ」
「合唱部手伝ってくんない?」
夏海は合唱部に入っており、パートはアルトと聞いている。三年生が一人しかおらず、その先輩はソプラノなんだけど、あまり声が出ないからもう一人助っ人として入ってくれると嬉しいということだ。
「合唱部か〜…。歌は好きなんだけど、遥の迎えが遅くなると…」
「あれなら16時30分まででも良いんだよ?」
それは部活に入ってない人の最終下校時刻だ。まぁその時間なら参加しても良いか…。
「もし合唱部に参加したとしても、奏は忙しくなんねーの?」
私の隣の席に座る、高橋理央が言った。理央は男友達。わりと大人しくて少しツンデレだけど、めっちゃ優しい性格。
「多分大丈夫だよ」
「夏海来て〜」
夏海は他の女の子達のグループに呼ばれて向こうに行ってしまった。夏海が行くのを見ていると、夏海の前の席に座る奏太と目が合った。奏太は立ち上がって私の席に来た。
「奏、部活入るの?」
「悩んでるけど…、やってもいいかなって」
「でも、遥ちゃんのお迎えもあるんだろ?」
「まぁね。でも、それは自転車で迎えに行けばいいから全然大丈夫」
「奏の大丈夫は納得できん」
私と奏太の話を隣で聞いていた理央が言った。
「え、何で?」
「奏は頑張り屋だから、大丈夫って余裕な振りして、ホントは苦しいんじゃねーの?」
「え…。私はほんとに大丈夫だよ?」
真実を伝えたつもりだったけど、理央は信じられないらしい。
「もし合唱部手伝うとして、何のパートやんの?」
「奏ならソプラノだろ?幼稚園からの幼馴染の俺ならすぐ分かる」
「さすが奏太」
「だからなんだよ」
「…え?」
「どうしたの理央?何か怒ってる?」
「…別に。奏と奏太の幼馴染マウント嫌だなって」
「でも、私と理央だってもう二年間友達じゃん!何なら大親友だよ!」
「…ありがと」
「奏、考えたら教えてね、先生とか先輩に言うから」
「いつの間に戻ったの!?あ、うん、分かった」
会話で終わらせるってだいぶいやな終わり方ですね…笑
次の話は時間的に?だいぶ飛ぶので、気を付けて読んでください!
ではまた!