TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

12月25日 20歳 クリスマス

可愛らしいイルミネーションの光が薄暗い部屋を照らす。


街中に幸せな雰囲気が広がる中、俺は「親友」との別れを 決意していた。「親友」との関係に幸せの雰囲気などなく、 俺達の関係は限界を迎えていた。本心が分からない、勘違いしそうになる。もうこいつと一緒にはいられない。



「親友」がまだ寝ている早朝に、一言だけ残して家を出る。


静かに降る初雪がひどく冷たく感じた。




5年後



ピピピピッ ピピピピッ


目覚ましの音が鳴り響く。

夏らしい蒸し暑い朝だ。


カチッ


目覚ましを止め、重い体を起こし嫌々ベットから出る。



安藤 尚矢(あんどう なおや)25歳独身 アパート暮らし 高卒

仕事は1年前から始めたBARの店員 昼はバイト。


正直、なんでこんなに味気ない生活になってしまったのかと 後悔している。



スマホ:ピロンッ

(メール)ひなちゃん:はぴばー♡♡今年もよろしくネ😘


「ひなちゃん」こと森岡 陽太(もりおか ひなた)


高校時代のバ先の先輩であり、今の職場の上司だ。



今日は8月16日 俺の誕生日だった。


世間では誕生日と言えば家族や友人、大勢の人から「おめで とう」と祝福してもらえる日だろうが俺にとっては昔を思い 出し、意味もなく年齢だけが増える、ろくでもない日でしか なかった。


ピロンッ


ひなちゃんから引き続きメールが来る。どうやら俺以外に BARの店員が2人増えるらしい。少し仕事が楽になりそうだ。家を出る支度をしながら、変な奴は嫌だな、年下の感じのいい子がいいな、と考えながら自転車に乗り昼のバイトへ向かう。


信号待ち、ふと向かいのマンションのベランダを見ると綺麗 な花が飾られている。水やりをした後なのだろうか。夏の暑い日差しに照らされてキラキラ輝いているその花は、


チューベローズの花だった。


花を見た瞬間、ある1人の名前が浮かんだ。




渡辺 悠稀(わたなべ はるき)




俺はつい、昔のことを思い出してしまった。



この作品はいかがでしたか?

41

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚