続きドーーーーン!
ご本人様には一切関係ございません!
sgiさんside
ハァ……俺、いつになれば、……としてアイツと戦えるんだろう…。
伊「あ、いた。」
須「伊沢?」
さっき福良さんと話してたような…。
須「どうしたん?」
伊「あの…さっきの言葉…どういう事なんですか?」
さっきの…”俺は未だ憧れを抱いたまま”ってとこかな?てか、独り言みたいな感じで呟いたつもりが結構聞こえてたんだな…
須「…自分でも良く分かってない。」
伊「…本当に?」
須「え?」
どういうこと…?
伊「…何処か悲しそうだったので…」
悲しそう…か。確かに悲しいのかな…俺…。話せば…楽になるのかな?
…いや、最年長が心配かけさせてどうすんだ。いつもの俺らしくいないと。
須「別に、ただ強いなーって思ってたんだよ。俺なんて、追いついてないからさ。」
伊「…嘘ついてますね?」
…え?なんで分かるんだ?
須「嘘?ついてないよ。」
伊「何年貴方といたと思ってるんですか?分かりますよ、貴方の嘘は。」
…確かに、7年くらいはいるのか…。
伊「貴方、いつもそんな自分を卑下したりしないじゃないですか。」
須「卑下?」
伊「無意識なんですか?いつも自分に自信があって、だけどその自信は確かなものだった。なのに、”俺なんか”なんて卑下した。いつも使わないじゃないですか。なにかあったからそんな風な言い方になったんじゃないですか?」
……ハハ、カウンセリング受けてるみたいだな…スゲェわ。俺は自分を無意識に卑下してたってのに、伊沢は俺の性格を分かってるからそれらを客観的に見てなにかあったと考えたのか…。
伊「…仲間なんですし、最年長だからとか考えず、悩みがあるなら話してください。ここには俺達以外誰もいません。…いつものような姿じゃなくても良いんです。…俺に、本当の”須貝駿貴”さん自身の思いを教えてほしいです。」
須「…。」
仲間…か。そうだよな。俺の…思いか。
須「…そうだな、聞いてくれるか?」
伊「もちろん。」
須「…ハッキリ言うとさ。俺…お前のライバルでいたいんだ。」
伊「!」
須「…7年前に初めて出会った時、あの伊沢さんがいるんだって思った。あのクイズ王と呼ばれる人が目の前にいるんだって…。だけど、同時に不安だった。田村から”お前が必要だ”とか言われても俺はクイズなんてやった事もなかったから、俺が必要な理由が分からなかった。
“根っから明るいやつ”?
そんなの、俺じゃなくても良い。そう思った。
…まぁ、色々あって結局入る事になったけど、クイズ企画の時の俺…全然ナイスガイじゃなくてさ…つらかった。俺って…知識はあるって思ってたのに…案の定、コメントでは俺について、悪い事も書かれてた。
…俺が必要ってなんだろう。
何度も何度も思って…不甲斐なさを知って…
自分の無力さを呪った。
…福良さんが少し知ってそうな感じだったでしょ?」
伊「!聞いてたんですか?」
須「いや…なんとなく。伊沢がなんか福良さんに言われたから来たんだろうなって思ったから。」
伊「…そうです。それと、確かに福良さんは何か知ってそうでした。なにも言われませんでしたけど。」
須「…ほんと、福良さんって優しいな。」
伊「?」
須「俺が口止めしといたんだよ。もし俺がなにかやらかして言っちゃった時とか誰かに何か訊かれても、何も言わないでって。」
伊「…。」
須「…で、話を戻すか。福良さんが知ってそうな雰囲気だったのは、俺が相談したからだ。」
伊「相談?」
須「…どうすれば、俺は置いていかれないで済むのか。」
伊「!置いてくなんて…!」
須「今思えばそうだな。伊沢達は、置いてくなんてしない、だけど当時の俺はそんな事考える余裕が無かった。…ハッキリ言えば、置いて行かれないという確証なんてなかったからな。」
伊「…俺達を……信じられなかったって事ですか?」
須「…そうだな。俺は皆を信用していなかった。」
伊「…!」
須「…当時はクイズが出来ない唯一の人間だったから、俺は1人の気がした。仲間は居ても、この悩みを分かってくれない、そう思ってた。でも、福良さんは俺の様子が変なのに気づいたんか、話しかけてくれた。
クイズ、ついてけなくていや?
って。」
伊「福良さんは気づいてたのか…」
須「で、ほぼ確証があるんだろうなって思ったから正直に話した。そしたら
“じゃあ、強くなりませんか?”
って言われた。」
伊「!もしかして、”須貝クイズ王への道”を企画した理由って…!」
須「そ。これが理由。伊沢達には違う理由を話してくれたみたいだけど。」
伊「…言われれば、いつもの福良さんにしては説明が変だとは思ったけど…そういう事だったのか…」
須「…ほんと、福良さんには感謝しかないわ。で、それをキッカケに、少しずつ成長していって、今ではYouTubeの撮影で、クイズ王軍団にいれて貰える程になって…皆に認められたと思えて、嬉しかった。でも…それでも、伊沢には届かない。伊沢のライバルになりたいって…憧れじゃなくて、いつか横に立てるように…そう思った。だから、さっきの撮影で僅差だった他のメンバーこそライバルなんだろうなって…そう思うと少し寂しかっただけ。」
izwさんside
…”俺は憧れを抱いたまま”ってそういう事か。ライバルになれず、俺に憧れるしか出来ない…って事だろうな。
…………馬鹿だなぁ。
伊「俺は貴方のこと…ライバルだと認めてますよ。」
須「…え?」
伊「…貴方は努力家だから、まだまだいけるって頑張ってるんですよね。わからない事を恥と思わず訊いたり、クイズが出来ないといじけたりするんじゃなく、自分で成長しようと努力した。
俺は…そんな貴方に憧れてましたよ。」
須「!」
伊「貴方はクイズが出来ないなりに、俺達についていこうとしてくれたし、自分の得意な理科で企画を作ったりしてくれた。正直な所、俺も考えたんです。須貝さんは楽しいのかって。でも…貴方はここまで頑張って…血の滲むような努力をして…クイズ王となった。」
須「…違う。俺は…まだクイズ王じゃない…」
伊「世間一般的にはそうかもしれない。でも…近くで貴方の成長を見てきた俺がいうんです。まぁ、貴方がまだクイズ王に相応しくないと思うなら話は別ですが。」
須「…うん。俺はまだ…まだクイズ王じゃないと思う。」
伊「…ほんと…自分に厳しいですね。」
須「…ハハ…」
伊「…さっきも言いましたけど…少なくとも俺は…貴方はクイズ王といえます。数ヶ月前の7対1のコールド勝ちできるかって企画で貴方は猛者がいる中押し勝ち正解した。
それは…貴方が成長したからです。」
須「…そっか。あの伊沢に言われたら…自信ついてきたかも。」
伊「…須貝さん。」
須「ん?」
伊「貴方は…俺の憧れであり…ライバルですよ。」
須「!」
sgiさんside
そっか…俺は…伊沢に認めてもらえてたんだ…。しかも、憧れであり、ライバル…か。俺が…ここまでこれるなんて…。
須「…ライバルか。」
伊「ええ。 あ、そうだ!久しぶりに一対一のハンデ無しガチクイズやりましょうよ!」
須「!いいな!」
伊「福良さんにも話してみよう!」
…俺は昔よりは格段に強くなったと感じてる。でも俺はやっぱり、クイズ王と名乗るにはまだ努力が必要だと思う。まあ、伊沢のいう様に自分に厳しすぎなのかも知らないけど。
…でも俺は誰しもが認めるクイズ王になってみせる!だって俺の憧れは…いや、ライバルは、すぐそこにいるんだからね!
俺は貴方に憧れて 終
後編長い!
てか正直私はsgiさんをもうクイズ王だと思ってます。コールド勝ち企画のコメ欄で”sgiさんはクイズ王枠じゃないだろw”とか今までのsgiさんの努力を知らない奴らか嫉妬した憐れな奴らが書いてるのはマジカス。
でも、sgiさんをクイズ王と思わない人の思考を否定したりはしないですね。ただ、人の努力を笑うのが許せないだけなんで。
愚痴すみません。
では、閲覧ありがとうございました!!
コメント
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わぁぁぁ、(泣) 猫好きってこういう系もBLもどっちもかけて尊敬やわ…