テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
第十五章、一気に詰められましたね…。スカイアイが高度26000mで落とされた時点で「あっ、やばいやつだ」と分かってたんですが、空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」がわずか8分で沈む展開は想像以上でした。50ノットの魚雷という“ありえない速度”を、どうやって出してるんだろう。あと、艦隊司令官が撤退と同盟国への協力を決断したラスト——この重さ、じわじわ来ますね。この戦争、もう一国では勝てないフェーズに入ったんだなって。続き、気になります。
第十五章 残響
「スカイアイ応答せよ…スカイアイ応答せよ…」
空軍本部。
オペレーターは何度も呼びかける
「クソっ!ダメか…反応がない」
「…アイツら…スカイアイは高度26000メートルにいたのに落としやがった…」
「一体どんな魔法を使ったんだよ…」
「そんなことはどうでもいい…報復だ…」
「我々の虎の子を潰されたんだ」
「ならば我々も相応の態度をとろうじゃないか」
《上空14000メートルを飛行中の早期警戒管制機E3セントリー》
「……レーダーコンタクト!機数12…機種は…FG.1!」
オペレーターが叫ぶ
「護衛対象と思わしき機体もない」
「……報復か。」
別のオペレーターが呟く
管制室の空気が凍りつく。
誰も口を開かない。
そして一人が、震える声で叫んだ。
「…奴ら殺しに来てるぞ!!」
《同時刻第10空母打撃群》
「艦長!!ソーナー探知!」
CICに緊張が走る
「右舷前方から駆動音!ナシルの610ミリです!」
ソナーマンの声が震える
「数8!!」
「推定速力50ノット!」
「距離は!!」
艦長が叫ぶ
「距離600!」
「クソ!どうしてこんな距離で分かるんだよ…」
50ノット
これは大型魚雷としては異常な速度。
「短魚雷で迎撃!!」
「間に合いません!近すぎます!」
「ならば護衛艦に連絡! 何としてでも発射母体を沈めろ!!」
「ダメです!発射母体の特定できません!!」
「………衝撃に備え!!」
刹那。
8本の魚雷が、巨大な船体の右舷側へ次々と突き刺さった。
爆発の衝撃が艦内を駆け抜ける。
右舷区画への浸水は止まらなかった。
巨大な艦体は徐々に傾き始める。
艦内では、最後まで復旧作業を続ける乗員たちがいた。
しかし、傾斜は時間と共に大きくなっていく。
そして――
ジョージ・H・W・ブッシュは、ゆっくりと大西洋の水底へ姿を消した。
《ジョージ・H・W・ブッシュの撃沈から8分後》
米空母、ジェラルド・R・フォードのCICに伝令が届く
「嘘だろ…ジョージ・H・W・ブッシュが撃沈された?」
「何でやられた!!」
「魚雷です!!おそらく潜水艦に潰された!!」
「……我々は失敗した」
CICに沈黙が落ちる。
「これ以上……我が国だけでは、確実に《戦術的に負ける》」
艦隊司令官は拳を握り締めた。
「撤退だ」
「上が許すかは分からん……だが、この戦争はもう我々だけで戦う段階じゃない。」
「同盟国に協力を要請する。」