次の日の朝。
朝、窓からの明かりで目が覚める。身体の使い過ぎで全身がダルい。隣を見ると涼ちゃんはまだ寝ているようだ。
そりゃさすがの涼ちゃんでもあれだけ求められたらぶっ倒れるか。昨日の自分のがっつき具合を思い出して恥ずかしくなる。
ぐっすり眠っている涼ちゃんを見て幸せに浸っていたが、昨日のやり取りを思い出していくにしたがってだんだんと血の気が引いていくのかわわかった。
俺、もしかして涼ちゃんの気持ち確かめてないんじゃ…。
好きだと告白して、涼ちゃんもまんざらじゃない事はわかった。こちらの気持ちを疑ってかかる涼ちゃんに真剣だとわからせるために押し倒した。そうして受け入れてくれている事実に我慢できずに襲いかかり抱きつぶしてしまった。
しかし、肝心の涼ちゃんの気持ち。告白への返事を聞かずに暴走してしまった事に気づいたのだ。
涼ちゃんも俺の事が好きだと、俺を受け入れてくれたのだと信じたい。でも、もし違っていたら…。
「んん…」
目が覚めたのか涼ちゃんの声が聞こえてビクッと俺の身体が固まった。初めてエッチした日に浮かれてシャワーから出てきたら後悔しまくりの涼ちゃんを見てショックを受けた、あの日の気持ちがよみがえる。
「んっ、あれ?元貴。もう起きてたんだ」
あくびをしながら話しかけてくる涼ちゃんを恐る恐る振り返る。
涼ちゃんは普通だった。とりあえずはそれにホッとする。
「あの、涼ちゃん。俺…」
「?どうしたの?」
「涼ちゃんごめんなさい」
「えっ?」
驚いたように目を見開く涼ちゃんに小さくなって頭を下げる。
「俺、俺、昨日涼ちゃんが受け入れてくれたのが嬉しくて。涼ちゃんの気持ち確認せずに暴走しちゃって…」
しばらく黙ったままだった涼ちゃんがプッと吹き出した。
「はははっ」
涼ちゃんはお腹を抱えて笑っている。
「何笑ってるんだよ」
笑っている涼ちゃんにホッとしながらも文句を言う。
「だってあれだけ激しくやっといて今さらあやまってくるなんて、何かと思うじゃない」
「なんだよその言い方」
笑いながら言ってくる涼ちゃんに唇が尖ってしまう。あっ、今の子供っぽかったか?と慌てて普通の顔に戻す。
「えっと、昨日の俺の返事聞いてないってやつだっけ?」
「…そう」
それが今一番重要な事。俺が一番聞きたい事。
「じゃあさ、最初からやり直してよ」
えっ?と首をかしげながら涼ちゃんを見る。
「俺の事が好きだってとこから」
つまりもう一度告白からやり直せって事か?
今のこの状態でもう一度告白するとなると猛烈に恥ずかしいがもうやるしかない。
「もうわかってると思うけど、俺、涼ちゃんの事が好きなんだ」
「うん。それで?」
えっ?それで?
「それで元貴はどうしたいの?ただやりたかっただけ?」
「いや!そんなわけないじゃないか!」
「じゃあ元貴はこれからどうしたいの?」
真剣な顔でそう涼ちゃんに聞かれてハッとする。
あっ、つまりそういう事か。
「俺、涼ちゃんと恋人になりたい。俺の恋人になってください」
俺がそう言うと涼ちゃんは嬉しそうににっこりと笑いながらうなずいてくれた。
「じゃあ…」
「うん。こちらこそよろしくお願いします」
やっとやっとキッチリと恋人同士になりました。2人ともよかったね😭✨
コメント
17件
ごめんなさいするもっくん可愛い❤︎(⑉• •⑉)涼ちゃんも告白をもう1回して返事するのはちょっと年上感を感じるものがあった! 結ばれて幸せです( ¨̮ ) そーいえば、アツシさんは、どうなったんだ?気になる( ˶>ᴗ<˶)
良かったねー!😭
はぁっ…オメデトウゴザイマス✨ 想いが通じるってイイね…✨