雨MEN
雨栗)MENちゃん?どうする?
MEN)とりま、脱出できないか考えてみるか
雨栗)そだね
と言っても、主催者が無理だと言っていた限り、脱出は不可能だろう。
脱出できなかったとき、私とMENちゃん…
死ぬべきなのは…
無機質な白い立方体の部屋。
本当に漫画のような部屋だ。
おれと栗ちゃん以外の人の声も、物音も聞こえない。
正直言って気持ち悪い。
こんな状況で、部屋の隅から隅まで探し回ったせいで、2人とも疲弊しきっている。
雨栗)よし、MENちゃん?
MEN)ん?なに?
雨栗)一緒に死のう?
勿論はじめは、私だけ死ぬのが最適だと思った。
でも、優しいMENちゃんは、私だけが死んでしまうと傷つくだろう。
なら、少しひどい気もするが、一緒に死んだ方がいい。
でも、MENちゃんは否定するんじゃ、
MEN)いいよ。
雨栗)えっ!?MENちゃん、いいの?
MEN)うん。死のう?
以外だったけど、それなら話が早い。
雨栗)じゃあ、MENちゃん死ぬよ?
MEN)うん。
雨MEN)せーの
雨MEN)せーの!
その一瞬、確かに手が震えた。俺が銃弾を打つのは、栗ちゃんより、一瞬遅れた。
でも、確かに引き金は引いた。
目の前で、見たくないものが見える。
震えた声で無理矢理、主催者に聞いてみる。
MEN)おい主催者…なんでだよっ!
?)死ぬ人間は1人だと言っただろう?2人が死のうとしたら、生きることが出来るのは、先に死んだ1人だ。
?)もう1人には、次のゲームも待っているからな。死なれるわけにはいかない。
MEN)っ!
残酷だ。
俺は人生で始めて本気で、自分と、…そして人を恨んだ。
そして、成人してから始めて、子供のように大泣きした。
しばらく、そこから動けなかった。
コメント
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一気見しました!面白いです✨