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#HoeLBrothers
13
( '×' )
87
またまたサニーさんとアルバーンさん
全然違う世界線ということで…
ただ、なんとなく窓を開けた。
まだ、風は冷たい午後。
ただ、なんとなく地面を見つめた。
(なんでか、好きかもしれない。)
1階の渡り廊下には誰もいない。
「サニー!」
アルバーンの声が聞こえる。無邪気で楽しそうな声が。
「アルバーン、どうしたの?」
思わず頬が緩む。イメージよりもずっと高い身長はある種の安心感を与えてくれる。
「別に〜、ただ居たから」
窓枠に肘をつけて、同じ景色を眺める。
「ここ、寒くない?」
「そうかな?窓閉めちゃおっか」
「うん」
目が合った。きっと長い時間。何も言わない。何も変わらない。それだけの時間が続いた。窓は閉めたはずなのに、頬に風が伝った気がした。雲は僅かな太陽さえも隠してしまう。それでも、目を離さなかった。
「ふふ、どうしたの?アルバーン」
「ううん、サニーが…いや、なんでもない!」
なにを思ったのか。どんな風に映ったのか。聞かなかった。聞けなかった。
「…そっか」
笑顔のアルバーンに応えるように笑顔を作る。
「あ!そうだ!サニーにこれあげようと思ったんだ!」
そう言ってポケットから取り出したのは、日本のお菓子だった。
「これ、美味しいんだよ。この間四葉が教えてくれたの」
パッケージの文字を読み上げる。また、日が差してくる。眩しいと手を空に翳すアルバーン。笑みが零れる。アルバーンもつられて笑う。別世界の出来事みたいだった。
それでも、また決まって世界は進んでく。スタッフさんが呼びにきた。
「もう行かなきゃ、じゃあねサニー!この後もお仕事頑張って!」
「アルバーンもな」
こうして、俺たちは別れた。
その数日後、アルバーンから連絡がきた。
『たこ焼き器買ったんだけど、使い方分かんない。一緒に食べない?』
こうして、日曜日アルバーンの家に行くことになった。
「お邪魔します」
「いらっしゃい!サニー!」
「タコとたこ焼きの元、買ってきたよ」
「ありがとー!」
今日は思っていたよりもずっと晴れていて、暑かった。
アルバーンはキッチンで何かとバタバタしている。
料理に慣れていないのに、なぜたこ焼き器なんて買ったんだろうか…。
手を洗って手伝いに行った。
「具材はなにを入れるの?あ、野菜はなしね」
顔を可愛く覗き込むから、ふっと笑みが零れる。
「ふふ、分かった。チーズとかウインナー入れようか」
「うん!さすがサニー!」
上機嫌に冷蔵庫から、チーズとウインナーを取り出した。
以外にもたこ焼きは大成功だった。アルバーンはたこ焼きを丸くするのが上手だった。「洗い物は僕がする!」って聞かないから、任せてしまった。
「そうだ、アルバーン、なんでたこ焼き器なんて買ったの?」
少し間が空く。
「…また、みんなで集まれるようになったらいいなって思って」
それが誰のことを指しているのか、分かるようで分からない。けれど、それはきっと大切な人なんだろう。
午後2時、柔らかな陽の光が2人の部屋を照らす。
キッチンではアルバーンが洗い物をしていて、上の階では子供たちが走り回っている。
自分の家じゃないのに落ち着く。ただこのまま、何もしないのもいいのかもしれない。
洗い物を終わらせたアルバーンが隣につく。
ただ心地がよくて、空を見あげた。
コメント
9件
えええ第3話…!!!やっとサニーとアルバーンの日常が見れたの嬉しすぎる😭💕 窓辺で目が合ったシーン、時間止まったかと思ったよ…! 「なんでもない!」って照れ隠しするアルバーン萌えすぎかよ!! そしてタコ焼き器買った理由が「またみんなで集まれるように」ってさ…ずるいよその優しさ…🥺 陽だまりの中の二人、こっちまでポカポカした気持ちになったよ。次の話も楽しみにしてるね🌸