テラーノベル
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やあ、僕はグレー
ウェンダちゃん…大丈夫なのかな…?
心配だなぁ…
「ねぇ」
グレー「!?」
突然、僕の体が金縛りにかかったみたいに動かなくなった
「楽しいコト しよ?」
グレー「なっ、なにが…っ?」
「あはは」
「安心 してよ」
「痛くは ないさ」
グレー「やだ…ッ…」
「どうしたの?」
「きっと あたまが 痛いんだろうね」
「大丈夫 だよ」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
でも動けない
ウェンダ…ッ…
早く…来て…
「にげたいの?」
「大丈夫?」
「」
「ごめん ね」
その後、急に金縛りが解けたんだ
グレー「誰か…ッ!!(走る)」
「こわい の?」
「なんで に げてるの?」
「楽しいコト 君と話したい な」
「きらい なの? 」
「いやなコトが あったの? 」
「誰かに 見捨てられたの? 」
「おともだちが しんじゃった とか?」
“友達が氏んだ”
そこに少し思い当たる節があって
いま続いている”不可解な現象”が本当であるかも分からずに
…走る足を止めてしまった
“もしかしたら”
…それだけでその可能性があると信じてしまった僕を呪いたくなった
「」
「なんか ごめんね?」
「哀しく なっちゃった …?」
…心配されている
“そんなことない”
“バカにするな”
そんな言葉がよぎったけど
…声に出せなかった
…でも
グレー「優しいのはいらないよ。」
「」
「 そうかい」
「」
「キミ もしかして つらい 経験 してるの?」
グレー「…まあ、そうさ」
「」
「ボクの 言うとおりに 進めば 大丈夫」
「そんな 気持ち なんて すぐ なくなるさ」
さっきまで恐ろしく聴こえていた”コエ”は
いつの間にか安心したような…
…優しいコエになっていた
グレー「…そうなの?」
少しでも今の不安な状況から…
いや、この”不可解な現象”から目を離したかった
だから僕はコエの言うとおりにした
-Skip-
「ココ だよ」
グレー「あっ、ありがとう…っ」
「大丈夫」
「 」
「それに ボクは 」
「もう キミと 離れなくちゃ いけないみたい だね」
グレー「え…?」
「大丈夫さ」
「大丈夫」
「”この”扉の先で ずっと ずっと」
「 」
「 待ってる から」
グレー「…そっか」
少しお別れが寂しかった
「”さようなら” は 言わないよ」
「”またね” と 言うだけさ」
「それだけで じゅうぶんだ」
グレー「…またね…、!」
「またね」
それから、急になにかが変わった気がする
…この扉に入るのが怖かったけど
グレー「…行ってきます」
コメント
8件

ワァ…すげぇ…
「行ってきます」とは元々、「帰ってくる」という意味も込められているので昔の特攻隊の兵隊さんは乗る前には「行きます!」と言って乗っていたみたいです …なんでこの話をしたかは…ご想像にお任せします
うわあ、第20話、めちゃくちゃ引き込まれました……。「楽しいコトしよ?」からのグレーの恐怖と、優しくなっていく声のギャップが怖いのに切ない。「友達が氏んだ」で足を止めちゃうグレーの心理、すごくリアルでした。あの声は一体何者なんだろう。そして「行ってきます」というタイトル回収が呪いにも祝福にもとれる、絶妙なラスト。次の話が気になって仕方ないです!
39
ぴゆむ
79
いなり
9,209